北海道科学大学の卒業生からの評判

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北海道科学大学の評判(卒業生)

卒業生の声

西原 翔太

工学部 機械工学科
2020年卒業
三建設備工業株式会社 北海道支店 エンジニアリング部

本学に進学を決めた理由を教えてください。

小さな頃はトミカのミニカーを走らせて、遊園地に行ったら絶対にゴーカートに乗りたくて、昔からクルマが大好きでした。いつかは自動車関連の仕事に携わりたいと思い、進学したのが北科大の機械工学科です。学生時代はYOSAKOIソーラン部に所属し、楽しく充実した学生生活を過ごしていました。

この大学で学んで良かったことは?

機械工学科では、大学3年の夏休み前に所属ゼミを決めます。ゼミごとに特徴があり私は“就職に強い”と評判だった大竹秀雄先生のゼミを選択しました。大竹ゼミでは伝熱工学研究を行っており、地中熱を使って融雪するシステム開発などに取り組んでいました。ゼミに配属後は企業研究も始まり、先輩たちの多くが設備系の会社へ就職していました。大学3年の冬、周りの友人たちが次々とインターンシップに行く中、自分は行き先を決めかねていて焦りも感じていたんです。そんな時に就活の講義で「頭であれこれ考えるよりも、まずは飛び込んでみること。そこで気づきがあるかも知れない」と言われたことを思い出し、設備系の企業へのインターンシップを決めました。実際に体験してみると現場の楽しさを感じることができ、最終的に道内勤務ができる現在の会社に就職を決定。自動車の道を考えていた自分にとって、大学時代の就活そのものが新たな気づきになりました。

仕事のどこにやりがいを感じますか?

入社してから石狩の物流センター、平岸の複合商業施設、八雲の食肉処理・加工工場を経て、現在、倶知安町で病院の改修整備工事に携わっています。この現場は院内の業務を止めることなく完遂しなければなりません。改修した病棟に病院の機能を移し、移動後に建物を解体、その後新たな棟を建て駐車場を整備するという流れで、約4年半の工期を予定しています。私たちはその中でエアコンなどの空調と水まわりの衛生を担当します。入院している患者さんもいらっしゃいますし、院内には酸素や医療用ガスなど特別な設備もあり、まっさらな土地に建てる新築とは全く違った難しさがあります。今回は分離発注というシステムが採用されているため、工事に関わるさまざまな企業との直接的な調整もあり、初めてづくしの現場で毎日が必死(笑)!それでも建物が完成していく様子や、自分で書いた図面が実際に形になっているところを見ると達成感ややりがいを感じますし、頑張りがきちんと評価される会社の環境も居心地の良さにつながっています。

これからの目標を教えてください。

現場全体の管理を行う現場代理人になるには、1級管工事施工管理技士の資格が必要です。受験には実務経験が4年以上必要なのでまだ対象ではありませんが、スキルアップのためにも取得を目指したい資格のひとつ。設備の仕事は普段触れることが少ない分難しさを感じるかも知れませんが、入社後のスタートラインはみんな同じ。勉強してわからなければ現場で先輩に教えてもらって、職人さんにも話を聞いて。肩肘張らず素直に、自分のキャラクターも生かしながら、少しずつステップアップしていきたいと思っています。

後藤 洸生

工学部 情報工学科
2020年卒業
株式会社HBA エンタープライズソリューション本部 SIソリューション部

本学に進学を決めた理由を教えてください。

小学生の頃からサッカーを続けていたこともあり、進学先はスポーツ系とも迷ったのですが、高校時代、選択科目でプログラミングやWebデザインに触れ興味を持ったこと、また、北科大のオープンキャンパスに参加した時に、学生スタッフのみなさんがものすごく元気で、雰囲気が良く、この大学で学んでみたいと思ったのが進学の理由です。

この大学で学んで良かったことは?

北科大のオープンキャンパスは学生主体の明るさがとても良くて、それが大学への第一印象になりました。
自分が高校生の時に感じた楽しさを、今度は私が高校生に伝えたいと思い、入学後、オープンキャンパスで活動するクルーに所属し、そのうちのひとつのリーダーを務めました。
対面型のオープンキャンパスとしては私たちの代に参加者数の最高記録を更新し、高校生の参加人数も、クルーの数も非常に多く、その中でリーダーとして数十名をまとめた経験は良い勉強になりましたし、オープンキャンパス後のアンケートで「スタッフが楽しそうだった」とか「楽しかった」などの声をいただく度に、大きな励みになりました。
その時の経験が、コミュニケーション能力や周りを見る力につながっていったと感じています。

現在の仕事内容を教えてください。

現在は、金融系に属するお客様の事務所に常駐し、システムの改修を行っています。これまでは社内で対応していたのですが、お客様から同じ空間で一緒に業務を進めたいというご要望をいただき、稀ではありますが客先常駐という形態で働いています。
仕事の難しさはプログラミングに感じます。大学でも基本は学びますが、実際に作ってみると知識も技術もまだまだで、作りたいもののイメージはできているのですが、それをコードに書き換えることに難しさを感じます。日々勉強ですが、その中でも気をつけているのが「相手のことを考えて書く」こと。自分にしかわからない書き方だと、その後の改修などに影響が出るので、相手にうまく伝わるような書き方、置き方を常に意識しています。
社内には北科大の先輩もおり、知識も豊富でコードを書くのも綺麗で尊敬しています。

これからの目標を教えてください。

HBAは東京支社もあり、東京勤務の方がスマホのプログラムなど最新のシステムに触れられる機会も多いのですが、私は北海道勤務の一択でした。東京と比べて働きやすさも感じましたし、地続きで家族とつながっていたいという思いもありました。
今後は北海道という土地で、みんなで意見を交わしながら仕事をしていきたいと思っています。IT業界に対して「一人で黙々と業務をこなす」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、でも実際に仕事をしてみると、人と話し合わないといいものができないですし、作りたいものも作れません。
黙々と、よりもワイワイと。一人よりみんなで、仕事を楽しみたい。大学で鍛えたコミュニケーション力を、理想の環境づくりに生かしていきたいです。

椎谷 拓未

工学部 電気電子工学科
2021年卒業
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社

本学に進学を決めた理由を教えてください。

北海道科学大学は、学科が多く活発なイメージがあり、多くの人と関われると思ったのが進学の理由です。
学生時代は電気回路や電力について学び、ゼミの選択時には電気電子系、数学系、半導体系と複数のジャンルがありました。
その中で興味があったのが半導体。最初は半導体って響きがかっこいいな…という感覚的な理由でしたが、ゼミ担当の村口先生との出会いが転機になりました。
村口先生は早くからゼミ生たちの意識を就活に向けてくれて、先生の指導のもとじっくりと企業研究に向き合うことができ、結果、60名ほどいる学科生の中で1、2番に就職を決めることができました。
村口先生の手厚いサポートには本当に感謝しています。

現在の仕事内容を教えてください。

私たちの会社は、ソニーの半導体製品の開発と製造を担っていて、私が携わっているのは、新たな特性を持つ半導体(イメージセンサー)の開発です。
わかりやすく言うと、今より画質が良いものとか、消費電力が少ないものを作るためにはどうしたら良いかということを考えています。
具体的なことは機密事項に関わるので言えませんが、私たちの半導体はみなさんの生活に当たり前にあるものに入っています。
半導体は競争が激しく、また、変化の多い業界です。
立ち止まらずに、常に進化し続けていかなければならない世界で、本当にさまざまなプロジェクトが進められています。

仕事のどこにやりがいを感じますか?

普段、頻繁に会話をしているのは6~7人ほどのチームですが、ひとつのチームで完結する仕事はありません。
会社には多くの部署、課、係があり、さらにソニーの半導体事業というカテゴリーでは、ソニーセミコンダクタソリューションズグループという組織に属しています。
グループ会社で設計したものを、私たちの会社で製造することもあり、大きなつながりの中にいることを感じます。
万が一自分がミスをしてしまった場合、影響を与えるのが自分のチームだけではないということを常に意識し、チーム内の信頼関係を大切にしながら仕事に取り組んでいます。
イメージセンサー自体、製造に数ヶ月を要し、プロジェクトは数年単位で進められます。
今、手がけているアイテムが、すぐに何かに使われるわけではありませんが、何年か後に世の中に登場する、いわば少し先の未来を作っていることが仕事の大きなモチベーションです。

民野 志織

工学部 建築学科
2019年卒業
大成建設株式会社 設計本部 建築設計第五部

現在の仕事内容を教えてください。

大成建設の設計部には複数の部署があり、私はその中の学校建築をメインに手がけている設計室に在籍しています。
大学に入学した頃は、住宅の設計に興味があったので、ゼネコン設計部に就職するとは思ってもいませんでした。
今では、公共建築を設計できる楽しさややりがいを日々実感しています。
入社後は本社の設計部に勤務し、北海道科学大学高校の新築工事や、北海道科学大学の図書館の改修工事の設計を担当しています。

仕事のどこにやりがいを感じますか?

学校建築に携われる魅力は、学生生活の思い出の場となる「学校校舎」という場所、そのものを作る部分にあると思っています。
学生生活の記憶の中に残る校舎の景色を考えたり、それを作ることのできる楽しさ、嬉しさを感じています。
今、手がけている北海道科学大学高校の新校舎は、建物の形が三角形であることが大きな特徴です。
内部空間では、三角形の中にさまざまな活動の“場所”を作りました。廊下という概念をなくした、新しいプランタイプの学校建築をコンセプトにしています。
校舎は吹き抜けが複雑につながっているので、完成した際には、是非1階から見上げてみてください。
開放感のある素敵な空間を体感できると思います。この新築工事のほかに、大学図書館の改修にも携わっています。
既存の図書館は、私も在学中に利用していた建物です。既存図書館の特徴である扇状の形を新しい図書館の在り方にどう活かしていくか、改修工事という難しさも感じながら、日々奮闘中です。

これからの目標を教えてください。

大成建設に入社後、すぐに感じたことは「もっと建築のことを知っていかなくては」という思いがとても大きかったです。
働く上では、大学時代に培った知識だけではとても足りません。
入社してからは上司の方もとても熱心に指導してくださり、忙しくはありますが、できることが少しずつ増えていくことに充実感や、達成感もあります。
社会人になった今でも常に学びの連続で、わからないことに直面する毎日ですが、今はこの“がむしゃらな時間”も大切にしたいです。
そして、1つでも多くの知識を身につけて、会社や地域に貢献できる人材になりたいと思っています。

この大学で学ぶ魅力を教えてください。

住宅の設計に興味を持ったことが進学の理由でしたが、4年間を通して、建築の世界には実にさまざまな分野があることを知りました。
母校校舎の新棟及び改修工事においても、たくさんの卒業生の方が活躍されています。設計業務、施工業務などさまざまな分野のOB・OGの方からお話を聞ける機会があるので、先輩方の生の声から、自分が進みたい道を考え選択することも魅力の1つです。
多彩な分野の方々とコミュニケーションがとれる環境があり、社会人になる上でとても大切な能力を身につけられる環境が充実していることが北科大の良さだと思います。

桂 愛永

工学部 都市環境学科
2019年卒業
北海道後志総合振興局 小樽建設管理部共和出張所

現在の仕事内容を教えてください。

私の勤める共和出張所には治水、漁港、道路、維持管理といった係があり、その中で治水に関する業務に携わっています。
主な仕事は工事の発注で、設計を担当するコンサルタント会社と施工を担当する建設会社の間に立ち工事を進めていきます。
現在はニセコ町の河川工事と蘭越町の砂防工事、泊村の急傾斜工事を担当しています。

学生時代の学びで役に立っていることは?

もともと生物や環境に興味があって、都市環境学科への進学を決めました。
都市環境学科は、現場を経験している先生方がおり、常に業界の今にアンテナを張っていて、現場の実情に照らし合わせた知識や技術を積極的に教えていただいたと感じています。
コンサルタント会社や建設会社に入社すると、改めて自社を知る意味で、もう一度基礎から学ぶことが多いように思いますが、それに比べて公務員としての仕事は、書類に目を通す業務が多く、実際の現場を確認することはありますが、工事過程の全てを見ることができる訳ではありません。
さらに、仕事を担当するうえでコンサルの知識と建設会社の知識の両方が、ある程度必要になります。
現場で全工程を見ることが難しいからこそ「知識を持っていること」がすごく大事で、大学で幅広く学べたことが今、公務員として働く自分の仕事にとても役立っていることを感じます。

仕事のどこのやりがいを感じますか?

河川や砂防を担当していますが、この仕事は、例えば「道路を作って暮らしが便利になった」という工事とは少し違っていて、やりがいを目で見て実感することは難しいのかも知れません。
でも最近、洪水や豪雨といった天災が増えていることを思うと、河道(かどう:河川の水が流れる部分)を広げることで、大雨などで引き起こされる災害を未然に防ぐことができる。そういう、人の命や暮らしを守る仕事に携われていることは、やりがいになっています。
河川の管理には災害の発生を防止する「治水」、河川を適切に利用する「利水」、そして河川の「環境」の3つが重要です。
後志管内を流れる尻別川という河川があるのですが、この川があまりにも綺麗で、治水対策の際に濁流を出さないように配慮しながら進めました。
河川の自然の営みを妨げないことも大切な仕事です。

これからの目標を教えてください。

公務員を目指す際に、開発局と北海道と市町村のどこに所属するかを悩む方もいると思います。
どの職場も魅力的ですが、開発局は一級河川を大きな規模で管理し、市町村はもっと地域に密着していて直接的なやりとりが多い職場。
北海道はそのちょうどその中間にあり、転勤が楽しめるなら良い職場だと思います。
北海道には大きな河川も支川もあり、何本もの支川が大きい河川にどう影響しているのかを考えながら、いろんな川を見ることができますし、エリアによって生態系が全く違うのでそれも楽しみのひとつです。
個人的には星も好きで、ここには満天の星空があり、天気の勉強もしたいですし、環境のこともまだまだ知りたい。
自然が好きな人には、たまらない職場だと感じています。

佐藤 大地

薬学部 薬学科
2016年卒業
手稲渓仁会病院 薬剤部

現在の就職先を志望した理由は?

大学時代に病院で実務実習を行った際、ベッドサイドで患者さんに服薬指導をする薬剤師の姿を見て、病院薬剤師への憧れが芽生えました。また、急性期医療に興味があったため、救命救急センターやドクターヘリ基地病院であり、地域に根ざした医療に取り組んでいるこの病院を志望しました。

学生時代の学びで役に立っていることは?

総合的に薬の作用を学べたことです。入院患者さんが服用している薬を確認し、速やかに注意すべき副作用などを把握することができていると思います。医師から薬に関することを問われることも多く、今後も基礎的な薬学の知識に磨きをかけることが大事だと感じています。

渡邊 利香

保健医療学部 看護学科
2018年卒業
札幌医科大学附属病院 看護部

看護師を目指すことになったきっかけは?

高校3年のときに知人が倒れた際、動揺している私へ看護師さんが、病状などをわかりやすく説明してくれたこと、不安を和らげるような声かけをしてくれたことがきっかけでした。そのときから、医療に興味を持ち、看護師として患者さんの不安を軽減できるような関わりをしたいと思いました。

学生時代に力を入れて取り組んだことは?

看護師は生涯勉強し続ける仕事です。そのため、学生時代から毎日勉強する習慣を身につけようと努力しました。看護の基礎的なことは大学で学んだことすべてが役に立っていると感じます。また、就職後のワークライフバランスを考えて、勉強、アルバイト、部活動、遊びなどのスケジュール管理にも取り組みました。

看護師のやりがいを教えてください。

患者さんのケアについて考え、行動した結果、良い方向に向かったときや患者さんから感謝されるとやりがいを感じます。痛みのコントロールが十分にできず不眠になっている患者さんに気付き、どうすれば改善するかということを先輩や医師に相談し対応した結果、痛みが消失し熟睡できるようになったということがありました。患者さんに対してできることを最大限に考えて行動したことが良い結果につながると嬉しいですね。

この大学で学んでよかったことは?

他学科との合同授業があり、学生時代から他の職種の特徴や職種ごとの考え方について知ることができたのは大きいですね。また地域に根ざした研究を通して、科学的根拠のある看護とは何かを理解することができ、自分の成長にもつながりました。本学の先生方はとても熱心で、学生が学ぶための環境を積極的につくってくれる大学だと感じています。国家試験や研究、実習などさまざまな場面でサポートしてくれるので、安心して勉強ができました。

景山 研斗

保健医療学部 理学療法学科
2018年卒業
旭川医科大学病院 リハビリテーション部

理学療法学科に進んだ理由は?

高校時代に先輩が理学療法士として部活の大会に帯同し、ケガをした部員を治療している姿を見ました。そのとき、自分も理学療法士になり、この先もスポーツに関わっていきたいと思ったのがきっかけです。理学療法学科の1期生でしたが、著名な先生が多く、卒業後も「いい環境で勉強できたね」と周りから言われるので、選択してよかったと思います。

学生時代の学びで役に立っていることは?

本学の先生はそれぞれの分野の第一線で活躍されている方々です。専門的な授業から身につけた知識は、臨床に出た今、とても役立っています。国家試験対策は、大学の図書館などを活用し、長いときは朝9時から夜10時まで、みんなで一緒に勉強しました。本学には、義肢装具学科や診療放射線学科があるので、学科間で交流しながら身につけた幅広い知識も役に立っていると感じています。

学生時代に力を入れて取り組んだことは?

専門的な勉強や授業以外に、ボランティアで高齢者の転倒予防講座など、将来の仕事と関わりがありそうな課外活動には積極的に参加しました。高齢者とのコミュニケーションの取り方など、社会に出てから役立っています。高齢者の方になぜこの検査が必要で、検査のためにどう動いてほしいかなどを理解してもらうことが難しいので、学生時代に少しでも経験できてよかったと思います。

これからの目標を教えてください。

後輩たちが胸を張って実習や就職活動を行えるよう、第1期卒業生として活躍できたらと思っています。まずは理学療法士としての技術・知識を磨き、いつかスポーツとの関わりをもつことが目標です。病院の先輩には、理学療法士としてオリンピックやパラリンピックに帯同するなど、アスリートにも関わっている方々がいるので、自分もそうなれたらいいなと思いながら仕事に励んでいます。

戸松 弘彦

保健医療学部 臨床工学科
2007年卒業
市立函館病院 医局中央医療技術部 臨床工学科

現在の仕事内容を教えてください。

幅広く臨床業務ができ、地元にあるという理由から当院を選択し、臨床工学技士として勤務しています。就職してから最初の2年間は透析業務を担当しました。その後、集中治療室業務、人工心肺業務をそれぞれ2年ずつ経験し、現在は手術室機器管理業務を担当しています。医療機器を通じて医師や看護師、理学療法士、診療放射線技師など多くの職種の方々とコミュニケーションを取りながら、患者さんの治療・救命にあたることに大きなやりがいを感じています。

この大学で学んでよかったことは?

早朝から資格取得を後押しするカリキュラムがあったり、教授陣の手厚いサポートが受けられたり、安心して学べる環境があったのは、将来の目標を達成する上で、本当に心強かったと思います。勉学と就職活動を両立することができたので、研究にも集中することができました。特に、卒業研究で医療機器に関する学会発表ができたことは、今でも大きな財産です。アメリカの医療現場を視察する研修プログラムもよい経験になりました。

学生時代の学びで役に立っていることは??

臨床工学技士はもちろん、その他にも資格取得のために勉強を重ねる中でたくさんの発見があり、今につながっていると思います。例えば、情報技術関連の資格である初級システムアドミニストレータ試験(現 ITパスポート試験)で培った知識が、現在のパソコン業務に直結していたり、ホームヘルパー2級の資格取得に向けて、介護する側とされる側の双方の気持ちを学んだことも現場で役に立っています。

これからの目標を教えてください。

現在は手術室に勤務しているため、手術医学会で発表することが目標です。また、緊急の呼び出し業務もある中で、人員が不足していることから、後輩の指導に力を入れ、少しでもみんなにとって働きやすい環境を築けるようにしていくことも大きな目標です。現在の医療現場では、精密機器が欠かせません。臨床工学技士の資格が取得できる、研究もできる本学はとても魅力的な大学だと思います。

牧野 涼

保健医療学部 診療放射線学科
2018年卒業
JA北海道厚生連 札幌厚生病院 医療技術部 放射線技術科

現在の仕事内容を教えてください。

1年目は放射線技師として、レントゲン室での撮影やX線TV検査、CT検査、血管造影など、ひと通りの装置を担当しました。厚生連には手厚い研修プログラムがあり、装置ごとに1カ月ほど先輩と一緒に患者さんを担当しながら、臨床の現場で仕事を覚えることができます。今はとにかく仕事を覚えるために、業務後には先輩からアドバイスをいただき、勉強する毎日です。

学生時代の学びで役に立っていることは?

「画像解剖学」の授業で学んだことは、臨床でもとても役に立っています。授業では画像から病気を見つけていくのですが、実際に仕事に就いてからは、毎日臨床画像を見るので、学生時代にしっかり勉強しておいて良かったと思います。また、学生のうちに放射線技師学会の全国大会で発表する機会があり、準備は大変でしたが、今後につながる経験だったと思います。

学生時代に力を入れて取り組んだことは?

毎日の勉強はもちろん、特に力を入れたのは第一種放射線取扱主任者の資格を取得するための勉強です。大学3年の夏に受験しました。友人と毎日夜遅くまでゼミ室で勉強したことは、いい思い出になっています。分からないことはすぐに先生に質問できたので、とても助かりました。勉強の後、気分転換のために友人と食事に行くのも楽しみのひとつでしたね。

この大学で学んでよかったことは?

診療放射線学科には臨床経験の豊富な先生が多くいらっしゃったので、臨床のことや診療放射線技師としての仕事について、学生のうちから話を聞けたのが良かったと思います。また、先生と学生の距離が近いので、勉強をしていて分からないことがあればすぐに聞きに行けるのはもちろん、日常生活についても、人生の先輩としてアドバイスをいただけたのは非常に有意義でした。

魚谷 拓杜

未来デザイン学部 メディアデザイン学科
2020年卒業
株式会社monocyte

現在の仕事内容を教えてください。

企業のプロモーション映像やWebコマーシャルの制作、写真の撮影を行う会社で、現在はアシスタントを務めています。動画の撮影から編集、撮影スタジオの運営など、映像に関わる幅広い業務があります。

学生時代に力を入れて取り組んだことは?

札幌市西区のブランデッドフィルムを制作しました。まずは映像の歴史や技術を掘り下げ、その次に企業が制作した映像作品を分析しました。脚本の制作には苦労しましたが、作品づくりを通して映像の基礎を学べました。

この大学で学んでよかったことは?

メディアデザイン学科では、多くの選択肢の中から自分の興味のあるジャンルを選ぶことができます。私も映像だけでなくさまざまなことに挑戦しました。学生時代に培ったチャレンジ精神は、今後も仕事に活かしていきたいと考えています。

柴野 卓弥

未来デザイン学部 人間社会学科
2018年卒業
小樽市消防署銭函支署

就職のために取り組んだことは?

救急隊員になることが目標だったので、解剖学など医療に関する講義を履修しました。学内で開かれた公務員試験対策講座がきっかけとなり、学外の講座にも通いながら消防士の試験を受ける準備をしました。

大学時代の研究テーマは?

大学生の生活習慣について、250人からアンケートを取り実態を調査。その結果から生活習慣の改善方法を考えました。半年かけた調査や執筆は大変でしたが、優秀賞をいただき、やってよかったと思いました。