酪農学園大学の卒業生からの評判

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酪農学園大学の評判(卒業生)

卒業生の声

須藤 由貴さん

農食環境学群 循環農学類 酪農学コース
2019年卒業
青森県 農林水産部畜産課
農家の方の声を聞き、畜産の現場に還元していく
現在は青森県における畜産業の振興が仕事で、酪農・養豚・養鶏を担当しています。乳用牛の能力検定や乳質のデータを、酪農家が活用するための体制を構築したり、地鶏である「青森シャモロック」の品質を保つためのブランドの管理などの業務を行ったりしています。
酪農学園大学は学生の意欲に一生懸命に応えてくださる先生ばかりで、たくさんの知識・技術を学びました。研究室の森田教授からは、「現場で学び、現場に還す」を教わっていたため、今でも地域の現状を知るために現場に足を運ぶことを常に心がけています。実際に農家の方と話すことで、統計などの数学だけでは見えない課題が抽出でき、施策の検討へ繋げることができています。大学2年生のとき浜中町で行った酪農実習では、素人の私でも搾乳や子牛の世話を経験させていただき、丁寧な搾乳作業を身につけることができました。そこで学んだ現場の感覚は農家の方と共有できるため、聞き取りなどの業務で大いに役立っています。研究室の活動で全国の畜産農家を訪問したことも、他県の畜産環境を知ることが出来るありがたい経験でした。
「行政は農家のために何かしてあげるという目線ではなく、一緒に作っていくという目線が大事。」という先輩からの言葉は今でも意識しています。何年経っても農家の方の声を聞き、現場を見ることを継続していくつもりです。

太田 悠介さん

農食環境学群 食と健康学類 食資源開発学コース
2021年卒業
公益財団法人 オホーツク財団
食品の課題解決への取り組みに大学での食に関わる学びが活かされている
私はオホーツクの農畜水産物の付加価値化の研究をはじめ、加工食品の開発・製造技術の改良に関する独自の研究や企業との共同研究、お客様の委託に基づく受託研究を行っています。その他にも研究だけでなく、オホーツクブランド認定制度の運営も行っており、オホーツク産の加工食品の魅力を消費者に知らせ、農畜水産資源を活用した加工食品の販路拡大を図る事業にも携わっています。
私は普段の仕事で、食品の加工から開発、衛生技術と幅広く各事業者さんの課題と向き合っていますが、酪農学園大学での食に関わる学びの全てが活かされていると感じています。企業の抱える課題感を大学生のうちから知ることができた経験は、とても貴重な機会だったと感じています。

宮武 希衣さん

農食環境学群 食と健康学類 管理栄養士コース
2018年卒業
北海道保健福祉部 健康安全局地域保健課
地域住民の健康意識を高める行政栄養士という存在
現在、私は道庁で行政栄養士として働いています。仕事内容は、地域社会の健康増進に関わるもの全般です。地域の健康増進に向けたイベントやキャンペーンの企画・運営をはじめ、食品表示(栄養成分表示)に関しての助言や啓発活動、管理栄養士養成校の臨地実習の受け入れ調整、調理師養成施設の実地指導など多岐にわたります。
食事を通じて健康で笑顔になれる喜びを発信する取り組みには、大学生活での「酪農アスリートめしプロジェクト(RAMプロ)」の取り組みや、料理レシピコンクールで審査員特別賞を受賞した「筋肉焼売」を冬季アジア札幌大学の選手宿舎で提供した経験も活かされていると感じます。健康や栄養に関する情報を提供することで、地域住民の健康意識を高める役割を果たせることに、この仕事のやりがいを感じています。これからも分かりやすく、興味を引くコンテンツを提供できるように工夫を凝らして、行政としての取り組みを推進していきます。

久郷 真治さん

農食環境学群 環境共生学類 野生動物学コース
2020年卒業
北海道日高振興局 保健環境部環境生活課
今後はさらに北海道のためになる業務をしていきたい
現在の業務は農林業被害防止としてのエゾシカ対策が中心で、数を管理する捕獲事業や肉処理施設認証関係のほか、現地調査や関係機関との調整事務等を行っています。本学では生物多様性保全研究室に所属し、研究テーマは人と動物との軋轢、特にシカに関してと、今の業務に直結する内容でした。在学中に得た専門的な知識と、身をもって学んだ現場の実情は、行政的な考えに偏りすぎない施策や方法に活かされています。
本学では、普段経験できない特殊な機会に巡り会えるチャンスが多く、知見を広げ専門性を高めたい方にはとてもおすすめです。専門性はその分野ではもちろん役立ちますが、多様な役割・職域の方が働く行政職の中ではより強力な武器になります。ぜひ機会があれば、将来の選択肢として道職員も考えてみてください。

井出 雅春さん

獣医学群 獣医学類 獣医解剖学ユニット
2019年卒業
奈良動物医療センター
人や動物と触れ合いながら基礎系科目を学ぶことができた
私が勤務する奈良動物医療センターは地域動物医療の中核病院として、高度医療を提供しています。CT、MRI、Cアーム、血液浄化装置、人工呼吸器など多数の高度医療機器を揃えています。患者様を必ず救うという意識・技術の高さ、設備の充実が学生の自分にとって非常に魅力的で、就職を決めました。
酪農学園大学在学中は基礎系と言われる科目が好きで、生理学、生化学、解剖学、組織学などの教科に興味を持って取り組んでいました。広大な大地・自然の中で、人や動物と触れ合いながらこれらの学問を学べることが酪農学園大学の最大の魅力であり、今の私にとって大きな財産になっています。ぜひ皆さんも本学で、雄大な自然やかわいい動物たちと共に獣医学を学んでほしいと思います。

鎌田 祐奈さん

獣医学群 獣医保健看護学類
2016年卒業
札幌市円山動物園
野生動物の調査や研究が飼育員を目指す動機に
私は現在、円山動物園の動物専門員として、主にアジアゾウの飼育業務を担当しています。給餌や掃除はもちろん、ゾウの健康を管理するために必要な削蹄や採血、来園者への解説、解説板の作成、事務仕事など、飼育員の仕事は多岐にわたります。酪農学園大学で学んだのは主に伴侶動物の動物看護の知識でしたが、動物園での飼育においても役立っていると感じることも多いです。
動物専門員として働く中で、お客様へ動物について解説をした際に「知らなかった!」「そうなんだ!」と新たな発見に繋げられた時に、仕事のやりがいや喜びを感じます。来園者のみなさんが動物を見て、「かわいい!かっこいい!」と思うだけではなく、解説や展示を通じて、野生動物の現状や生息環境について考えるきっかけになれればと思いながら取り組んでいます。