奈良芸術短期大学の評判(卒業生)
卒業生の声
濵田 恵莉果さん
2008年美術科卒業
学生のとき、がむしゃらに制作に打ち込み、全力で友達と遊んだすべてが今に繋がっています。
株式会社十條 制作部にてステンドグラスの制作アシスタントを勤めた後独立し、hamade stained glass(ハメイドステンドグラス)という工房を開きました。
店舗を構えていないので、手づくり市などのイベントに出展したり、カフェや雑貨屋への委託販売や、インターネットでの販売で生計を立てています。
ステンドグラスの魅力をたくさんの人に知ってもらいたくて、ステンドグラスの歴史を大切にしながらも、日常に溶け込むような小物やアクセサリーなどを制作しています。
奈良芸では「ガラス・メタルメディア」を専攻していました。大学で学んだすべてが今に繋がっています。クラフトデザインコースはモノづくりが好きな人にはピッタリです。
がむしゃらに制作に打ち込み、全力で友達と遊び、涙が出るほど笑う。
2年間はあっという間です。一瞬一瞬を大切に、今しかできないことをたくさん体験してください。

宮城 守男さん
2000年専攻科修了
100年先でも人に感動を与えられる作品を残したいです。
城間紅型工房にて2年間修行した後、独立して紅型工房「守紅」を立ち上げました。沖縄の伝統工芸である紅型の着物や帯、雑貨まで幅広く製作し、企業からの依頼などでデザインの仕事もしています。
奈良芸では、紅型にはない材料や技法を学ぶことができ、幅広い発想と表現が可能になりました。また、取得した教職免許も役に立っています。専攻科も含めた4年間、沖縄にはない風物に影響を受けながら、のびのびと制作に取り組めました。学生生活はとても贅沢で、あっという間です。
好きな方面に進めたのですから、目の前の課題を楽しみながら、卒業後の目的をしっかり持ち、今日できることを精一杯やってほしいです。
また、奈良という歴史ある地にいるので、いにしえの素晴らしい文化や作品に触れ、昔の人のモノづくりへの熱を感じてみてください。
私も奈良の先人のように、100年先でも人に感動や衝撃を与えられる作品を残すのが夢です。

松本 葉月さん
1996年専攻科修了
陶芸教室の講師ができたのも、学生時代のノートのおかげ。
奈良芸で学んだ授業は、すべてにおいて今の仕事に役立っているのですが、思い返してみると意外にも、陶芸の座学でとったノートがとても重宝しています。当時は実技をする方がもちろん楽しく、座学の時間は退屈に感じていました(笑)。でも必要な気がする…くらいの気持ちでノートをとっていましたが、今の仕事でそのノートは大活躍です。土・釉薬のこと、古典技法・やきものの歴史についてなどなど。一般に販売されている陶芸本にも載っているかもしれませんが、当時自分が陶芸について学んだ順に書いたノートなので、頭と手が結びついた記憶ノート。これがなかったらスムーズに陶芸教室の立ち上げができなかったと思います。
卒業すると先生はいなく、自分で答えを出し前に進むしかないので、学生のうちに先生を困らせるぐらいの疑問を投げかけ、チャレンジする2年間を楽しんでください。
秋山 みゆきさん
2008年美術科卒業
若いうちに美術や芸術が好きだと気づけたことが大きな収穫です。
奈良芸卒業後、販売員として2年間勤めた後、奈良芸のデザインコース研究室助手を3年間勤め、今のデザイン事務所に入社しました。おもにWebデザイナーとしてホームページやグラフィックデザイン、イラストの制作をしています。今は制作のみですが、将来的には企画など、ディレクターの仕事にも興味があります。
奈良芸はアットホームな環境で、他コースの生徒とも交流ができ、様々な刺激がもらえました。課題提出の期日に追われ、ようやく提出したと思ったら再提出になったりと大変でしたが、社会に出たら締切厳守は当たり前なので、納期を守る大切さを学べたのは良い経験になり、今も教訓となっています。
学生時代は、頭の中で考えるだけではなく、なるべくたくさんのモノを見たり聞いたりし、視野を広げることが良い作品に繋がると思います。
西村 晴奈さん
2012年専攻科修了
奈良芸で好きなことがたくさんできたおかげで、今は仕事を精一杯がんばれます。
絵を描くことを学びましたが、卒業後は、ホテルに就職しました。しかし、どんな仕事にもデザイン・構成・センスが必要とされる部分があり、現職でもそういった分野を任されることが多いです。
奈良芸は友人や先輩、先生との距離が近く、平和でとても居心地の良い場所でした。何か悩みや分からないことがあれば、周囲の方々に聞けばきっと世界が広がります。また作品の制作を通じて、奈良の豊かな自然に触れたり、絵と向き合うことで自分の内面とも向き合い、ゆっくりと成長していける場所です。奈良芸で自分のやりたいこと、好きなことがたくさんできたおかげで、今は仕事も心の底からがんばれますし、精一杯やろうと思えます。奈良芸で、自分の好きなモノを一つでも見つけることができたら良いと思います。
畑中 真弓さん
2006年専攻科修了
授業も制作も一人暮らしも思い出すたびに、戻りたいと思う幸せな時間でした。
学生時代は、ひたすら絵を描くことに打ち込み、自分が何を表現したいのかを深く考えることのできる貴重な時間でした。あんなに絵画のことばかり考えて過ごした日々は、後にも先にもないと思います。今は大塚国際美術館の総務部に所属し、ご来館されたお客様へ、美術館のコンセプトや設立の経緯、西洋名画についてはもちろん、周辺観光案内や交通事情までご案内いたします。また、ボランティア担当もしていますので、約80名のボランティアが滞りなく活動できるよう事務作業等を行っています。将来美術に関する職に就くためには、基礎的な学習をしっかりしてください。何が後々ためになるかわからないので、広い視野で多くのことを経験してください。そして、今しかない貴重な時間を思いきり満喫してください。