東放学園音響専門学校の卒業生からの評判

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東放学園音響専門学校の評判(卒業生)

卒業生の声

PAミキサー・沼田徹さん

00年度卒
PAミキサー
(株)スターテック
【おもな仕事】サザンオールスターズ『茅ヶ崎ライブ2023』 キヨ『キヨの東キヨドームinTOKYO DOME』など
フジロックの圧倒的な音圧にドギモを抜かれ、PAをめざした

PAとはどんなお仕事なのですか?

簡単にいうと、大きな音をお客さんに届ける仕事。そして、そのためにアーティストを支える仕事でもあると思います。前者は“ハウスミキサー”といって、会場の巨大なスピーカーを操って、観客に音楽を届ける役割。後者は“モニターミキサー”がそのひとつですが、ステージ上にいるアーティスト自身に歌や演奏を聴かせる役割です。

会場いっぱいに音を響かせるハウスミキサーの醍醐味は?

自分が少し音量を上げるだけで、場内が一気に盛り上がったり、バラードにきれいなエフェクトをかけたら、しくしく泣いているお客さんがいたり。感情があふれているお客さんの様子を見るとやりがいを感じますね。一方で、『キヨの東キヨドームinTOKYO DOME』は音楽ライブと違って、トークがメインのイベント。320度くらいまでグルっとお客さんが入るなかで、とにかくキヨさんの声が会場のどの位置にいても明瞭に聞こえるようこだわりました。

PAをめざす人にアドバイスを!

最近は音響機材もだいぶ軽くなって、体力的な負担も減ってきたので、男女問わず活躍できる職業になりました。グループ系のアーティストも多いので、たくさんのマイクやイヤモニを管理する作業などは、きめ細かな女性に向いていると感じます。とにかく男女を問わず、やりたいなら “なせばなる”の精神です。信念を貫いてがんばってほしいですね。

レコーディングエンジニア/サウンドクリエイター・松本靖雄さん

88年度卒
レコーディングエンジニア・サウンドクリエイター
ZeeQ CO.,LTD.
【おもな仕事】櫻坂46『I want tomorrow to come』 乃木坂46『歩道橋』 日向坂46『絶対的第六感』 V from BTS - Slow Dancing / THE FIRST TAKE
目に見えない“音”が相手。だからこそ、面白い

松本さんがレコーディング業界への一歩を踏み出したきっかけは?

当時、学校で配られた就職希望調査票があって、私は“希望する勤務地”の欄に、いきなり“ソニー・ミュージックスタジオ”と書いたんです。ふつうは“東京都”とか地名を書く欄なんですけどね(笑)。でも、先生がそれを頭の片隅で覚えてくれていて、学校にソニー・ミュージックスタジオからアルバイトの求人があった際に、真っ先に私にそのアルバイトを紹介してくれたんです。それが業界に入ったきっかけです。

松本さんが現在手がけているお仕事は?

レコーディングの仕事といっても、実際にマイクを立てて歌や楽器の音を収録する“録り”、収録された複数音声をひとつのLR音源にまとめる“ミックス”、総仕上げとして楽曲の音量や音圧(聴き応え)を整える“マスタリング”などのさまざまな作業があります。近年、私はミックスとマスタリングを手がけることが多く、乃木坂46や櫻坂46、AKB48のほか、K-POPアーティストが中心です。

このお仕事の醍醐味は?

一流のアーティストと出会い、彼らの感性を目の当たりにしながら、音で会話ができること。目に見えない音で評価されるのがこの仕事で、なかなか評価が目に見えないけれどアーティスト本人やわかる人には確実に伝わっている、そこが面白い。レコーディングにチャレンジするなら、ぜひその奥深さを味わってください。

コンサートプロモーター・堀越梨奈さん

19年度卒
コンサートプロモーター
(株)ディスクガレージ
【おもな担当現場】『TOKYO ISLAND』
ライブが始まって、出演者が出てきたときの会場の歓声が大好き!

コンサートプロモーターはどんな仕事ですか?

コンサートプロモーターは、ライブなどの企画や準備、安全な運行を行うプロですが、私は「出演者やスタッフ、観客のやりたいことを叶える仕事」でもあると思っています。出演者が希望する会場を押さえて、チケットのプロモーションから販売、公演当日までに出演者やスタッフの移動手段・宿泊施設、当日のアルバイトスタッフまで、ステージ以外でも必要なものを手配して、ライブを開催し、みんなが家に無事に帰るまでのサポートをしています。

ディスクガレージに入社して、一番記憶に残っているライブは?

私が入社した3ヵ月後に、会社が主催するフェス「TOKYO ISLAND」が初開催されました。会場となったお台場の海の森公園は、水道も電気もなくて、初開催なのでお客さんへの周知も難しく、天候の影響で中断したり……。何もない状況からの野外フェスは本当に大変でしたが、お客さんには安全に楽しんでもらえて、さらに、「営業の堀越」の存在をスタッフに知ってもらえました。そして2023年6月に2回目が開催できて、とてもうれしかったですね。

東放学園で学ぼうと思った理由は?

小学生のころからライブに参加するなかで、ライブの存在が自分の活力になることに気づき、「自分も誰かに楽しみや活力を与えられる側になりたい」と思い、ライブ制作について学べる東放学園に入りました。東放学園ならエンタメを幅広く勉強できるし、「『VIVA LA ROCK』にスタッフとして参加できる!」というのも大きかったですね。

音楽業界を目指す人にメッセージを!

私は在学中、「VIVA LA ROCK」をはじめとした、スタッフとして参加できる現場にはたくさん行きました。みなさんが楽しんでいる会場の温度感が大好きで、東放学園に入ったからこそ行ける現場や学べることがたくさんあったので、実際の現場にスタッフとして参加するという経験は重要だと思います。

グッズ制作・増田優さん

19年度
グッズ制作
株式会社ウドー音楽事務所
【グッズ制作】KISS,Bob Dylan,NIGHT RANGER
グッズをとおして、あこがれだったアーティストと関われる喜び

東放学園で学べたことは何ですか?

『SUMMER SONIC』や『VIVA LA ROCK』など、実際のフェス現場でバックステージのお手伝いをしたり、実践に近い経験を積めたことですね。大学に通っていたこともあるので余計にわかるんですが、音楽業界のより専門的なことを学生時代に学べるのはとても貴重なんです。授業でいえば、「ジャズポップス史」が思い出深いですね。さまざまな音楽ジャンルを聴いて学べる授業なんですが、今ではグッズ制作に携わっているTOTOやボブ・ディランなどのアーティストはこの授業をキッカケに好きになりました。

この仕事の難しさや、やりがいを感じる瞬間は?

学生時代からフェスやライブが好きでグッズもよく買っていたんですが、買う側からつくる側になってからは、どういうものが売れるのかという視点に変わりました。ファン層が自分よりずっと上の世代であることも多いので、手探りな部分もあります。でも、企画・制作から販売まで自分たちの手で行うので、お客さんの反応もダイレクトに見られますし、がんばってつくったものが売れていく様子を見ると本当につくってよかったなって思いますね。実際にお客さんがTシャツを着ているのを目にした瞬間もうれしいです。