2005年
店長
“ato”渋谷パルコ店
パルコ内にあるショップという強みを生かして
身体を個性の象徴と捉え、一つ一つのパターンにこだわりを持ち、服作りに取り組むブランド“ato”。笹川さんは数ある“ato”のショップの中で、渋谷パルコ店で店長を務めている。主な仕事内容を聞くと「まずは、当たり前ですがショップを開けること。パルコは館なので10時には必ずオープンします。遅れるということはできませんので、そういう責任感がまず大事です。そして、ショップをきれいに掃除することも基本。午前中はあっという間に過ぎていきますし、午後はお客様が多くいらっしゃるので接客を中心にしながらも、その他書類業務なども平行して行ないます」また、フロア同士のつながりもあるそう。「今日はこれが売れているという情報交換をしたり、他店とフォローしあうことも強みになっていると思います。最近は海外からのお客様も多いので、フィーリングと片言の英語でコミュニケーションをとりながら販売しています」
接客のおもしろさと難しさを学んで
入社して2年半が過ぎ、昨年の11月に店長となった笹川さん。やりがいのあることを聞いてみると「接客です。徐々に顧客様になってもらえるのはうれしいです。それに、普段の生活では出会えないような人たちと話せるのもおもしろい」という。場所柄、スタイリスト、タレント、企業の社長なども来るそうだ。「17年続いているブランドですので、10代~50代まで幅広くいらっしゃいます。渋谷パルコ店はまだ3年目ですが、ここで買いたいという方も増えてきています」逆に、難しいことを聞いてみると「それも接客です。楽しいけれど、話して終わってしまうこともあります。ショップでは売り上げがついてこなくてはいけないので、そこまで至らないときは、難しさを感じます」楽しくもあり、難しいとも答える“接客”を、店長として接客的に取り組んでいるようだ。
ショップ以外でも多くの経験を積むことに
ショップでの仕事だけでなく、“ato”のコレクションが開催されるときは、会場で受付に立つこともあるそう。「見に来る方々は、プレスやバイヤーのほか、顧客様もいらっしゃいます。その場合は、やはりお客様と直に触れ合っているショップスタッフが立ち会わないと、スムーズにご案内ができません」“ato”スタッフが集まり、ひとつのショーを作り上げていく過程に立ち会えたのは、とても印象に残っている仕事のひとつだったという。「以前から、人と話すことが好きで、そして服の勉強もしていて…。それらを生かせるようにと考えてこの会社に入りましたが、コレクションを始め、それ以上の経験を積むことができています」
お客様の似合うものをオーダーできる喜び
渋谷パルコ店で取扱われる商品ラインナップ。これは“ato”の展示会の際、笹川さんが予算内に合わせてオーダーを付けているそう。「同じ“ato”でも、各店によってお客様が違うのでそこの特色に合わせたアイテム構成が必要です」以前は、展示会に同行していくスタッフだったが、今ではすべて任されている。「以前の店長は女性だったので、女性の意見がないときに不安を感じることもありますが、自分が“このお客様に似合うだろう”と思ってオーダーしたものが、売れていくときはとてもうれしい。現場に立っている人が、お客様に一番近いから」店長になってからはアイテム配分まで考えるようになり、さらにやりがいを感じているようだ。
ブランド全体を盛り上げていくために
笹川さんに学生時代にするべきことを尋ねてみると、「思い立ったら吉日!ではないけれど、その日に行動に移すのは大事です。自分もそういう風にするのが苦手だったので…。あのとき、ああすればよかったと思わないように。やらずに後悔するよりは、やって後悔するほうが先に進めます」確かに、人が好きで服が好きという思いから現在、店長になり仕事の幅が広がってきている笹川さんならではのコメントだ。今後の目標を伺うと「売り上げを伸ばしていくというのは大前提。“このぐらいは売って欲しい”というのは、どこの会社にもあること。それを毎月クリアにしていくことも大事です。それに“ato”の中でも一番売れるショップにしていきたいという思いを持つことで、スタッフ同士が気持ちを高めあって、ブランド全体を盛り上げていくことが夢です」
【参照元】文化服装学院HP Next