辻村和服専門学校

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辻村和服専門学校の専門学校進学情報

基本情報

一生できる仕事、プロの和裁士になろう!

和裁は1枚の布を裁断し縫い上げる、決して機械化されない技術であり、一生の仕事です。

師範科・高等師範科では、1年・2年で基礎知識・技術を学び、4年終了時には、裁断から仕上げまでをひとりで完璧に出来るようになり、この時点でプロとして活躍できるだけの高度な技術が身につきます。

卒業後はプロの和裁技能士として高く評価され、生涯和裁の仕事を続けていけます。


近年、出場した全国和裁大会(技能五輪全国大会)では、14大会連続で入賞しています。(2024年技能五輪全国大会銀賞・銅賞受賞)
制度面では、学費のうち授業料が半額免除になる特待生制度や、全額免除になる辻村奨学生制度Aなど、経済的サポート制度が充実していて、学びやすい環境を整えています。
生活面では、全国から学生が集まる当校の特徴として、住みやすい綺麗な学生マンションを完備。個室、相部屋があります。

和裁の辻村和服専門学校

オープンキャンパスで学校や和裁のことを知ってみよう!
2025/4/19(土)5/17(土)6/14(土)7/12(土)7/26(土)8/22(金)8/23(土)13:00~16:00
2025/9/20(土)10/4(土)11/1(土)12/13(土)
2026/1/17(土)2/21(土)3/21(土)
高校3年生の方、高校1,2年生の方、保護者の方へ

学校の雰囲気をCHECK!「どんな雰囲気の学校?」「どんな寮なんだろう?」

モノづくりが好き、自分で作ることが好き、裁縫が好き、日本文化が好き、そんな学生が集まる当校!

当日は和小物の作りの体験ができます。9月~6月は小物作り体験、7月~8月はあずま袋作り体験!

是非、いろいろな雰囲気を感じにお越しください。

お知らせ「静岡浅間神社にて針供養を行いました」

本日、静岡浅間神社にて針供養を行いました。
例年は2月8日に行いますが、今年は前日の7日に行いました。コロナ禍、大拝殿の改修工事等により近年は参加人数を数名に制限していましたが、今年は久しぶりに着物姿で全員の参加となりました。日頃の和裁実習で使用した、折れたり曲がったりした針を柔らかいお豆腐にさして感謝を込めて供養しました。

今週末は国家技能検定の実技試験が当校であります。実力を発揮できるように祈願した学生さんも多かったと思います。磨いてきた和裁技術を発揮できるよう願っています。


針供養の様子はこちらから(静岡朝日テレビニュースのyoutubeより)
https://www.youtube.com/watch?v=cMgH785xZcY

当校のポイント

①高度専門士や専門士の称号が与えられる県認可の和裁の専門学校
②国家検定の合格率が高い!技術の証。近年さまざまな入賞歴
③着付け・茶道など、さまざまなユニークな授業
④無料の豊富なオーダーメイド教材と、イスに座って行う和裁の授業
⑤授業料の負担を軽くする経済的なサポート制度
⑥学生マンション(学生寮)完備。女子限定。
⑦系列企業があり、卒業後の和裁技能士への道は開かれている!
⑧一流の教師、講師陣がしっかり教えます。

ごあいさつ

大正3年に発足以来、創立111年、多くの和裁技能士を育成し、輩出してきました。
111年にも渡る日々の積み重ねが現在の早く、美しく、そして綺麗にという辻村式和裁技術を確立してきました。

当校の大きな特徴としては、高い技術力、各サポート制度の充実、寮などの施設の充実、そして何よりも卒業後、系列企業が卒業生に仕事を渡しているという点です。
総合力のある和裁技能士を育成することに、絶対的な自信があり、系列会社があることで、卒業後の和裁技能士としての道筋も立ててあります。

各種制度

当校には、みなさんを経済的にサポートする制度が充実しています。

・特待生制度(授業料半額免除)
・辻村奨学生制度A(授業料全額免除)
・辻村奨学生制度C(日本学生支援機構授業料減免新制度と連動)
・奨励金制度(全員に支給)
・学外編入制度・学内編入制度

【日本学生支援機構の高等教育無償化対象校】

学費について

■ 師範科

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)

■ 高等師範科

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)

『ま・あ・る』にて学生が和裁士の「しごと・ものづくり講座」を開催

JR清水駅前の静岡市こどもクリエイティブタウン『ま・あ・る』さんにて、着物型ティッシュケースづくりを通じて和裁士の「しごと・ものづくり講座」を開催しました。
当校の学生6名が着物姿で講師をしました。完全予約制で小学校3年生~6年生の生徒さんが参加してくれました。
まずは、手縫いで着物を仕立てる「和裁」のことや10m以上の長い「反物」から着物ができていること、「綿」や「絹」の素材のことなどお話しし、実際に生地に触れてもらったり、反物の長さを見てもらったりしました。また、和裁の実演も見てもらいました。着物や和裁のことを知ってもらえたと思います。
着物型ティッシュケース作りでは、楽しくお話ししながら、一緒にモノづくりをしました。参加された生徒さんにとって作り上げる喜びや達成感を感じてもらえたと思います。
今回、とてもいい機会をいただきました。今後も是非、開催できればと思います。

技能五輪全国大会14年連続入賞!

12月に第62回技能五輪全国大会等の表彰式が静岡県庁にて行われました。
技能五輪全国大会の入賞選手、全国障害者技能競技大会の入賞選手が鈴木知事より表彰を受けました。

当校からは技能五輪全国大会の和裁職種で銀賞・銅賞に入賞した高島さん、大石さんが出席し、表彰を受けました。
県知事より表彰されることは大変素晴らしいことです。
今後も益々、技術習得に努力し、活躍することを願っています。

~卒業生を訪ねて~「おしゃれ処布屋」様

富士宮市の呉服専門店である「おしゃれ処布屋(布屋呉服店)」さんを訪ねました。創業119年の老舗で地域の方々に愛されているお店です。今も多くの卒業生がスタッフとしてお世話になっています。素敵な藍染ののれんをくぐり、綺麗な新社屋の中で着物姿の石川さんにお話しを伺いました。石川さんは今年当校を卒業し、4月から勤務しています。

【現在のお仕事について】
店頭での接客が主な仕事で、月に一度、展示会も開催しています。展示会の時は着物を着てお客様をお待ちしています。スタッフの先輩方も優しく指導してくれるので楽しく仕事ができています。お客様や得意先様から学ぶことも多いので、今は日々勉強です。
また、布屋呉服店では売るだけではなく、観劇などのお客様と一緒に着物を着る機会も創っています。また、仕立て教室も開催しています。メインの先生の補助として生徒さんに教えています。生徒さんに「石川さんが先生でよかったですよ」と声をかけていただいたときはとても嬉しかったです。

【この仕事を選んだきっかけ】
辻村和服専門学校で着物の仕立てを学び、国家技能検定の2級を取得しました。在学中から、着物をお客様がどういう経緯で購入されたのか、普段着物をどのような機会に着用されるか等に興味があり、仕立てたその先にいらっしゃるお客様のことを考えていました。それがきっかけで接客したいと思い、また学校の紹介もあり、地元にある布屋呉服店へ就職しました。布屋は雰囲気もよく、入社前に展示会にたびたび参加もできたので、会社に馴染むようにしていただけて有難かったです。

【学生生活を振り返って】
物作りが好きで、ミシンではなく手縫いで仕立てる和服に特別感を感じ、辻村和服専門学校に入学しました。大変なことも多かったですが、和裁技術の習得はもちろん、大事なお着物を扱う責任感も学べたと思います。同級生も仲良く、卒業後も会っています。そうした仲間がいたからこそ今があると思っています。

【今の目標】
着付けがもっと上手になりたいです。布屋にはお手本になる先輩方がいます。先輩のようになれるように、しっかり見て覚えていければと思っています。

石川さん、この度はお話しを聞けて嬉しかったです。布屋呉服店様、石川さん、お忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

浜松繊維産業見学体験ツアー

今週、浜松市の繊維産業を見学や体験する日帰り旅行に3年生の希望者が行ってきました。夏には4,5年生が一足先に伺っています。
まず、ぬくもり工房様本店に伺い、代表の大高様から遠州綿紬の歴史や文化のお話しや会社のこと等もお聞きすることができました。学生たちも自分の地元のこと、将来のことを考えるとても良いきっかけになったと思います。その後、工場にも行かせていただき、シャトル織機が音をたて織り続けている現場を見学することができました。実際の仕事の現場を見ることができたことは、大変有難いです。
次は㈱さかたや様です。
着物の染色補正等の加工修理や撥水加工、京洗い等のきもののトータル加工サービスの企業です。社長の福居様やスタッフの皆様に社内をご案内していただきました。とても分かりやすくご説明していただき、また職人さんの技術を目の前で見ることができました。
最後にお伺いしたのは、二橋染工場様です。注染そめの染工場を見学、てぬぐいハンカチの染めの体験をさせていただきました。板場、紺屋、水元等の工程をご説明していただき、職人さんの技術、仕事の様子を見学させていただきました。注染そめの体験では、みんなで楽しく、てぬぐいハンカチを注いで染めました。
今回の浜松に行ったことは当校の学生たちにとって、かけがえないのない経験になったと思います。この度は、各企業の皆様、お忙しい中、詳細まで丁寧にご説明、ご対応いただき、誠にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

「人形浄瑠璃 文楽」を鑑賞

静岡のグランシップにて、「人形浄瑠璃 文楽」を鑑賞しにいきました。
学生の希望者20名余り、着物を着て参加の学生も。
人形遣い、太夫、三味線の方々が息を合わせ、創り上げる舞台はとても素晴らしいものでした。3名で動かされた1体の人形は、手先、首等も細かく動き、見入ってしまいました。
前回の歌舞伎に続いての「グランシップ伝統芸能シリーズ」。また、機会があれば観に行きたいです。

部活・サークル

課外授業で、華道も行っています。

寮・下宿

静岡県の西部、東部、静岡県外の全国からの入学希望者のために、相部屋の「さくら寮」、個室の「ときわ寮」を完備。

学費

学費について

■ 師範科

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)

■ 高等師範科

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)

学部・学科の学費

学部・学科一覧
師範科初年度納入金 94万円初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)
高等師範科初年度納入金 94万円初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)

オープンキャンパス

針仕事のプロ、和裁士を育成!辻村和服専門学校を見てみよう!

概要
2025年6月の日程14(土)
2025年7月の日程12(土)/26(土)
2025年8月の日程22(金)/23(土)
2025年9月の日程20(土)
2025年10月の日程4(土)
2025年11月の日程1(土)
2025年12月の日程13(土)
2026年1月の日程17(土)
説明高校3年生の方、高校1,2年生の方、保護者の方へ

学校の雰囲気をCHECK(^O^)/!
「どんな雰囲気の学校?」「どんな寮なんだろう?」

モノづくりが好き、自分で作ることが好き、裁縫が好き、日本文化が好き、そんな学生が集まる当校!

当日は和小物の作りの体験ができます。
9月~6月は小物作り体験、7月~8月はあずま袋作り体験!
その他も盛りだくさんの内容です。

是非、いろいろな雰囲気を感じにお越しください。

地図・アクセス

アクセス




学校所在地

〒422-8041 静岡県静岡市駿河区中田1丁目18-13

交通アクセス

「静岡」駅から南口を出て南西へ徒歩 15分

学部・学科

師範科

基本情報
募集人数12名
年限4年制
定員12名(総定員48名)
概要プロの技術を身につけるため課題として与えられる着物は4年間で350~400枚、1年間で80~100枚位の着物を作ります。
初めはゆかた作りから、二年次には単衣着物や袷着物、三年次には訪問着、振袖等に進み、国家技能検定を受検し、四年次はプロの和裁士技術の総仕上げをします。
和裁以外にも、着付け、茶道、講義などの授業も充実していて、幅広い知識を習得できます。
こうして、ありとあらゆる着物を手がけることが、卒業後に即戦力となる為に必要なことと考えます。
学費について初年度納入金 94万円

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)
就職・進路
染色家/着物アドバイザー/着付け/着付け師/着付け講師/和裁士
目標とする資格
職業和裁/和裁技能士<国>/和裁検定
取得可能な資格
職業和裁/和裁技能士<国>/和裁検定

高等師範科

基本情報
募集人数6名
年限5年制
定員6名(総定員30名)
概要4年間は師範科同様、その後各自目標を設定し、国家技能検定1級取得や、さらに実践的にいろいろな呉服店に合わせた仕立てやリフォームができる技術習得を
目標とする。
学費について初年度納入金 94万円

初年度納入金 94万円(入学金15万円・授業料59万円・教育充実費15万円・施設維持費5万円)
就職・進路
染色家/着物アドバイザー/着付け/着付け師/着付け講師/和裁士
目標とする資格
職業和裁/和裁技能士<国>/和裁検定
取得可能な資格
職業和裁/和裁技能士<国>/和裁検定

奨学金

奨学金お知らせ

奨学金に関して

当校では、各奨学金制度が充実しています。
学費のうち、授業料が全額免除になる奨学生制度Aなど、気軽にお問合せください。

奨学金制度

辻村特待生制度

  • 面接あり
  • 作文あり
  • 筆記試験あり

授業料の半額を免除する特待生制度。
師範科・高等師範科の場合…学費の中の授業料の59万円(年間)が、半額の29.5万円になる。4年間、基準を満たせば合計118万円の免除となる。

【採用となる条件(学力基準)】

・学修に意欲があり学業を確実に終了できる見込みの人
*この制度は1年毎に更新の手続きが必要になります。


【申し込み期間】10月1日~10月31日
【選考方法と採用決定の通知】
書類審査の結果、選考基準に合っている者の中から採用候補者を選考し、筆記試験(一般教養)と面接、実技試験を行います。


詳しくは当校までお問い合わせください。

辻村奨学生制度A

  • 面接あり

■辻村奨学生制度(AコースとCコースがあります)

[Aコース]236万円の授業料免除

学費の内、授業料を全額免除する制度(返済不要額 236万円)

対象は高等師範科を希望し、学力・家計基準を満たす人

【学力基準】
・高等学校(出身学校)における最終2ヵ年(高校生の場合…2年生と3年生の1学期までの平均で可)の成績の平均が3.5以上の人及び同等の学力
・学修に意欲があり学業を確実に終了できる見込みの人

【家計基準】1世帯収入が480万円以下の人


≪選考方法と採用決定の通知≫

書類審査の結果、選考基準に合っている者の中から採用候補者を選考し、面接を行ないます。結果は10日以内に郵便にてお知らせします。
採用決定後、借用書〔連帯保証人の他に保証人(本人・連帯保証人と別生計の人)〕が必要です。

○誓約書を提出していただきます。
・この制度は1年毎に更新の手続きが必要になります。
・中途退学等で、学力基準を満たさなくなった場合、免除していた学費は一括返済していただきます。

辻村奨学生制度C

  • 面接あり

2020年4月より開始している日本学生支援機構の「高等教育の修学支援新制度」と連動する制度です。
詳細は募集要項をご確認いただくか、当校までお問合せください。

辻村奨励金制度

この奨励金制度は、本校独自の制度です。和裁の実習の成果により金額は異なりますが、奨励金を支給しています。上級生になるほど高額になっていきます。もちろん、返済の必要はありません。
学生生活における生活費や寮費、学費の補助になっています。


<参考>

師範科 → 4年間で総計70万円~100万円

おすすめポイント

技術の証、近年さまざまな入賞歴

毎年秋に技能五輪全国大会(和裁部門)が開催されます。
23歳以下のみ出場できる大会で2024年の愛知大会に出場し、銀賞・銅賞を獲得しました。(14年連続入賞)
日頃の学習、教育の成果が出場した大会で発揮できています。

≪近年の受賞歴≫

2011年 技能五輪全国大会(和裁) 銅賞
2012年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞、敢闘賞
2013年 技能五輪全国大会(和裁) 銅賞
2014年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞、銅賞
2015年 技能五輪全国大会(和裁) 銅賞2名、敢闘賞1名
2016年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞、敢闘賞
2017年 技能五輪全国大会(和裁) 銅賞、敢闘賞
2018年 技能五輪全国大会(和裁) 銅賞
2019年 技能五輪全国大会(和裁) 敢闘賞2名
2020年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞1名、敢闘賞2名
2021年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞、敢闘賞
2022年 技能五輪全国大会(和裁) 敢闘賞
2023年 技能五輪全国大会(和裁) 敢闘賞
2024年 技能五輪全国大会(和裁) 銀賞、銅賞

充実した諸制度

授業料半額免除の特待生制度、授業料全額免除の奨学生制度AとC、仕立てた枚数・内容に応じて全員に渡している奨励金制度など、保護者の方や学生を経済的にサポートできる制度が充実しています。

綺麗な学生マンション

静岡県の西部、東部、静岡県外の全国からの入学希望者のために、相部屋の「さくら寮」、個室の「ときわ寮」を完備。

さまざまなイベント

当校では、着物を着るイベントが充実しています。春の卒業式、夏の歌舞伎鑑賞、冬の針供養といった行事があります。
そのほかにも染色旅行、学校がプレゼントする卒業旅行など、学生生活の想い出をつくるさまざまなイベントがあります。

プロ和裁士としての道は開かれています!

当校には、系列会社の辻村和裁研究所(着物仕立て・お直し 辻村 https://kimono-tsujimura.jp/ )があります。
卒業後、和裁を職業として考えている人には、研究所の専属和裁士としての道は開かれいます。
研究所にて、国家和裁技能士1級を目指す人、自宅で仕事をしたい人などに仕事を斡旋しています。
就職活動なしで、独立プロ和裁士として活躍できる環境があります。
その他、歌舞伎等の舞台衣装制作、呉服関係、写真スタジオ関係の仕事に就く人もいます。

個別相談

土日は部活などの予定があってオープンキャンパスには参加できない方にお勧め♪

平日10時~16時の間の2時間、希望の日時をお伝えいただければ、「個別相談会」を行います。
学校説明をし、授業風景や施設もみれます。
保護者の方との参加も大歓迎♪気軽にお申込みください。

高校生の方へ

和裁士を目指す高校生のみなさん!まずは気軽に資料請求してくださいね♪

モノづくりが好き、自分で作ることが好き、裁縫が好き、日本文化が好き、そんな学生が集まる当校!

卒業後、結婚後、出産後も自分のペースで仕事がしたい方必見!

オープンキャンパスでは奨学金制度や特待生制度のこと、将来的に和裁士になる方には当校のバックアップがあること、入試の内容や流れのことなど、当校の特徴をお話します。

質問や相談しに来てくださいね。

学校からご家族へ

保護者の皆様も是非ご一緒にオープンキャンパスにご参加ください

辻村和服専門学校では、毎月オープンキャンパスを開催しています。
お子様の将来を大きく左右する大切な進路選択。
お子様がオープンキャンパスに参加される際にはぜひ一緒にご参加ください。
(保護者様のみのオープンキャンパス参加も大歓迎です。)

辻村和服専門学校の特色

①高度専門士や専門士の称号が与えられる県認可の和裁の専門学校
②国家検定の合格率が高い!技術の証。近年さまざまな入賞歴
③着付け・茶道など、さまざまなユニークな授業
④無料の豊富なオーダーメイド教材と、イスに座って行う和裁の授業
⑤目的にあった選べる2つの学科
⑥授業料の負担を軽くする経済的なサポート制度
⑦綺麗な学生マンション
⑧系列企業があり、卒業後の和裁士への道は開かれている!
⑨一流の教師、講師陣がしっかり教えます。

【日本学生支援機構の高等教育無償化対象校】

願書・入試

出願期間

■出願期間
入学前年の10月1日~入学年の3月20日まで
受付順に書類審査、面接をし、定員になり次第締め切ります。

■選考方法
・一般入試
願書受付順に書類審査し、その後、面接を行い、合否は10日以内に本人に通知いたします。

・指定校推薦入試
当校の指定校になっている学校の学校長の推薦がある者で、願書受付後、書類審査し、
その後、面接を行い、合否は10日以内に本人に通知いたします。

学生の声

M.M.さん

師範科 1年
1年生の声 M.M.さん
ゆかたを勉強しています。今は7枚目。初めてのゆかたは8日間くらいかかりましたが完成したときはとっても嬉しかったです。
今は4日に1枚のペースで縫っています。最初は順序がわからないし浴衣のパーツも知らなかったので難しかったけど、最近ではそれも覚え始めてきて楽しくなってきました。でもまだ進んでは戻っての繰り返しですが。
進路を決めるときは、洋裁か和裁か迷って、高校の先生に紹介してもらったのがここでした。決め手は実家から通えること。
先生は優しく丁寧でわかるまで説明して教えてくれます。

入学してからのギャップがあるとすれば、今は慣れましたが高校に比べて授業時間が長いこと。最近楽しいことは、勉強していくなかで、いろんな種類の着物を見られること。
もともと着物のコーディネートに興味があったので、こんな着物もあるんだなぁととても勉強になります。

N.S.さん

師範科 2年
2年生の声 N.S.さん
和裁、楽しいですよ!
なんて今は言えるけど、入学するまで、裁縫なんてしたことないし、興味もなかったんです。おまけに飽きやすい性格で、今こうして続いている自分にびっくりしているくらい。
だから入学当初は楽しいなんて思えなかった。でもゆかたを縫えるようになってから、完成するのがうれしくて楽しくて仕方ないくらいになりました。
和裁に興味を持ったきっかけは漠然と、一生続けられる仕事で、誰にでもできないことを学びたかった。そして和服を着ている人をとても素敵だと思ったことも大きいです。
でも入学を決意したとき、母親はあまり賛成ではありませんでしたが、祖母が後押ししてくれました。
今は襦袢を主に勉強中しています。襦袢といっても、たくさん種類があるんですよ。
スムーズにできるようになったときは、すごくうれしい。ゆかたなら、1日1枚を目標にしています。自分の調子がいいときがあれば悪いときもあるから、無理せず和裁に向き合っています。毎月縫った枚数に応じて奨励金がもらえるのも楽しみの一つ。最近はひと月に縫える枚数が増えて、目に見えて自分の成長を感じられるのがとってもうれしいですよ。
和裁の学校に入学することを反対していた母親も今は喜んでくれています。

M.S.さん

師範科 4年
4年生の声 M.S.さん
最近は羽織、訪問着、裁ちを主に勉強しています。
4年生になって扱う着物の種類も多いです。
裁断は失敗しないようにまだすごく緊張しながら勉強しています。
入学してから成長したと思うのは、技術もそうですが、あきらめない精神的な強さが身に付いたことが大きいです。
最近楽しいことは、学校の友達と誕生会をしあったり、休みの日に遊びにいくことです。

T.S.さん

師範科 3年
3年生の声 T.S.さん
今は袷の着物を縫っています。
3年生になって2か月くらいだけど、袷の着物だけでも15枚は縫いました。たまに失敗していやになることもあるけど、朝1日の始まりには、今日も頑張ろうと思える。そう思えるのも切磋琢磨する友達がいるから。そんな仲間と受験した国家検定2級も無事取得できました。学校終わりに友達と街中にコーヒーを飲みにいくのが、今の楽しみ。
目標は、2日で袷の着物を縫い上げることです。
成人式には自分で縫った振袖を着ました。なんだか自分より母親がすごくうれしそうでした。

卒業生の声

匿名さん

2022
松竹衣裳株式会社
~卒業生を訪ねて~「松竹衣裳株式会社」様
歌舞伎・演劇・映画・テレビ・舞踊における衣裳の着付けや製作等を行う松竹衣裳株式会社に勤務している卒業生にお話しを伺いました。
お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。
また、松竹衣裳株式会社のご関係者の皆様、ありがとうございました。

【現在のお仕事について】

入社1年目の私ですが、同期の1年目や2年目の方にも同じ辻村和服専門学校出身がいます。私は衣裳の縫製の担当で、主に歌舞伎役者さんの衣裳の仕立てやお直しをしています。他にも映画やドラマ、イベント等の衣裳も手掛けます。有名な役者さんの衣裳も仕立てるので、インターネット上やテレビ等で役者さんが実際に着用されている姿を見ることができ、自分の仕事にとてもやりがいを感じます。これから歌舞伎等のお芝居も劇場にて生で観て、もっと勉強していければと思います。

【この仕事を選んだきっかけ】

辻村和服専門学校1年生の時に学校行事で歌舞伎を観に行く機会がありました。その時、歌舞伎の衣裳の綺麗さに惹かれました。自分の縫ったものがあんなにもキラキラしている舞台で着てもらえたら嬉しいと思いました。学校を卒業後にそのまま系列企業で和裁の仕事をすることも考えましたが、静岡出身の私は東京で仕事をしたい思いもあり、この仕事を選びました。

【学生生活を振り返って】

家政科等ではない普通科の高校の出身ですが、辻村和服専門学校に入学する前に目標を決めて入学しました。自分の振袖を自分で縫いたい、在学中の5年間で国家和裁技能士検定1級を取得したいと思っていました。最初の1、2年は慣れることで大変でしたが、目標の2年目に自分の成人式の振袖を仕立てたり、国家検定2級を取得することができました。3年生からは技能五輪全国大会に出場し、4年生の時には入賞することもできました。入学して、張り合いのある同級生にも恵まれ、切磋琢磨しながら自分の技術を磨くことができました。授業中、同級生と自主的に仕立ての競争もよくしていました。卒業年次の5年生のときには目標の国家和裁技能士検定1級も取得でき、とても充実した学生生活を過ごすことができたと思います。

【今後の目標】

身近な目標は、仕事をしっかり覚えることです。学生の時に縫っていたときと手順や縫い方も違います。今はまだ確認しながら縫うことも多いです。周りの先輩方は仕事も早く、さらっと仕立てているので、自分も早くそうなりたいと思っています。将来的には、歌舞伎衣裳の中でも、主役級の方のお仕事を任されるような存在になりたいです。

山口さん

2022
KIMONO梅千代
~卒業生を訪ねて~ 「KIMONO梅千代」様
静岡市葵区鷹匠にある「KIMONO梅千代」さんに伺いました。

着物のレンタル・販売・着付け教室をされていて、お洒落な雑貨屋さんのような雰囲気のお店です。
こちらには今年から当校の卒業生の山口さんがお世話になっています。
山口さんにお話しを聞いてきました。
学校で和裁や着物のことを学んできたので、着物に携わる仕事に就きたいと思っていました。また接客に興味がありましたので、KIMONO梅千代さんでお仕事することになりました。成人式や七五三や卒業式などお客様の一生に一度の晴れの日のお手伝いをすることができ、そしてお客様の笑顔を直接見れることがやりがいとして感じます。お客様からお手紙をもらったりすることもありました。この仕事・このお店を選び仕事をして本当に良かったと思います。まだ、半年余りで、これから一人でできることをどんどん増やし、早く一人前のスタッフとしてお仕事をしていければと思っています。後輩のみなさんには、着物を扱うお店への就職を考えているのなら、在学中に着付けの技術ももっと上を目指した方がいいと伝えたいです。

山口さん、この度はお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
今後、益々のご活躍を願っています。

山本さん

2022
スタジオもなみ
~卒業を訪ねて~ 「スタジオもなみ」様
静岡県の東部、駿東郡の複合型ショッピングセンター「サントムーン柿田川」。その中に店舗を構える「スタジオもなみ」様を訪ねました。こちらには卒業生の山本さんが勤務しています。
「スタジオもなみ」様は着物を取り扱っている歴史ある「京都もなみ」様の写真スタジオです。スタジオ内は明るく、和も洋もあり、自然と笑顔にしてくれそうな空間です。
卒業生の山本さんにお話しを伺いました。
ご来店していただいたお客様に撮影のプランをご説明したり、写真撮影のお手伝いをしたりしています。学校では和裁の実習がほとんどだったので、一人でコツコツ縫うことをしていましたが、今はお客様とお話しすることが多いので、日々勉強と思ってお仕事をしています。この時期は七五三の撮影や成人式の前撮り等が多く、またウェディングの撮影もあります。
今でも学んできた和裁の技術を生かして、七五三の揚げをしたり、長襦袢の半衿を付けたりします。着付け師さんに、付けた半衿の様子を褒められたりすると、とても嬉しいですし、また今のお仕事がお客様の記念の日のお手伝いをすることですので、そこにとてもやりがいを感じます。
今の会社に勤めるきっかけは、着物に携わる仕事を探していて、学校の先生と話しながら、この会社を見つけることができました。接客業は自分に合うか不安でしたが、今では一生懸命お仕事をして、説明ももっと上手になって、総合的に仕事ができるようになりたいと思っています。針を持っての縫う仕事ですが、着物を一から仕立てるというより、今くらいのペースで縫うことが自分には合っていると思います。
在校生のみなさんには健康に気を付けて元気で頑張ってと伝えたいです。

山本さん、お忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。
これからの益々のご活躍を願っています。

石川さん

2022
おしゃれ処布屋(布屋呉服店)
~卒業生を訪ねて~「おしゃれ処布屋」様
富士宮市の呉服専門店である「おしゃれ処布屋(布屋呉服店)」さんを訪ねました。創業119年の老舗で地域の方々に愛されているお店です。今も多くの卒業生がスタッフとしてお世話になっています。素敵な藍染ののれんをくぐり、綺麗な新社屋の中で着物姿の石川さんにお話しを伺いました。石川さんは今年当校を卒業し、4月から勤務しています。
石川さん、この度はお話しを聞けて嬉しかったです。布屋呉服店様、石川さん、お忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

【現在のお仕事について】

店頭での接客が主な仕事で、月に一度、展示会も開催しています。展示会の時は着物を着てお客様をお待ちしています。スタッフの先輩方も優しく指導してくれるので楽しく仕事ができています。お客様や得意先様から学ぶことも多いので、今は日々勉強です。
また、布屋呉服店では売るだけではなく、観劇などのお客様と一緒に着物を着る機会も創っています。また、仕立て教室も開催しています。メインの先生の補助として生徒さんに教えています。生徒さんに「石川さんが先生でよかったですよ」と声をかけていただいたときはとても嬉しかったです。

【この仕事を選んだきっかけ】

辻村和服専門学校で着物の仕立てを学び、国家技能検定の2級を取得しました。在学中から、着物をお客様がどういう経緯で購入されたのか、普段着物をどのような機会に着用されるか等に興味があり、仕立てたその先にいらっしゃるお客様のことを考えていました。それがきっかけで接客したいと思い、また学校の紹介もあり、地元にある布屋呉服店へ就職しました。布屋は雰囲気もよく、入社前に展示会にたびたび参加もできたので、会社に馴染むようにしていただけて有難かったです。

【学生生活を振り返って】

物作りが好きで、ミシンではなく手縫いで仕立てる和服に特別感を感じ、辻村和服専門学校に入学しました。大変なことも多かったですが、和裁技術の習得はもちろん、大事なお着物を扱う責任感も学べたと思います。同級生も仲良く、卒業後も会っています。そうした仲間がいたからこそ今があると思っています。

【今の目標】

着付けがもっと上手になりたいです。布屋にはお手本になる先輩方がいます。先輩のようになれるように、しっかり見て覚えていければと思っています。

増田さん

2015
辻村和裁研究所
ひと針、ひと針、仕事は丁寧に。着る方の姿を想像すると、うれしくなります!
辻村和裁研究所 専属和裁士/師範科/2015年3月卒/静岡県藤枝市出身。高校卒業時、頭に浮かんだのは、中学生の時に見た成人式の風景。「自分の振袖を自分で縫えたらすごい!」と思い、高校の先生に進路を相談したところ、卒業生の進学先として実績のある辻村和服専門学校を勧められて入学。在学中に研鑽を積み、2015年冬には国が主催する技能五輪全国大会に静岡県代表として出場し、敢闘賞を受賞した。同じ道を目指す後輩に向けては「覚えることも多く、納期限もあるので大変な仕事ですが、毎日続けることが大事。目標を高く持ったほうがいいですよ」とアドバイスを送る。

この仕事の魅力・やりがい

辻村の関連会社で専属の和裁士をしており、お客様の寸法に合わせて和服を作るのが仕事です。訪問着から留め袖、振袖、七五三の時にお子様が着るものまで、着物全般を扱っています。心がけているのは、着る人の姿を想像しながら、丁寧な仕事をすること。きれいに仕上がった着物を着たお客様が喜んでいただけると思うと、やりがいを覚えます。先日は外国人のお客様の着物を縫う機会があり、日本の文化が世界的にも注目されていることを感じます。学生時代に頑張った分、技術が身につき、それがすぐに仕事に活かせる点は本当に良かったと思っています。職場の先輩たちとも仲が良く、わからないことは何でも聞ける雰囲気も気に入っています。

今の仕事との出会い・きっかけ

中学時代に自分が住んでいた市の成人式で受け付けの手伝いに行き、そこで初めて、きれいな振袖を着た大勢のお姉さんたちを見たことが、和装に憧れるようになったきっかけです。高校に進学する際にも、専門的なことをやりたいと思ったことから家政科へ進学し、卒業後は手に職をつけるため辻村和服専門学校へ入学。2年生になったときに自身が成人式を迎えることとなり、自分で作った振袖を着て式に参加しました。地元の友人や先生にそのことを話すと、みんな驚いてくれました。特に、高校時代に、一緒に洋裁や和裁を学んだ友人から「自分がしたいことを続けているのはすごい」と言われたことは、今でも誇らしく思っています。

これからかなえたい夢・目標

一番近い目標は、国家試験1級に合格すること。和裁士1級は2級を取得してから2年の実務経験が必要で、今年、その受験資格を得ることができました。プロである以上、やはり1級は欲しいですし、何でも縫える和裁士として、将来的に結婚してからも続けていきたいと思います。例えば育児などで途中でやめる期間があっても、技術があればいつでも再開でき、ずっと続けられ、自宅でも仕事ができる点は、この仕事の良いところ。学生時代から「袷着物が縫えるようになりたい」「自分の振袖を縫いたい」「技能五輪全国大会に出たい」など常に目標を持ってきたように、これからも技術を磨いていきたいと思います。

根元さん

2012
辻村和裁研究所
この仕事の魅力・やりがい

仕事場に先生や先輩がいてくれるから
卒業してからも技術に磨きをかけられます
辻村の関連会社で専属和裁士をしています。私の場合はだいたい2日に1枚縫うペースかな。自宅でできる仕事ですが、私はいつも辻村の校内にある専属和裁士のルームへ通って仕事をしています。先生や先輩がいるので分からないことがあるとすぐ聞けるから助かるんですよ。先日、おばあさまの古い着物を3才のお孫さんの晴着に作り替えるお仕事をさせていただいたのですが、「自分の着物がかわいい孫の晴着に生まれ変わり、お祝いが楽しみです」と喜んでいただけたのをお客様アンケートで知りました。嬉しかったのはもちろん、多くの職人さんの技が結集した着物の命を受け継ぎ、生まれ変わらせる仕事をしていることに大きなやりがいを感じました。
私の学生時代!

全国大会で銀賞・銅賞受賞
コツコツ縫うことで着実に技術を身に付けました
小さい頃から手芸や工作など手を使うことが好きだったので、この道に進みました。かといって特別に仕事が早い訳ではなく、人並みだったと思います。学校では針の持ち方や運針など一から丁寧に教えてもらい、あとはひたすらいろいろな種類の着物を縫って技術を磨く毎日。そして4年になった時、先生からコンクールに出てみないかと声をかけてもらったんです。全国レベルの中で自分の力量を知るチャンスだと思い出場してみたところ、2011年全国和裁コンクール銀賞、2011年技能五輪全国大会和裁の部銅賞をいただきびっくり。毎日の積み重ねの中で着実に技術が身についていたことを改めて知ることができました。

これからの目標

最短で国家資格の和裁技能士一級に挑戦
その後は教師の資格にもチャレンジ
和裁は一生モノの技術。しかも専属和裁士でいれば宅配便でやり取りすることで全国どこにいても仕事ができるので、結婚して子どもが生まれても続けられます。昨年、卒業して1年目に国家試験の和裁士1級を取得しました。和裁士1級は、2級を取得してから2年の実務経験がないと受験できないため、取得まで最短でも5年かかるんです。今回、その最短で取得することができました。今後、しばらくは静岡に残り、学校で仕事をさせてもらいながらいろいろな種類の着物を一通り体験してもっと技術を磨こうと思っています。専門学校教師の資格も取りたいので、それは来年チャレンジする予定です。

学生時代に身につけた一生モノの技術を磨きながら、マイペースに楽しく仕事しています

平石さん

2006
卒業後も研究生として学校で和裁をし収入を得ながら一級を目指してます。
プロ和裁士
プロ和裁士

研究生の生活

辻村で和裁を学び、4年次に和裁士2級を取得しました。2級取得後、2年の実務経験を積むと1級の受験資格ができるので、今はそれを目指し、卒業後も研究生として学校へ残り技術を磨いています。もう学費はかからず、逆に自分が縫った着物の枚数に応じて報奨金がもらえます。金額はだいたい月に17~20万円ぐらい。住んでいるのは学生時代と同じ寮で、私の場合は一人部屋で月3万円ですから、十分生活ができます。貯金もしていますよ。静岡は冬でも暖かくて光熱費もそんなにかからないし、雪が降らないから一年中自転車に乗れるし、町の中で何でも揃うから生活するのにとても便利。もうすっかり慣れました。

辻村を選んだ理由

母親が和裁をしていた影響か、小さい頃からモノ作りが好きで、進学時も迷わず和裁の道を選びました。東京・京都・奈良など全国の和裁学校から資料を取り寄せ、学校見学もいろいろした中、辻村を選んだのは寮が一番キレイだったから。他の学校は寮のトイレやお風呂が共同だったりで、そんな生活に自信がありませんでした。辻村はバス・トイレ付きの一人部屋があり、快適に暮らせそうだと思ったんです。学生時代はひたすら縫う毎日。入学当初は先輩を見て「私にあんなすごいことができるんだろうか?」と思っていましたが、順を追って縫っているうち次第にできるようになり、初めて振袖を縫った時には「いつの間にかここまで来た!」と感激しました。

これからの夢・目標

09年2月の和裁士1級試験に向けて、今は練習を積み重ねているところです。やはり2級より技術も審査も厳しく、先輩の話を聞くと普段はできることも、時間制限に焦ってうまくできなかったりするそうなので、確実な技術を身に付けたいとがんばっています。実は、静岡で出会った人と近いうちに結婚する話が進んでいます。ですから、和裁士1級と結婚と両方を実現するのが今の目標。いつでもどこでも仕事ができるように和裁の技術を身に付けたのですから、結婚しても、子どもができても、もちろん和裁士を続けたいですね。学校が仕事を斡旋してくれるし、学校へ来て縫うこともできるので理想的な環境だと思っています。

牧野さん

2002
「子育て中心の生活を楽しみながら自宅でしっかり稼いでいます!幸せです。
プロ和裁士
プロ和裁士

和裁の道へ進んだ理由

自宅で子育てをしながら和裁士をしています。07年5月に産まれた長男は9カ月。掴まり立ちをして歩き回るようになり、目が離せなくなってきました。和裁をするのは、子供が昼寝をしているか夜寝ている間の1~2時間だけ。主人が休みの週2日は家族でドライブなどに出かけるので、仕事はお休みです。今は月収5万円ぐらいが目標。生活費のためというより、旅行など家族で楽しむゆとりのお金を稼ごうと、出産7カ月後に仕事に復帰しました。今年の夏は親子3人でハワイへ行く予定。外へ働きに出なくていい、子どもを預けなくていい、子育て中心の生活をしながら仕事ができるので、家でできる和裁士の技術を身に付けて本当によかったと思っています。

今の仕事との出会い

何か手に職をつける勉強をしたいなぁと思っていた時、母親が「和裁なんかどう?」と勧めてくれたのが、この道へ進むキッカケでした。着付けなど着物の知識や技術を身に付けてほしいと思ったようです。特にモノ作りが好きだった訳ではなく、針仕事もあまりしたことがなかったのですが、和裁なら誰もが一から同じスタートを切れるから、がんばれば私にもできるかなと思いました。いろいろな和裁学校の資料を取り寄せたところ、東京の学校の多くは縫う素材を自分で用意しなければならなかったのに対し、辻村は学校が素材を用意してくれるし、さまざまな種類の着物を縫えるのが魅力でした。学校見学に来て、学校と寮がキレイだったのも決め手です。

私の学生時代

学生時代の思い出は寮生活ですね。今は同級生同士の相部屋ですが、当時は先輩と後輩の組み合わせだったんです。初めのうちは慣れない共同生活にけっこう気をつかったりして、たまに友人たちと外で遊んで気分転換をしたのがいい思い出です。そんな経験を通し、自分中心に考えてはいけないなど、人との付き合い方を学びました。師範科を卒業してからも、結婚して子どもが生まれる臨月まで研究生として学校へ通って仕事をしていました。その時は月収20万円ぐらいでしたね。今は自宅で仕事をしていますが、子育てのことなど何か困ったら、学校へ行けば同じように子育てしている研究生など相談できる人がいるので、安心して仕事を続けていられます。

高橋さん

2000
「縫う」「売る」だけでなく、着物の楽しさを伝えるのも私たちの役目!
きものCafeちどり
ショップ運営

こんな仕事

和小物など販売しながら、お汁粉やお茶漬けなどのメニューを揃えた「きものカフェ」を運営しています。着付け教室や和裁教室も開催。堅苦しくなく、気軽に着られる普段着の着付けを。和裁も古い着物の寸法直しとか羽織に仕立てるなど、各自やりたいことをやってもらっています。着物に興味があってもどうしていいか分らなかったり、高級な販売店や個人宅の和裁教室だと敷居が高かったりしますよね。でもここはカフェなので気軽に訪れていろいろ聞くことができます。お店がオープンしてから約2年半、延べ150人以上の方が教室へ来てくれました。このお店があったからこそ、これだけの方が着物に触れる機会ができたのを嬉しく思っています。

今の仕事との出会い

辻村を卒業後、ナショナルチェーンの呉服店に勤めましたが、高級志向の大手のやり方にギモンを持ち3年半で退職。私は着物が大好き。もっとみんなに気軽に着物を楽しんでほしいと、次にアンティーク着物ショップに転職しました。ところが今度は新たなギモンが。お客様はコーディネートの仕方とか、半襟の付け方とかいろいろ聞きたいんです。でも買わずに聞くのは悪いと遠慮してしまう。そういう人がたくさんいるのを実感した時、お客さんだった今のオーナーと知り合い、だったら自分たちで理想のお店を作っちゃおう!ということになったんです。物件を探し、自分たちで床を塗ったりと何もないところから始め、2005年10月にオープンしました。

私の学生時代

私、辻村へ入るまでは針を持ったこともなく、家庭科は10段階評価で3(!)。ただ手に職をつけたいな、着物が着られたらいいな、くらいの気持ちでした。だから1~2年の頃は訳が分らず、3年になったらやめようと思っていました。でもせっかくだから4年まで続けようとやっていたら、それからですよ、着物のおもしろさに目覚めたのは。だから私は学生の皆さんに声を大にして言いたい。「学校は4年間、絶対続けた方がいいよ!」。卒業後も「縫う」か「売る」しかない訳ではありません。自分が率先してやることで、世界が開けます。多くの人に着物の楽しさを知ってもらうために、その技術や知識を活かせばいいんです。後輩たちにも期待しています。

先生からのメッセージ

大浜光美

校長兼和裁教師
常に前向きに、学生の“上手になりたい“気持ちにとことん付き合います。

辻村宜孝

理事長兼和裁講師
「プロ和裁士を育てる。」

秋山杏子

和裁教師
毎日新しいことの発見なので、たくさんのことを覚えていってください