「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
美容師(2012.07.27UP)

どんな仕事?

●カットやパーマでヘアスタイルを整える
ヘアスタイルは、トータルファッションの一部です。お客様の好みに合わせて、個性豊かなヘアスタイルを作り上げていくため、カットやパーマ、カラーなどを行うのが美容師の仕事です。

●メイクアップやネイル、着付けを行う
美容師は、まず、お客様が来店したらカウンセリングをします。お客様の好みを聞き出し、髪の性質に合わせ、アドバイスをしながらヘアスタイルを決めます。そして、お客様の求めているヘアスタイルの細かいイメージを聞きながら、はさみやかみそりなどの道具を使ってカットします。シャンプーをした後に、ブローをして髪型を整えヘアスタイルを仕上げます。シャンプーは、新人の美容師が担当する基礎的な仕事です。店の閉店後も、技術トレーニングを行い、常に技術力の向上に努めます。
電気や薬品で髪の毛にパーマをあてたり、髪の毛の色を染めるカラーをしたり、メイクアップ、ネイルアート、エステティック、着付けなども行います。

●美容師の実際
カットやパーマ、カラーリングなどでヘアスタイルを形づくる美容師は、クリエイターであり、接客業でもあります。技術を磨くことはもちろんですが、お客様とのコミュニケーション能力も問われます。また、チームワークも大切。シャンプーやブローなどは、アシスタントが担当することも多く、数人のスタッフが関わって、髪型をつくり上げるからです。

【指名・担当制のシビアな世界】
サロンに就職した場合、基本給与がありますが、プラス歩合というように給与が上がっていくのが一般的。技術力に加え、心地よい時間を提供し、固定顧客を持つことが重要です。指名されなければ給与が上がらないシビアな世界とも言えます。おしゃれなイメージの強い美容師ですが、お客様は当然、センスのいい美容師に髪型を任せたくなるものです。

【サロンだけじゃない活躍の場】
多くの美容師はサロンに就職しますが、結婚式場やホテルの美容室、化粧品メーカーやヘアメイクアップアーティストの事務所、トータルに美を追究していく美容アドバイザーなど、美容師は活躍の場を多く持っています。将来の目的に合わせてじっくり決めるといいでしょう。

美容師になるには

美容師になるには、国家試験に合格し、免許を受けなければいけません。受験資格は、一般的に、高校などを卒業後、国の指定する美容師養成施設で衛生学などの知識やカットなどの技能を習得し、修了することで得られます。試験に合格すると免許が交付され、美容師として仕事につくことができます。美容室に勤めた後、家業をついだり、独立したりする人が多くいます。
各養成施設などでは、研修会、講習会、技術競技大会などが行われており、仕事をしながらさらに技能を磨いていくことができます。

美容師の仕事内容

【AM9:00】朝のミーティング
開店前のミーティングで、1日のサロンのスケジュールを確認し、目標を発表します。自分のお客さまの予約状況を把握し、1日の流れを想定。

【AM11:00】予約のお客さま来店
丁寧なカウンセリングで、お客さまの要望を確認。パーマやカラーは、アシスタントと一緒にしますが、カットは基本的に自分ひとりで行います。

【PM9:00】サロン弊店後
閉店後のミーティングの後は、アシスタントの練習にアドバイス。自分自身が新しいヘアスタイルの研究に取り組むこともあります。

必要な免許・資格は
美容師には免許が必要で、厚生労働大臣が指定した養成施設で2年以上、または通信で3年以上必要な学科を学び、筆記・実技試験に合格しなければいけません。
社会に果たす役割は?
美容師は、美容室だけでなく、テレビ局や雑誌・広告などの撮影現場で仕事をするなど活動範囲を広げ、ファッションリーダーとして注目を集めている職業です。
カットやヘアメイクの技術でファッションを創り出すだけではありません。トリートメントやエステティック、ネイルアートなどを取り入れながら、お客様の美しくなりたいという欲求を満たし、日常生活をより楽しく、豊かにする手助けを行います。
最近では、街のいたるところに美容室があり競争が激しくなっています。高い技術力だけでなく、心の安らぎやリフレッシュができる空間を提供しています。
求められる適性・資質は?
お客様と一対一で接するため、うまくコミュニケーションがとれる人、客に好かれる明るさや社交性、接客業としての心遣いやマナー、清潔感が求められます。
お客様がどのような髪型を望んでいるのかを十分に読み取り、流行のファッションを参考にしながらカットをするには、優れた感性やセンス、手先の器用さが必要です。
ファッションやヘアスタイルの流行に敏感にアンテナを張り、常に新しい知識や技術を吸収していく柔軟性が必要です。いろいろなことに興味を持つ好奇心やチャレンジ精神を養っておくとよいでしょう。

先輩の声

美容師はサービス業です。お客様の気分をよくして、心地よく帰ってもらうには、つらいことがあっても表情に出さずに笑顔で仕事をすることが必要です。この仕事は、遊びと練習の両方が大事です。遊んでいないと、世の中の情報を吸収できず新しい発想ができませんし、また、練習をしないとうまくなりません。

雑誌のヘアメイクでは、モデルさんの体調が悪い時もあるので、リラックスをさせ、健康的に見えるようメイクします。自分の作ったものが世に出て、評判が良かったり、街での流行を生んだりすると、とてもうれしいです。

学歴ではなく、実力社会です。これで終わりと言うものがなく、やればやるほど奥深いものがあるので、それをいつも追求していくことがとても楽しいです。お客様から認めてもらうには、トレーニングが欠かせません。営業時問が終わってからなので大変ですが、練習した分だけ自分の技術として身につきます。

美容師の現状・将来性

メディアなどでは、男性美容師の活躍ぶりが目立ちますが、女性美容師の方がまだまだ多く、美容師全体の約9割を女性が占めています。また、美容師という同じ職業でも、福祉施設でのカットをする福祉美容に携わる人から、テクニックをマスコミに売っていく人、独立して自分のサロンを経営する人、フリーランスで顧客を持つ人まで実にさまざま。人気が高く、競争の激しい美容師業界において生き残るには、可能な仕事を増やし差別化を図りたいところ。この傾向はサロンにも見られ、ネイリストのいるサロンやエステティックのコーナーを設けるサロンなど、各サロンがサービスの多様化を模索しています。

お仕事DATA

【平均収入】
サロンに勤めた場合、技術者で22~27万円・見習いで15万円前後。パートタイムで働く場合は、時給1000円くらいです。

【勤務時間】
サロンの営業時間は、10~11時間です。ローテーションで労働時間を調節しているサロンが多いようです。

【必要資格】
国家資格が必要です。試験は、「筆記試験」と「実技試験」が行われます。

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