日本写真芸術専門学校の卒業生からの評判

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日本写真芸術専門学校の評判(卒業生)

卒業生の声

高橋 優也

I 部(昼間部)写真科2年制 ファッションポートレートゼミ卒業
2014年3月卒業
高橋優也 1993年生まれ。ファッション業界を中心に、芸能、音楽、広告など多岐にわたる活動を展開し、これまでに多くの一流俳優やモデルを撮影。
学生時代はとにかく学校のスタジオに入って、友達を撮影していました。
当時のSNSはFacebookが主流だったので、Facebookでいろいろな方に連絡してスタジオに来てもらっていましたね。
授業では先生にたくさん作品を見ていただいて、いろいろアドバイスをもらって、モチベーションをあげていました。
スタジオが借り放題なこと、機材がたくさん借りられたことが良かったです。

板山 拓生

Ⅱ部(夜間部)広告・肖像写真科(現・コマーシャルフォトゼミ)
2006年3月卒業
株式会社WAQON代表。Dr.MEDION、FANCL、 POLA、RMK、資生堂、Sinn Pureté、TAKAMI などの化粧品ブランドのほか、コクヨ、日産自動 車、ソフトバンク、タカラトミーアーツ、テレビ東 京など多数の広告写真を手掛けている。作品制 作も精力的に行い、最近は東京の伝統工芸士と その方々の作品を撮影。仕事でも作品でも「今の社会」を意識して写真を制作している。
友人と一緒に文化祭でグループ展を開いたことが学生時代の思い出です。
大変でしたが、来場者からたくさんの意見や感想をもらって勉強になりました。
ゼミでは課題をクリアすることに毎回苦労していましたね。先生がおっしゃっていた「汚いスタジオから綺麗な写真は生まれない」という言葉は特に印象に残っています。
プロになる方法はいろいろありますが、学校を最大限活用すれば、有益な選択肢のひとつになると思います。

フジモリ メグミ

Ⅰ部(昼間部)3年制写真科 フォトフィールドワークゼミ
2008年3月卒業
1986年東京生まれ。写真家。日本写真芸術専門 学校の講師を務める。2011年、petit GEISAI #15 にて準グランプリ受賞。2013年TAP Gallery所属 (~2019年 )。 2015年写真展「hera」(新宿/大 阪 ニコンサロン)開 催。2017年写真集『apollon』 (ユカイハンズパブリッシング)を発表。2018年写 真 展「 kairos」(銀座/大阪ニコンサロン)、2020 年「 aroundscape」( エ プ ソ ン ス ク エ ア 丸 の 内 )を 開催。同年、第4回「 epSITE Exhibition Award」 受賞。2021年4月恵比寿にKoma galleryを開廊。 2021年10月「 T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO『Tokyo Photographers Wall Magazine 』」に出展。他、展 示会多数。
2年次に行った、アジア学院・父島母島での合宿がとても印象に残っています。
3年次の海外フィールドワーク(FW)では学生同士で協力する状況が多々あり、国内合宿での経験が活かされました。

中井 菜央

Ⅱ部(夜間部)2年制報道・写真芸術科 (現:フォトクリエイティブゼミ)
2006年3月卒業
1978年滋賀県生まれ。2004年、写真家を志望 し上京。2006年、日本写真芸術専門学校を卒業、 作家活動を開始。個展の開催、グループ展の参 加多数。主な個展に2014年「未明」銀座ニコン サロン(東京)、2018年「繡」Roonee 247 fine arts(東京)、2021年「破れる風景」津南町農と 縄文の体験実習館なじょもん(新潟)、2022年「 雪 の刻」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)など がある。赤々舎より「繡」「雪の刻 / THE TIME RULED BY SNOW」を上梓。東京在住。
露出の意味も知らずに入学しましたが、学校で一から写真を教えてもらいました。それは今も作品制作の礎になっています。暗室の授業ではプリントをコントロールすることで作品の意図が明確になるということを習い、とても面白く感じました。今でもプリント作業が大好きです。自分の表現手段として「写真」というものにピンときているのならば、迷わず、まずは始めてみるべきです。
楽しさと同時に写真の奥深さが学べますよ。

篠塚 ようこ

I 部(昼間部)写真科 フォトアートコース
2000年3月
写真セクション専属フリーカメラマン
AERA編集部
今も役立つ専門学校時代の経験
メインの仕事は雑誌AERAの記事の写真撮影。撮影内容は記事によりさまざまです。手術着を着用して病院の手術室に入り、脳手術の様子を撮影した次の日に、押切もえちゃんのポートレートを撮影したこともあります。幅広いジャンルの写真を的確に、しかも短時間でこなさないといけない今の仕事には、学校時代毎回出される課題をこなしてきた経験が活きていると思います。
また仕事で落ち込むこともありますが、今でも専門学校時代の仲間に助けられます。「写真」というものを共有しながらライバル関係などなく仲良くできるのは専門学校時代の仲間だけですから。仕事をする上で大事にしているのは「投げられたボールは確実に打ち返すこと」。その上で人々の内面を捉え、記事内容が何倍にも読者に伝わるイメージ写真を撮りたいと、常に考えています。

大佐 彩子

写真科 フォトフィールドワークゼミ
なぜフォトフィールドワークゼミを選んだのですか?
1年次の先生の必修授業で、沢山の写真集を学ばせてもらって、写真の面白さや奥深さを知りました。そして先生の海外で撮影された作品を見て、自分もこんなドキュメンタリー写真を撮ってみたいと思ったからです。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

今まで生きてきた中で、一番濃厚な3年間でした。授業では厳しく言われたり、課題に苦労することもありましたが、振り返ってみると、一つ一つの経験が今の作品づくりや日常生活の力になっていることを感じます。また、世代のバラバラな同級生に恵まれて、お互いに刺激し合いながら充実した学生生活を送れました。

大佐さんのオススメの授業

柳井先生のコンピュータの授業です。photoshopを中心に、とてもわかり易く、丁寧に教えて頂きました。デジタルが苦手な私ですが、学ぶ度に自分の写真が良くなっていくことを実感でき、嬉しかったです。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

フォトフィールドワークに入学し、アジアでの半年間の撮影を終えて、社会を見る視野が広がりました。日本でも海外でも撮影したいテーマがまだまだ沢山あるので、これからも写真を撮り続けたいと思います。そして、その写真を多くの人に見て頂ける場に発表していきたいと考えています。

フォトフィールドワークでは、民族のポートレートを撮影しました。彼らの力強い表性や全体のオーラに興奮して撮影していました。今年はこの写真をまとめた写真展が決まっています。見てもらった方に何かを感じてもらえるように、良い写真展にしたいです。

神田 開主

写真科 フォトアートゼミ
なぜフォトアートゼミを選んだのですか?
自分の写真の方向性に合っていると思ったことと、コンスタントに写真を撮り続け、キチンと作品を作りあげて、外へと向ける事を目的にしたゼミだったからです。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

伸びるかどうかは自分自身の努力に見合うと思います。
手助けしてくれる先生方と施設は揃っているので、どれだけ自分のものに出来るかを大切にしてきました。

神田さんのオススメの授業

写真の基となるトーンをしっかりと理解し、使いこなす事を目指す暗室の授業。他人に見せ、ポートフォリオとして定期的に作品をまとめる授業。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

定期的に作品を外へと発表し、自身の世界をしっかりと表現することのできる作家を目指したいと思います。

作品について一言。

近年になって表現の幅が大きく広がった夜の写真への挑戦です。モノトーンに見える満月の光を使い、その中に潜む独特なカラーの世界を自分の暮らしてきた日常の中に表現しています。

浜田 愛香

写真科 フォトクリエイティブゼミ
なぜフォトクリエイティブゼミを選んだのですか?
やりたいことがこのゼミならできそうって思ったのと、講師が倉持先生だったからです。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

自分から写真を撮りに行ったり、見せたりしないといくらでもゆるく生活できると思います。楽しかったけど、もっと写真を撮っておけばよかったと思う事も...。

浜田さんのオススメの授業

Webデザイン。知識が全くないのに自分のサイトを作れたことはとても面白かったです。今後も続けて行きたいです。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

「使うならこの人!!」と言われる様な写真家になりたいです。

作品について一言。

花をたくさん使っているので、何気なく見ると明るい写真のように見えるけれど、よく見ると実は暗い作品です。自分の想いを写真にしたかったので、回りくどいことはせず、セルフポートレートにしました。

崔 イサク

写真科 ファッションポートレートゼミ
なぜ ファッションポートレートゼミを選んだのですか?
以前から『人』という被写体を撮るのが好きで、自分の興味のある分野をもっと極めたいと思いました。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

1年間一緒に過ごした同じクラスの友人と、2年生になる時点で一緒にかぶる授業以外は会いにくくなったのが悲しく感じましたが、お互いに同じ興味を持って集まったゼミの友人と新たな出会いが出来て一安心しました(笑)

崔さんのオススメの授業

出水先生のポートレートライティングの授業でした。現在第一線で活躍してらっしゃる先生のノウハウを『生』で聞くことが出来ました。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

カメラメーカーさんの新商品のカタログのサンプル写真として自分の写真を使ってくれるカメラマンになりたいです。全世界に発信される共通のカタログはきっと第一線で活躍している証ではないでしょうか。

作品について一言。

モデルさんとのコミュニケーションがきちんと出来ず、ボディランゲージで『こちら側見てください』とか『あちら側見てください』とか言っていた自分が恥ずかしかったです。
しっかりとコミュニケーションが出来たらもっと良いのが撮れたのではないかと思います。

町田 正春

写真科 コマーシャルフォトゼミ
なぜコマーシャルフォトゼミを選んだのですか?
撮影の基本となるライティングを勉強するには広告のゼミを選択する事が良いと思い、コマーシャルフォトゼミを選びました。実際、先生方も広告の世界で活躍されている方なので、実践的なアドバイスを沢山頂けました。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

生徒同士、仲が良く授業中など、お互い助け合って撮影をしました。
また、留学生も多く、異文化の交流が出来て、発見も沢山ありました。

町田さんのオススメの授業

広告概論(根本タケシ先生)。テーマごとに自分で広告を作る授業です。
自身のアイデアだけでなく、どんな表現をすれば商品の購買につながるか考えるので、「第三者」的な感覚が鍛えられると思います。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

二年間、広告を勉強してきましたが、これからももっと勉強をして美しい広告写真を撮れる様なカメラマンになりたいです。

作品について一言。

これらの写真はメイクを勉強している友達とコラボして撮った写真です。女性の多面性を意識して撮りました。 香水の写真は水槽と染料を使って撮影しました。水槽が重くて大変でした。

ROY KUMAR SHANKAL

写真科 ドキュメンタリーフォトゼミ
なぜドキュメンタリーフォトゼミを選んだのですか?
元々、ジャーナリストになりたかったのです。前はドキュメンタリーというのは、「ジャーナリスト的な写真」と思っていました。でも今は考えが変わりました。良かったです。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

先生たちも友達もよく、楽しかったです。

ロイさんのオススメの授業

何と言っても鈴木先生ですね。三浦先生や鳥原先生の授業もとても良かったです。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

まだまだ、ジャーナリストになりたいです。

作品について一言。

人間はそれぞれ違いますが、その立場からちょっと下がってみたらそうでもないと思います。みなさん同じです。

西尾 桃子

写真科 ライブステージフォトゼミ
なぜライブステージフォトゼミを選んだのですか?
直前までフォトクリエイティブゼミを悩んでいたのですが、色々な写真が撮れるようになりたいこともあり、Live写真に興味があったので、挑戦してみようと思いました。あと、大西先生の青い髪にも惹かれましたね。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

凄く充実していました。私は写真のことに無知なまま、この学校に飛び込んだので、見るもの・聞くもの、全てが新鮮でした。皆が写真に対して真剣だったので、良い刺激を受け続けた2年間でした。

西尾さんのオススメの授業

フォトクリエイティブ演習(長坂大輔先生)。毎週撮って来た写真を見せて一冊の本にまとめるまでの過程を見てくれるので、的確なアドバイスや編集におけるノウハウが学べるし、皆の写真が見れるので凄くためになった授業でした。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

私らしくあるべき写真が撮り続けられたら良いですね。

作品について一言。

私がLive写真を撮りだして、初めての作品です。このバンドのカラーを写真から感じ取ってもらえたら嬉しいですね。

矢口 裕太朗

写真科 スポーツフォトゼミ
なぜスポーツフォトゼミを選んだのですか?
高校野球が好きで、ずっと撮ってみたいと思っていて、このゼミを選びました。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

いろいろな人、いろいろな写真と出会うことができました。 写真のことで「あーでもない」「こーでもない」と言いあえる友達ができたことが一番良かったです。

矢口さんのオススメの授業

社会学。スポーツを撮る時に知っておきたいことを学ぶことができました。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

一番の目標は、水谷先生の様な写真家です。甲子園のプレス席から撮るのが今の目標です。

作品について一言。

ゼミの授業で、高校サッカーを撮影した時の写真です。特別にプレス席に入れてもらいました。とても貴重な体験でした。

高柳 傑

写真科 ネイチャーフォトゼミ
なぜネイチャーフォトゼミを選んだのですか?
元々、自然の写真、特に山岳などを撮影していてこのようなジャンルに特に理解のある先生に教えて頂きたかったので、必然的に....

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

自分の作品づくりにマッチした環境で機材貸出などもあり、なおかつ友人と競い、写真に励める。

高柳さんのオススメの授業

ゼミはもちろんですが、鈴木先生の撮影取材演習

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

第一線で活躍できる写真家です。

作品について一言。

自分の写真に少しでも感銘して頂けると幸いです。

井上 麻衣

写真科 ブライダルボートレートゼミ
なぜブライダルポートレートゼミを選んだのですか?
高校生の時からブライダルフォトグラファーになるのが夢でした。このゼミを目標に入学したので、選ぶというよりこのゼミしか眼中にありませんでした。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

井上さんのオススメの授業

林憲治先生の授業はとても楽しいし勉強になります。入学して初めてカメラを持ち、右も左も分からない私に、基礎から優しく丁寧に教えてくれました。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

どんな人の笑顔も自然に引き出せるような、素敵なカメラマンになりたいです。

作品について一言。

どの写真も、笑顔のあふれる現場で撮影しました。
写真から授業の和やかな雰囲気を感じとって頂けたら嬉しいです。

成嶋 恭安

写真科 フォトクリエイテイブゼミ
なぜフォトクリエイティブゼミを選んだのですか?
ジャンルが特定されていないゼミなので、自由な作品づくりができると思ったからです。先生や仲間たちと写真を見ながら意見を交わしたことが良い刺激になり、自分の作品にも繋がっていったと思います。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

写真の好きな友達がたくさん出来て、いつも写真の話をしていた気がします。とても楽しかったです。

成嶋さんのオススメの授業

写真映像論(大日方先生)です。たくさんの写真を先生独自の視点で解説してくれます。とても参考になりました。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

まずは仲間とグループ展を開けたらいいなと思います。

作品について一言。

タイトルは『Light collection』です。夜になると現れる様々な光を収集してみました。

PALENKO ANGELINA

写真科 ファッションポートレートゼミ
なぜファッションポートレートゼミを選んだのですか?
人を撮影するのは一番苦手です。でも、一番面白いことです。人物撮影の楽しさを見つける為に、ファッションポートレートゼミを選びました。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

とても撮影にフォーカスして・・・。学生生活はすばらしいかったです。なぜならば授業とか撮影等がたくさんありましたから・・・。

パレンコさんのオススメの授業

スタジオの授業はとてもオススメです。大変面白いです。ライティングも作れますので。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

自由に好きな作品を撮れるプロになりたいです。

作品について一言。

人物撮影は奥が深いので、私の気持ちが表現できた作品だと思います。

盛山 真奈美

写真科 ドキュメンタリーフォトゼミ
なぜドキュメンタリーフォトゼミを選んだのですか?
私にはドキュメンタリーしかないと率直に思ったから。

日本写真芸術専門学校の学生生活は?

夜間部に通っていたので、本当に様々な社会経験を持つクラスメートが居て、その写真も楽しく味わい深かった。自分から「自然には、絶対気付かないだろうな」という世界に触れる機会を頂けました。

盛山さんのオススメの授業

映像表現論(大日方先生)。毎回、視覚的情報を盛り沢山見せてくれました。書物や映画、スライドショー、実物などもあり、また実演もあり面白かった。

将来、どんな「写真家・カメラマン」になりたい?

自分がろう障害者であるということも利用して、自分の思う”当たり前”の事を執拗なまでに浮き彫りさせて撮り続ける。

作品について一言。

リング外のレスラー達の様子等、他の障害者が自己表現する場も含めてこの題『同類』を成長させていきたい。

五十嵐 太二

1995年9月卒
日本写真芸術専門学校講師。写真家・樋口健二氏に師事。
アフリカの大自然の魅力が、まるで本物のような美しさで表現されています。
PLAYSTATION3「AFRIKA」は、フォトリアルにアフリカの大地の美しさや動物の生態を再現した作品です。プレイヤーはアフリカを駆けるフォトジャーナリスト。ジープで、徒歩で、時に気球で自由にサファリ(旅)をしながら動物や自然を観察し、その姿をカメラに収めて行きます。ゲームに登場する動物の動きや生態は、SCEが提携したNGVが100年以上にわたって蓄積されてきた資料が活用され、まるで本物のようにリアルで自然な動きが実現しています。また資料の写真や研究映像が「動物図鑑」として収蔵されていて、楽しむだけでなく知識を深めることができる作品になっています。五十嵐さんも、「この動物図鑑の形は新しい。子どもの頃に欲しかったです」と感想を述べられています。

どんな敬意で「AFRIKA」に関わることになったのでしょうか?

このお話をいただいたのは、ナショナル ジオグラフィック日本版という雑誌を出版している日経ナショナル ジオグラフィック社(以下NNG)からでした。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)は、「AFRIKA」の制作にあたって米国ナショナルジオグラフィック・ベンチャー社(以下NGV)と提携していました。私はNNGの仕事をさせてもらったことが何度かあり、その関係で、NNGを経由してSCEからゲーム内容の最終チェックと意見を聞かせてもらいたいという依頼が私のところにあったという訳です。 また、私は日本写真芸術専門学校卒業後、ちょうどこのゲームの舞台に酷似する東アフリカ、特にキリマンジャロ周辺を、テント生活をしながら取材をして回り、その後も継続的にその地域を訪れ、自然や人々の写真を撮り続けています。そのことも今回のオファーがあった理由の一つだと思います。

ゲームの印象はどのようなものでしたか?

まずゲームの画像が想像以上にきれいだったことに感動しました。動物の動きや風にそよぐアカシアの木の描写など、アフリカが見事に表現されています。また、登場する主人公のやることが、自分がアフリカでやっていることと本当にそっくりだったのにはとても驚きました。まるで自分のことを見ているような気分でした。何かを「競い合う」ことが多い従来のゲームとは全く異なる発想で開発された「AFRIKA」に少しでも関わることができ、本当に良かったと思います。

五十嵐さんにとってアフリカの魅力とはなんですか?

広大なスケールの自然やそこで見られる多くの野生動物の姿です。 このゲームを通じてそんなアフリカやそこで活動する写真家の仕事を疑似体験することができます。 ゲームを楽しみながら、特に若い人たちがアフリカの素晴らしさに少しでも興味を持ってもらえたら、と期待しています。

広川 智基

II部(夜間部) 広告・肖像写真科
2001年卒
雑誌、CDジャケット、広告、テレビ(HNK/TOP RUNNERゲイトポートレイト撮影)など多岐に渡り活躍中。
緊張間のある撮影の仕事を通じて、「人間を撮る」ことの難しさと面白さを学んでいます。
■「その人らしさ」を最大限に引き出すために。

NHKで放送されていた「TOP RUNNER」という番組のゲストのポートレート撮影をしていました。写真撮影は基本的に番組終了後。5分~10分という短い時間の中で、「その人らしさ」を最大に引き出した写真を撮らなければなりません。そのために、収録中、スタジオの隅でモニターを見ながら「どういう人なのか」「気になるキーワードは?」などをチェック。撮影のときにどんなことを話すかをしっかり準備してから、撮影に入ります。写真を撮られ慣れている方、そうでない方、多種多様な方を相手に丸4年間撮影をさせてもらい「人を撮る」ということについては相当訓練されたと思います。とは言え、自分が昔から好きな出演者の方を撮るときは緊張しますし、出演者の都合で収録を見ずに撮影をしなければならなかったときには、「その人らしさ」を引き出すのに苦労しました。撮影をする相手について、可能な限りの情報を調べてから撮影に臨む。これが僕のつかんだ人物撮影の方法論です。

■写真の「技術」と「感謝の気持ち」を忘れずに。

高校1、2年のとき、スナップ写真が流行っていて、カメラマンの父から借りたカメラで身のまわりを撮ってみたらとても面白かった。それがカメラマンを志したきっかけです。大学進学時には写真を学ぶという決断ができず付属の高校から大学の芸術学科に進みました。しかしやはり写真を学びたいと考え、大学に行きながら日本写真芸術専門学校の夜間部に入学しました。ストロボの使い方すら知らなかったので、色々な学校を比較して技術的なことを一番しっかりと学べる学校を選びました。今、自分の作品はすべて4×5版で撮っていますが、学校で学んだ技術が確実に役立っています。技術と同時に大切にしているのが「感謝の気持ちを忘れない」こと。「TOP RUNNER」の場合もそうなのですが、僕の場合、知り合いの方を通じて新たな仕事に出会うことが多いです。そういう方に感謝し、慢心せずに仕事を続けることで、さらに新たな仕事と出会うことができるんじゃないか、そう考えています。