陸上自衛官「進学ナビ職業図鑑」シリーズ

陸上自衛官になるには、自衛官の採用試験に合格することが必要です。採用試験は、筆記試験と身体検査、口述試験などがあります。試験の種類は多様で、年齢や学歴要件など応募資格もそれぞれ異なります。採用試験には、防衛大学校学生と防衛医科大学校学生の採用試験種目も含まれ、これらの大学校を卒業して陸上自衛官となるコースもあります。さらに、医師や看護師などの免許取得者を採用する制度、看護業務に携わる婦人自衛官を養成する「看護学生」制度があります。

自衛隊に入隊すると、前期と後期の訓練期間があります。前期は一般的なたとえば敬礼の仕方、銃の撃ち方を教育されます。後期はそれぞれの分野です。私は機甲科で戦車の操縦訓練をしましたが、戦車内では視野が大変狭く、標的に当てるためには同僚とのチームワークが必須条件になります。

災害現場で資料映像の撮影という仕事に携わっています。テレビを見ていても、ニュース速報や地震速報が流れると必ず確認します。部屋には非常時に3泊以上外泊できる分の着替えを準備しています。即動部隊なので第一線で活躍でき、給料などが男女平等なのも魅力的です。

陸上自衛官の仕事は、災害復旧作業など周辺の住民と一体となって活動できる、土着性に富んだ仕事です。幹部になって精神的な厳しさを痛感しました。部下の行動に私自身が反映されます。ゴラン高原の派遣隊長として派遣されたとき、部下には和をもって謙虚に振舞うことを言いました。