森ノ宮医療大学の卒業生からの評判

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森ノ宮医療大学の評判(卒業生)

卒業生の声

吉川 奈摘

看護学科
2018年3月卒業
日本生命病院/看護師
チームの力で患者さんの希望に応える。 喜んでいただくことが、自分の活力に。
自分が入院したとき、不安な私に優しく寄り添ってくれた看護師に憧れ、同じ道へ。現在は呼吸器・免疫内科の病棟で、入院患者さんのケアを担当しています。病状的に入退院を繰り返す方が多い病棟のため顔を覚えてもらいやすく、信頼関係を築きながら業務に取り組めることがやりがいになっています。特に印象的に覚えているのは、ADL(日常生活動作)が難しくなってしまった患者さんの退院を支援したときのこと。ご本人とご家族からお住まいの環境を伺い、医師や理学療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの医療スタッフと連携しながら、退院後の生活まで考えて看護計画を立てました。体調の変化で病状が一進一退という時期もありましたが、根気よく治療を続けられて無事に退院。寝たきりの可能性があるほどの状態から歩けるまでに回復され、とても喜んでいただけたことが忘れられません。今後はより一層視野を広げ、医療に貢献していきたいです。

松村 夢

看護学科
2017年3月卒業
大阪市保健所 感染症対策課/保健師
人と医療をつなぎ、生きがいや居場所をつくっていく。
元々は看護師をめざして大学に入学しましたが、保健師の先生が教えてくれた「公衆衛生」の授業で健康教育や保健指導に興味をもち、そこから保健師の道を決意しました。現在は、大阪市保健所の保健師として、市民の皆さんの健康づくりに邁進しています。結核などの感染症の蔓延を防ぐための疫学調査や接触者健診の実施、また、保健福祉センターが感染症患者の支援を行うためのマニュアル作成、支援体制の整備などの事業運営にも携わっています。以前、新型コロナウイルス感染症対策グループに配属されていたときには、感染者の療養に関する情報を集約した「療養のしおり」も作成しました。当時、自宅療養者に配布していたので、ご覧になった方もいるかもしれません。保健師自らが地域に足を運んで課題を見つけ、働きかけていくことができるのが保健師の魅力だと感じています。市民の中には、医療的な支援があることを知らない方、個々の事情で支援を受けていない方など、さまざまな方がおられます。人と医療、人と人をつなぎ、生きがいや、居場所をつくれるように、一つひとつ働きかけていきたいです。

佐々木 利奈

理学療法学科
2019年3月卒業
平成記念病院/理学療法士
リハビリテーションの時間を、楽しみのひとときにしてほしい。
曽祖母が病気の後遺症でリハビリテーションに取り組んでいたとき、お見舞いに行くたびに笑顔が増えていく姿を見て、その効果に感動。人に寄り添い、回復の喜びをわかちあえる素敵な仕事に興味を持ち、この道へ進むことを決めました。現在は、160人ものセラピストが所属する病院で、主に呼吸器や循環器などの内科疾患に関わるリハビリテーションを担当する部署にいます。臨床検査データを確認し、看護師に病室での様子を聞き、医師の判断を仰ぐ、他職種と連携することも多い職場です。
寝たきりの患者さんに対しては、まずはベッドの上で体を起こせるようにリハビリテーションを行います。その後、徐々に車いすに乗って移動できるようになり、再び自分で歩けるようになる―、このように患者さんが「次のステップ」に進むきっかけを手助けできることにやりがいを感じています。いつも心掛けているのは、リハビリテーションを、患者さんにとって楽しいと思ってもらえる時間にすること。不安な中でも、心身ともに元気に、笑顔になれるひとときになってほしいという想いを込めて頑張っています。

辻 歩高

理学療法学科
2021年3月卒業
北野病院/理学療法士
リハビリテーションで救える命がある。信頼関係を構築できるプロをめざす。
高校時代に患者としてリハビリテーションを受け、身体の構造に興味をもったことが今の原点です。現在は、呼吸器外科や脳神経外科など幅広い診療科をもつ北野病院で、主に中枢疾患※1患者さんを担当しています。麻痺の方に対して歩行や動作の訓練をすることが多いのですが、症状や原因はさまざまで、画像所見が似ていても必要な訓練が異なるなど、非常に難しい分野です。自分自身で考え悩みながら、先輩方に相談しながら、患者さんに向き合っています。また、他職種との連携も盛んで、作業療法士や言語聴覚士とは密に情報を共有して、より精度の高いリハビリテーションを追求しています。
今後の目標はICUでのリハビリテーションチームに所属し、超急性期※2のリハビリに関わること。例えば人工呼吸器をつけた患者さんに対して、より早く人工呼吸器から離脱するために肺を膨らませやすい体位にしたり、痰を出しやすい姿勢にしたりすることで「命を救い、日常への復帰を促す」、そんなリハビリテーションに携わりたいと思っています。森ノ宮医療大学は、今でも在学中にお世話になった先生を訪ね、勉強会に参加するなど、医療人としての拠点です。これからも学び続け、患者さんに信頼される理学療法士をめざしたいです。

※1:脳腫瘍、脳卒中・脳血管障害など
※2:病気の発症や手術の直後の状態のこと

中島 千晶

作業療法学科
2020年3月卒業
ベルデさかい/作業療法士
表情や仕草、わずかな反応から想いを読み解く。できる喜びや楽しさを感じてもらうことがやりがいです。
現在私が勤務している施設を利用されている重症心身障害者とは、重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複している状態の方のこと。そのため、利用者さんとのコミュニケーションは、声なき声が中心です。表情や仕草、眼球の動きなどごくわずかな変化や反応を見逃すことはできません。最初は、私に務まるのかとプレッシャーを感じていましたが、信頼できる先輩方から「何でも聞いたらいいよ」と言ってもらうなど、周囲の方々と協力しながら業務にあたっています。
森ノ宮医療大学では1年次から臨床実習があり、早い段階でいろいろな領域を経験できたのは、今の自分にプラスになっています。また、実技を通した実践的な授業も多く、作業療法士として道を切り開いてこられた先生方の考えを、在学中に知っておくことができて良かったと感じています。これからも利用者の方が楽しさを感じられる作業療法をめざして、経験を積み続けたいです。

山村 昂輝

臨床検査学科
2021年3月卒業
兵庫県立はりま姫路総合医療センター/臨床検査技師
ゴールのない探究の世界。心エコー図(心臓超音波検査)を極めたい。
自分自身の闘病経験から医療職に興味を持ち、その中で臨床検査技師を選んだのは、一つひとつ丁寧に取り組むことが好きな自分に向いていると思ったからでした。現在は、高度な循環器病(心臓病や脳卒中など)にも対応している総合病院の臨床検査部門/超音波センターに所属。「心エコー図(心臓超音波検査)」を専門に担当しています。心臓弁膜症や先天性心疾患など、時間をかけてしっかりと検査する必要のある方も多く、医師の求める検査項目やカルテを読み込み、どこにポイントを置くべきかを頭に入れてから検査に臨んでいます。一方で、「思い込み」は危険なので、先入観を捨てることも意識しています。知識の量や技術が向上すれば精度を上げることができるためゴールがなく、どこまでも追究できる点に超音波検査のやりがいや責任を感じています。
在学中は、学生に対するサポートが手厚かったのが一番ありがたかったです。講義や実技でも学生の意見を取り入れてくれたこともありました。今後さらに経験を積み、唯一無二の臨床検査技師をめざしたいと思っています。

小林 美湖

臨床検査学科
2020年3月卒業
大阪市立総合医療センター/臨床検査技師
先生が話してくれた臨床の話を、いま改めて振り返っています。
外からは見えない身体の状態を数値化、画像化する臨床検査というものに興味を持ち医療の道へ。現在は、血液検査部門で、血球算定検査と血液ガスの検査を担当し、白血球や赤血球などの血球数や、酸素・二酸化炭素の分圧などを測っています。大規模な病院なので、一日の検体数は1,000点を超えることも。本当にさまざまな症例に対応しなければなりませんが、血液は身体の状態を知る大切なデータなので、誤りのないよう、正確かつ迅速な検査を心掛けています。
臨床の現場で起こりがちなミスや状況について、実体験を交えながら教えてくれた森ノ宮医療大学の先生方。いまは現場で、先生が仰っていた注意点、貴重なアドバイスの意味を改めて振り返っています。
臨床検査部門には、医師や看護師から検査結果についての問い合わせが頻繁にあり、それらに対応するのも私たちの役目。最初は難しい専門用語に戸惑うこともありましたが、現場の上司や先輩方に聞きながら徐々に慣れていきました。経験を積み、血液検査のスペシャリストになることが目下の目標です。

望月 敬太

臨床工学科
2022年3月卒業
住友病院/臨床工学技士
責任もやりがいも、「お大事に」に込められている。
森ノ宮医療大学で学んでよかったことは、何といっても「臨床重視の授業」を受けられたことです。とにかく「現場」を想定した授業に力を入れていて、例えば人工心肺装置の授業では、「模擬的な心臓外科手術」を行います。先生が医師役、学生が臨床工学技士役となり、手術を進行。どのタイミングでどのモニターに注視すべきか、ブラックアウト(停電)時にはどう対応すべきか、患者さんの血圧が急低下した場合どう対処すべきかなど、全てが「現場」を見据えた指導でした。現在は、住友病院の診療技術部に所属し、心臓カテーテルに関わる機器の運用や、手術支援ロボット“ダヴィンチ”をはじめとする手術室の機器管理を担当。また、在宅人工呼吸関連業務として、患者さんにご自宅用人工呼吸器の使用方法を指導することもあります。「ありがとう」の言葉に、「お大事に」と返すときが、やりがいを実感する瞬間です。私が他の医療スタッフや患者さんから呼ばれるときは、機器にトラブルが起きているとき。あらゆる状況に対応できるスキルを磨き、頼られる存在になることが目標です。

瀧田 ひかり

診療放射線学科
2024年3月卒業
大阪国際がんセンター/診療放射線技師
目標は、3D画像のスペシャリスト。‟病気の第一発見者”としての責任を果たしていく。
医療ドラマで見た、臓器や血管がリアルに描かれた3D画像。その作り手が診療放射線技師だと知ったとき、私の目標が決まりました。また、森ノ宮を選んだのは、「チーム医療」をしっかりと学びたいと思ったからです。チーム医療の授業は1年次から始まるので、学科を超えて一緒に成長している実感がありました。
また、業界内で著名な先生方がおられ、その人脈の広さ、教えていただける情報の多さや深さも、私たちの成長や就職先決定につながっているように思います。
大阪府立病院機構は専門性の高い5つの医療機関を有しているので、自分自身の知識や技術を幅広く成長させることができると思い、就職を決めました。在学時の実習で、大阪国際がんセンターで実際に働かれている技師の姿を目にして、自分もこうなりたいと思ったことも理由の一つ。今後は基本的な撮影技術の向上はもちろん、「画像等手術支援認定診療放射線技師」の資格取得もめざしながら、3D画像作成の技術を高めていきたいと考えています。

礒尾 暉人

診療放射線学科
2024年3月卒業
株式会社京都科学【海外営業課】/診療放射線技師
医療機器メーカーという選択。診療放射線技師の知識を生かし、人や社会に貢献する。
人や社会に貢献できる仕事がしたい。そんな想いが強くなっていた時期に、親族がMRI検査で早期に腫瘍が発見されたことから診療放射線技師という職種に出会い、この道をめざすようになりました。森ノ宮医療大学には多くの医療系学科があるため、医療のさまざまな情報も集めやすいです。その中で、診療放射線技師には病院などの医療機関で働くほかに、医療機器メーカーで活躍する道があることを知り、興味をもったことがこの仕事に就いたきっかけです。
放射線ファントム※や教育用シミュレーターなどの自社医療製品を顧客に提案することで、放射線の不十分は精度管理が原因となる医療事故を防いだり、世界中に質の高い医療教育を届けたりすることができる、そこに魅力を感じています。海外営業課ですので、もともと得意だった英語も生かせますし、診療放射線技師の国家資格をもっているからこそできる丁寧な説明や提案力を武器に、より多くの人や社会に貢献したいと思っています。

※ファントム:放射線量を決定するための医療用の模型

前川 結花

鍼灸学科
2022年3月鍼灸コース卒業
銀座ハリッチ/鍼灸師(美容鍼灸)
お顔から睡眠、体質まで、多方面から健やかな美にアプローチ。
鍼灸師を本気でめざすきっかけになったのは、森ノ宮医療大学のオープンキャンパス。自分の技術を生かして活躍できる分野の広さや、東洋医学の面白さを知り、魅力を感じたからでした。大学生になり、美容への興味が高まってきたことと、大学でも美容鍼灸を学び始めたことが、美容鍼灸分野をめざす私の原点になりました。現在は、美容鍼灸師として、お客様のお顔や肌、健康面のお悩みを伺い、症状に応じた鍼灸治療を行っています。身体の外側からだけではなく、内面にも働きかけて、睡眠の質や体質の改善にもつながる施術ができるのが鍼灸治療の強みです。ご来院時にはお疲れだったお客様が、お帰りの際にはキラキラとした笑顔に。そんな瞬間が、やりがいになっています。森ノ宮での4年間は、毎日学ぶ楽しさを感じながら成長できた時期。お世話になった先生とは今でも交流があり、東洋医学について教わることもあります。これからもスキルを磨き続け、多くの方を幸せにしていきたいです。

原辺 允輝

鍼灸学科
2018年3月スポーツ特修コース卒業
SKNザンクト・ペルテン(オーストリア)/鍼灸師・トレーナー
カンボジアを経てオーストリアへ。海外プロサッカークラブでトレーナーとして生きる。
カンボジア1部リーグに所属するプロサッカークラブ「アンコールタイガーFC」の専属トレーナーとして3年間経験を積んだあと、2021-2022シーズン後半戦からはオーストリアの「FCヴァッカー・インスブルックU23」、2022-2023シーズンから「SKNザンクト・ペルテン※」というクラブで女子チームを中心にトレーナーを務めています。
普段の練習はもちろんのこと、遠征にも帯同して選手の体調管理やケガの応急処置、リハビリメニューの考案などを行っています。選手がケガをしてから診るのではなく、ちょっとした選手の動きの違和感に気づいて事前にケアするのが理想。専属トレーナーといっても契約は1年更新。腕が悪ければ契約を切られてしまう厳しい世界です。「チームに貢献できているか」「ニーズに応えられているか」。常にそういった「プロ意識」を忘れないようにしています。
大学で力を入れていた「メディカルスポーツトレーナー研究会」の活動や、東西両医学の知識は今も自分のベースとなっています。これからも、自ら行動することで道を切り開いていきたいと思っています。

※SKNザンクト・ペルテン:女子ブンデスリーガ1部(オーストリア)屈指の強豪クラブ。「UEFA女子チャンピオンズリーグ」の常連でもある。

根来 優奈

鍼灸学科
2021年3月スポーツ特修コース卒業
大阪市立中学校/教諭
医療人の知識と姿勢が、教育の現場で生きています。
鍼灸師と中学・高校の教員免許というダブルライセンスを取得でき、将来の可能性を広げられることに魅力を感じて森ノ宮医療大学へ入学。小学生の頃から続けていたバスケットボール部があることも、決め手のひとつでした。現在は大阪市立の中学校で、支援学級の生徒の学習をサポートしています。運動が苦手な子どもに対して、身体の構造や仕組みに基づく的確な指導ができるのは、医療大学で学んだからこその強み。また、生徒の保護者と学習内容について頻繁にコミュニケーションを取るのですが、その際には、在学中に鍼灸治療の問診技術として身につけた「傾聴」によって、信頼関係の構築につながっていると思います。放課後は、中学校のバスケットボール部の顧問を担当していて、生徒たちの成長に確かなやりがいを実感できる、充実した毎日を送っています。中学校の教諭になるまで、進路相談や教員採用試験対策など、手厚く支援してくれた大学の先生方に感謝しています。