埼玉工業大学の評判(学生)
学生の声
矢澤 陽太さん(長野県・飯田OIDE長姫高等学校出身)
ずっと興味があった分野を学び、深めていく面白さ。 自分が好きな「ものづくり」で世の中に役立つ仕事がしたい。
ものごころついた時には工作に夢中で、中学生で機械の面白さにはまり、高校生の頃には材料へと興味が移っていきました。
埼工大を受験した理由は、まさに自分が学びたかった材料強度学の研究室があったから。材料の強度を上げるのは、人類が生まれてから何千年と続いている研究のひとつです。強化することで今までなかった設計ができたり、軽くて頑丈なものが世に進化をもたらします。
私の研究はまだ準備段階ですが、部品類の強度を計算するのは「ものづくり」の基盤を確かめている感じがして、とても楽しいです。
いま3年生ですが、2年生の学びと違う点は基礎から発展に進んだこと。いろいろな分野の基礎の組み合わせ、材料と物理を組み合わせるなど応用が増えましたね。
実は、埼工大を選んだ理由にはもうひとつあって、自転車競技を始めたかったからなんです。現在自転車競技部に所属していますが、選手としてもメカニック(整備士)としても本気。軽くて強い、そして速く走れるロードバイクの実現に、機械工学の専門性が活きていると実感しています。
将来は自分の好きな分野で世の中を動かす仕事がしたい。
「ものづくり」で社会貢献できれば嬉しいですね。
小林 瑠花さん(群馬県・渋川女子高等学校出身)
理想的な成分の開発から化粧品を見つめたい。 新たなスタートはいま、ここから。
理想の化粧品をつくりたくて応用化学専攻を選択しましたが、学ぶにつれ、既存の材料を組み合わせるよりも、成分そのものを開発したいという思いが強くなりました。
それほどまでに2年次からは専門知識や実験内容が深化しているのですが、とくに実験レベルが上がりましたね。なかでもレポート課題は、実験結果の考察に始まり、複数の参考文献を組み合わせて答えを導くもの、物理化学系など幅広い分野に関係するものもあり、時には仲間たちと「総力戦だ!」なんて言いながら、分からない点を教え合い、力を合わせて乗り切っています。興味深いのは、同じテーマでも生物系、化学系の授業でとらえ方が違うんです。立ち位置によって見方が変わる。物事は常に多面的で、それは生物や環境問題も重なることなので、視野を広げる必要性を感じています。
プライベートでは、いまドライブがマイブームなんです。友人に誘われて行ったドライブが本当に楽しくて。大学生活が180度変わりました。実は第一志望校の受験に失敗したことを引きずり、勉強とアルバイトに打ち込むことで、自分を誤魔化していた所があったんです。けれど綺麗な景色と開放感が、「学生の時にしかできないことがある」「未来はまだ決まっていない」と気づかせてくれた。
いま、毎日がとても新鮮で、かけがえのない時間の大切さをあらためて実感しています。
三浦 あさ美 さん(茨城県・佐和高等学校出身)
アイデア次第で世の中が便利になるAI。 プログラムを操るために自分を磨いていく。
もともとパソコンを使って作業することが好きで、大学でも学びたいと考え進学しました。埼工大は就職率が高く、教職員のサポートも手厚い。学生生活を楽しむのは大事ですが未来も重要で、ここに安心感があると勉強に集中できますよね。
実際の授業は、1年次は基礎固めで、ここをベースに2年次の専門的な学びが本格化します。専門科目で面白かったのは、シューティングゲームをC言語で自作する授業ですね。C言語とは、ゲーム以外でも幅広く使えて応用がしやすい言語。この言語に慣れながらプログラミングをする中で、速さを変えたり、音楽を付けたり。なかにはイラストを取り入れた人もいましたね。基礎プラス知識という応用、個性で作品に大きな差が生まれたのは、とても勉強になりました( もっと頑張らないと! )。最近では対策講座の授業を中心に、基本情報技術者の資格取得の勉強にも力を入れてます。
そうそう、私は秋桜祭(学園祭)実行委員の活動もしていて、早くも2年目に入りました。時には他学科の先輩たちと夜中にラーメンを食べに出かけることもあり(笑)、大学生らしい、でも何気ない日々をとても楽しく過ごしています。
高校生の時はコロナ禍で思うようにいかなかった分、今とても充実していると感じています。
小平 樹 さん(群馬県・樹徳高等学校出身)
誰もが暮らしやすく働きやすい環境づくりへ。 「匂い」を通してアプローチしています。
匂いって、不思議ですよね。匂いによって、明るい気分になったり、嫌な気持ちになったり…。
いま研究室では、そんな「匂い」について研究しています。社会では、いろんな人が忙しそうに働いていますよね。そんな人たちに少しでもリラックスできる環境をつくるにはどうすればいいかを考えたとき、「匂い」がひらめきました。
でも、本音をいうと、少しだけ後悔しているんです。
研究をスタートさせ、匂いについていろいろ調べてみると、かなり手強いテーマで…。匂いは主観的なものなので人によって感じ方が違うし、空気にまじってしまうので数値化するのも難しいし。これからの研究プランとしては、対象をクルマの車内に限定して、匂いをパルス射出して、脳波でその反応を測定する予定。サンプルも数十人はほしいかな。どこまでできるかはわかりませんが、とにかく準備をスタート。
埼工大のいいところは、学生が「やりたい!」と思ったことを、先生がとことん応援してくれるところ。まさに“できる大学”!
このまえは、ほかの研究室の先生に頼んで『深谷市産業祭』に参加。飲み物を販売したり、ゲームのお手伝いをさせていただき、地域の方々と楽しいひとときを過ごすことができました。
江原 愛海 さん(群馬県・館林女子高等学校出身)
過去の出来事から研究し、解き明かす。 心理学だからこそできる「救い」を学んでいきたい。
将来、警察官になりたい夢があり、犯罪心理学が学べる心理学を専攻しました。生活安全課などで、住民の心のケアやサポートができたらと考えています。
この授業は3年次で受けるのですが、犯罪を取り巻く事情が心理学の視点で捉えられ、とても勉強になります。現在は卒業研究の準備中で、題材は「その人自身のキャラクターと、その人の心理状態の相違についての研究」。
実は高校生の一時期、不登校気味になったことがあって。自分の弱音が吐けなかったんですよね。今思うとスクールカウンセリングを利用した方が楽だったのですが、周囲に「悩み? キャラじゃないよね」と思われたくなくて。心から頼れる友人を見つけたことで乗り越えられましたが、実際に経験したことを研究にと考えました。ただ、まだテーマが曖昧で。他のゼミ生からの指摘やプレゼンを聞くと「その発想、新鮮!」となって、新たな視点を模索したり組み込みたくなるんです。興味が膨らんで収拾がつかなくて、先生から「それはどうなるのかな?」と結論を求められることも(苦笑)。
でも、イチから企てるのは大好きなので、どのような心理学的技法を使うのか、質問手法を用いるのかを揃えていくだけで楽しい。
世の中に二つとない自分だけの論文を書くために、もっと視野を広げ、考え抜きたいと思っています。