春日市「妊娠~出産・子育てセルフプラン」を学生が多言語翻訳しました【地域貢献】
2024年12月4日更新日
春日市と本学は包括連携協定に基づき、2023年度より行政情報の多言語翻訳事業に取り組んでいます。
春日市には年々外国人登録者数が増えてきています。今回は子育て支援課からの依頼で、妊娠した保護者の方が初めて母子手帳をもらう際に配布する「妊娠~出産セルフプラン」、子育て中の健診や発育の目安を記した「子育てセルフプラン」について、本学の学生が英語・中国語・ネパール語・ベトナム語の翻訳に取り組みました。
まずは6月17日に担当する学生8名と春日市いきいきプラザにて打ち合わせを行いました。
妊娠・出産の手続きや子育ての流れを聞くのはどの学生もほぼ初めて。職員の方に説明いただき、翻訳作業に向けて、単語の意味などの理解を深めました。
その後、約2ヶ月の期間を経て翻訳が完成しました。
11月27日に行われたデモンストレーションでは、子育て支援に成果物がどのように活用されているかの確認や窓口での説明の流れを紹介していただきました。
また、母国の出産~子育て事情等についての意見交換も行い、日本との違いについてお互いに理解を深めました。
国によって制度が異なるため、日本で初めて妊娠・出産・子育てを経験する外国人にとって、今回のセルフプランは日本の制度の理解につながるとても大事な資料となります。
学生の活動が市民サービスの向上につながる素晴らしい取り組みとなりました。
学生の声
「日本語のスキルを向上させることができました。活動を通じて、多くのことを学び、他の人と協力する楽しさを実感しました。今後ももっと積極的に参加して、成長していきたいと思います。」
「母国と日本の間に出る異文化の違いを身につける大きな機会になりました。」
「日本の出産の流れと社会知識、またどうやって分かりやすく中国語に翻訳するかいろいろ調べ、この過程でいろいろ勉強になりました。」
「育児出産に関する知識がない状態ではじめたので苦戦する点が多かったです。日本の制度についてだけでなく、英語圏の人々の文化や、他の学生の国の文化を知ることができ、非常に良い学びとなりました。また、少子化が進む中で出産や育児に不安に感じる人も多いと思いますが、地域で支援してくれる制度があることを知って、将来の子育てに対して前向きに考えることができました。」