小説家・南々井 梢さん
00年度卒
小説家
00年度卒
小説家
【おもな作品】小説『この子は邪悪』 小説『弥生、三月』 小説『35歳の少女』
最初の読者でもある編集さんの「最高です」のひと言がうれしい!
南々井さんは子どものころから文章を書くことが得意でしたか?
小さいころから本を読むこと、文章を書くことは大好きな文学少女でした。作文など書くことも得意な方でしたね(笑)。ただ、文学に関わらず、あらゆる創作に興味があったので、舞台の台本を書いたり、音楽をやったりと、いろんなことに手を出していました。そのなかで、自分に一番しっくりくるのは“小説を書くこと”だと気づいたんです。
東放学園の在学中に努力していたことは?
クラスの中で一番になること(笑)。ここで一番になれないと、プロの世界で通用しないと思っていたので、授業課題は常に最高の評価をもらえるようにがんばりました! 課題は多かった記憶がありますが、書くことが楽しかったので苦痛ではなかったです。
映画『弥生、三月』などノベライズも執筆されていますが、心がけていることは?
映像には描ききれない“登場人物の心情”をいかに掘り下げるかですね。たとえば、主人公が無言で桜の木を見つめている映画のワンシーンでも、ノベライズではその心の内を細かく綴らなくてはいけません。そうした部分については、かなり自由に書かせてもらえたので、難しくもあり、楽しいポイントでした。
小説家志望の若者たちにメッセージを。
私自身、新人賞を受賞したデビュー作『コカンセツ!』を今読むと、荒削りすぎて恥ずかしいけど、あのときにしか書けなかったものだと思っています。若いときにしか書けない作品、若さゆえに書ける作品を書いてほしい!