「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
保育士(2012.07.27UP)

どんな仕事?

●子どもたちの健やかな成長を支援
子どもたちの保護者に代わって、ゼロ歳児から小学校入学前の子どもたちに基本的な生活習慣を身につけさせ、心身ともに健やかに育てる手助けをするのが保育士の仕事です。
職場は、公立・私立の保育所(園)や児童館、児童遊園、母子寮、養護施設など。
保育は、子どもたち一人ひとりの発達段階に応じて、音楽や工作、遊びなどを通して、人との交わり方などを、楽しみながら身につけさせていきます。昼食の時間には、食事のしつけを教え、偏食のある子どもには、最後まで食べるように導きます。
日々の健康状態に気を配ることも大切な仕事です。保護者が保育所へ子どもを送迎する時間を利用して、健康状態を確認し合います。子どもがお昼寝している時間には、保育日誌や連絡ノートを記入したり、保育内容や問題点などを保育士同士で話し合います。クリスマスや運動会などの行事を盛り上げるのも、腕の見せどころです。

保育士になるには

保育士として活躍するには、保育士の国家資格が必要です、資格を得るに2つの方法があります。
(1)保育士養成課程を持つ短大・大学、専門学校等で学び、所定の科目や実習の単位を取得すれば、卒業と同時に、保育士の資格が取得できます。
(2)保育士国家試験に合格する。(受験資格は、学歴・実務経験年数などにより異なります)
資格取得後は、保育所(園)、児童館、児童遊園、母子寮、養護施設、肢体不自由児施設などが活躍の場になります。

必要な免許・資格は
保育士として活躍するには、保育士資格は必ず持ってなければなりませんが、養成施設の多くで、幼稚園教諭2種の資格も同時に取得できるようになっています。
また、レクリエーション・インストラクター資格(養成施設によっては取得可能)や社会福祉主事(任用)資格もプラスになるでしょう。なお、公立施設で働きたい場合は、公務員試験に合格することが必要です。私立の施設の場合は、それぞれ独自の採用試験が実施されます。
社会に果たす役割は?
保育士は、以前は保母と呼ばれていたように、女性の仕事と考えられていました。しかし現在では、男性がこの職業に進出し、その名称(国家資格)も、保育士と改められました。保護者が共働き、あるいは母子家庭、父子家庭などさまざまな理由で、一日を家族と共に過ごせない子どもたちの健やかな成長を支援する保育士は、大変重要な役割を担っています。
少子高齢化が進む社会の中で、仕事と子育ての両立ができる環境の整備、安心して子どもを産み、健やかに子どもが育つための環境づくりへの貢献など、保育士の役割は重要性を増しています。時間外保育や、延長保育などを求める声も聞かれるようになっています。
求められる適性・資質は?
子どもが好きであること、責任感が強いことが欠かせない適性です。子どもの集団は動きが激しいので、こまめに速く身体を動かさなければならず、大きな声で子どもたちに呼びかけなければならないので、保育士自身、健康で体力があることも必要です。
子どもの心身の発達について興昧と関心を持ち、子どもの特性を理解して、愛情深く接することができること。そしてゲーム、音楽、リズム、図画工作などの知識を持ち、遊びを楽しく指導できる能力も欠かせません。子どもは病気に対する抵抗力が少ないので、保育士には小児保健の知識も要求されます。健康状態の異状をいち早く発見したり、簡単な応急処置ができることも求められています。

先輩の声

子どもと一緒に遊べる仕事に就けたらいいな、と思いこの仕事を選びました。子どもと同じ目線で仕事をするように心がけています。子どもは12人いれば12色の個性があり、同じ色に見えてもまた、色合いが違います。それぞれの個性を大切に、子どもと肩を並べて成長したいと考えています。

保育士の個性が、保育に影響すると思っています。個性が豊かであればあるほど、子どもの育ちの豊かさにつながっていくと思います。これからの保育は、地域と一体となった保育が大切で、地域の人たちが保育所や保育士に何を求めているのかをキャッチする必要がありそうです。

子どもに接するときは、「見る」のではなく、「観る」ことが大切です。言葉を、まだ表現手段にできない子どもたちは、泣くことが表現で、泣いている理由は「見る」だけではわかりません。「観る」ごとによって保護者にとってかけがえのない子どもたちの立場に立った保育ができるのだと思います。

保育士の実際

幼稚園と保育園はその役割や管轄する省庁も異なり、保育が目的の保育園は厚生労働省です。そこで働く幼稚園教諭と保育士では、必要な資格や仕事内容などに若干の違いがあります。仕事上での大きな違いは、対象とする子どもの年齢や保育時間などですが、子どもの安全を守り、健康な心と体を育てるという面では共通するものです。また元気な子どもたちの動きについてゆける体力と、自身の健康が必要なことも同様です。

【保護者に信頼される人間性が求められる】
0歳からの子どもを預かる保育所(保育園)では、食事やお昼寝、トイレといった習慣を身につけさせ、遊びを通して集団生活や社会性を養うことが大切な役割。保育時間も1日8時間と長く、さらに延長保育や、民間では夜間保育を行うところもあります。働く父母を持つ子どもにとっては、もうひとつの家庭ともいえる大切な存在です。

保育士の仕事内容

【働くお母さんの味方】
保育園で働く保育士は、特に働くお母さんにとっての強い味方。0歳児から小学校入学までの幅広い子どもたちを預かるだけに、病気や事故などには万全の注意が必要。食事など日常生活の世話だけでなく、集団生活のための基本的なしつけや、年齢に応じて音楽やお絵かきなど、豊かな感性を育てる教育も行います。

保育士の現状・将来性

保育士は、低年齢児童の保育に力を入れる国の方針や、共働きの家庭の増加や、近年増えてきている劇場や映画館、美術館やデパートなどの、一時的に子どもを預ける設備も保育士の活躍の場。将来的なニーズの増加が期待されます。

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