京都美術工芸大学の学部・学科一覧
建築学部
4年
150名3年次前期までは、図面表現などの基礎的な技術から建築空間の課題解決能力を高める演習を通して建築を基礎から学び、「建築デザイン領域」と「伝統建築領域」を横断した新たな建築教育を実践します。さらに、これらの融合領域を学ぶことで、例えば歴史ある建物や街を現代の生活空間に再生・リノベーションするなど、新時代の建築の可能性を追究することもできます。また、ハイレベルな設計力だけではなく、CAD・BIMなど現代の建築設計に不可欠な最先端のコンピュータスキルを早期に身につけるとともに、建築士試験(⼀級・⼆級・木造)の在学中合格をめざします。3年次後期からは、いずれかの希望する領域を選択し、希望の研究室に所属しながら、少人数のゼミ形式で専門分野をより深く学び、より高度な研究と学びの集大成である卒業研究に取り組みます。
建築デザイン領域
|学べる分野|建築設計/都市計画/インテリアデザイン/ランドスケープ/環境デザイン
工学分野と美術分野両方の学びのバランスを重視。建築に関する多様な知識と美術的な構成力を備えることで、人の感性により深く訴えかける魅力的な建築デザインを学びます。インテリアから都市計画まで幅広く扱いながら社会のニーズに応え、かつ美しく豊かなデザインを生み出せるような学びを展開します。
伝統建築領域
|学べる分野|社寺建築/町家・民家/数寄屋/茶室/文化財建造物
京都という歴史的にも最高の環境の中で、伝統建築に関わる知識や技術を⼀から学ぶことができます。神社仏閣のみならず、民家や町家などの古い住宅、茶室や書院、明治・大正時代に建てられた近代建築などの歴史的建造物、遺跡や町並みなどを保存、活用していくための学びを実践しています。
融合領域
|学べる分野|まちづくり/保存/再生・リノベーション/建築構造
建築デザインと伝統建築の各領域を専門的に学ぶだけでなく、それらを融合させた領域も深く学びます。歴史ある建物や街を現代の生活空間に再生・リノベーションするなど、持続可能性を求めるこれからの社会に対応した建築やまちづくりについて考えることもできます。
芸術学部
4年
100名これからの時代の文化を創り、発展させていくクリエイターを育むため、本学科では2つの領域で専門的な学びを用意しています。ビジュアルデザイン、インテリア・空間デザイン、立体造形デザイン、文化財情報デザインの各コースから新しいモノ・コトを生み出す「デザイン領域」、陶芸、木工・彫刻、漆芸という各コースで日本の伝統的なものづくりを進化させる「工芸領域」。2つの領域から新時代のプロフェッショナルを育んでいきます。最初は導入教育により、芸術の基礎を幅広く学んだうえで、それぞれの専門性を高めるカリキュラムのため未経験者でも不安なく学べます。充実したCG系授業やさまざまな資格取得を サポートし、さらには、地域の団体や企業と関わり、課題解決の手法を学ぶことができるプロジェクト演習など、就職につながる実践力を身につけることができます。
デザイン領域(ビジュアルデザインコース、インテリア・空間デザインコース、立体造形デザインコース、文化財情報デザインコース)
◆ビジュアルデザインコース
|学べる分野|グラフィックデザイン/写真・映像表現/イラストレーション/パッケージデザイン/ブランディングデザイン/エディトリアルデザイン/ファインアート
人や社会に「視覚的に何かを伝えること」を目的とするデザインを中心に扱います。広告・雑誌・ポスターなどのグラフィックデザインをはじめ、パッケージ、書籍、サイン、そしてWebなど、私たちに情報を訴えるさまざまなデザインを制作するスキルを身につけます。また、イラストやキャラクターデザイン、3DCGの技法も習得します。
◆インテリア・空間デザインコース
|学べる分野|スペースデザイン/インテリアデザイン/店舗デザイン/ディスプレイデザイン/家具デザイン
人が心地よく過ごすには何が必要なのかを見つめ、具体的に空間を演出するインテリアや空間デザインのスキルを身につけます。扱うテーマは、住宅だけでなく、商業施設の店舗デザインやディスプレイデザインにも及びます。併せて、⼆級建築士をはじめ、インテリアプランナーやインテリア設計士などの実務的な資格取得をサポートします。
◆立体造形デザインコース
|学べる分野|プロダクト
都市や産業の未来を切り拓くための課題を発見し、創造的なアイデアをもって具現化まで導く人を育みます。柔軟な発想力、コミュニケーション力、多様な表現力、フィニッシュワーク力という4つの力を伸ばす総合的なデザイン教育を⾏います。入学してから2年次までの1年間はデザインを基礎から学び、全員が共通のカリキュラムで平面・立体・空間デザインを横断的に学びながら幅広いデザイン力を習得。2年次より4つのコースに分かれて専門性を磨きます。
工芸領域(陶芸コース、木工・彫刻コース、漆芸コース)
陶芸、木工・彫刻、漆芸の各分野について創作を通して基礎から技術を身につけると共に、新しい価値を日み出すためのデザイン力を磨き、さらに作品を市場に提案するプロデュース力も合わせて身につけることができます。陶芸、木工・彫刻、漆芸のそれぞれの分野で、優れた技能と実績を備えた教員から直接指導を受けることができ、卓越した技能を有する教員が⼀人ひとりを丁寧に指導する演習形式の授業を展開。技術面はもちろん、ものづくりに取り組む姿勢など、多くのスキルを「目で⾒ながら」習得できます。