GPA(じーぴーえー)
GPAとは、欧米の大学で標準的な成績評価制度のことである。正式名称はGrade Point Average(グレードポイントアベレージ)。
成績評価の国際標準にもなっており、取得単位数だけでは見えない学習の到達具合を見ることができるため、近年は日本でも導入する大学が増えている。
海外の大学へ留学を希望する場合、書類選考でGPAが必要なことも多い。
評価方法
各授業の成績をS(もしくはA+)=4、A=3、B=2、C=1、D(もしくはF)=0の4~0点のグレードポイント(GP)に換算し、授業科目の単位数を掛けた合計数を、履修登録した科目の合計単位数で割ると、1単位あたりのGP平均値(Average)が割り出される。
■GPA=
科目単位数×履修登録科目のGPの総和
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履修登録科目の総単位数
セメスターごとのGPAと入学時からの通算累計GPAが算出され、GPAの変化により学習成果状況を把握することができる。
■GPAに入らない科目
・科目の成績が5段階評価ではなく、「合格」「不合格」の場合
・編入学もしくは転入学した際など、他大学で取得した科目
■履修登録取消
多くの大学では、履修登録後の一定期間、登録した科目の取消制度がある。授業の内容、知識不足等で履修が困難と判断した科目についてはこの期間に授業登録を取り消すことができる。登録したまま履修を放棄してしまうと、評価がGP=0として算出に入るため、注意が必要。
GPAの目的
・修得単位数だけではなく学習到達度が可視化されるため、学生の学習意欲の向上・履修計画の見直しに役立たせることができる。
・履修指導の際や、成績優秀者、留学などの奨学金受給の判定の資料としても使われる。