AO入試(えーおーにゅうし)
AO入試のAOはAdmissions Office(入試センター・入学試験広報課など、入学関連の事務を行う部署)の略で、学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と受験生の人格や意欲、目標など、出願者の個性や適性に照らしあわせて合否を決める入試方法のこと。選抜方法は大学ごとに異なるが、出願理由や入学後の目標などをまとめた志望理由書が必要なことが多く、試験は面接重視型と論文重視型の「人物重視型」と「学力重視型」に分かれる。推薦入試との違いは、高校の校長からの推薦がいらないこと、評定平均など高校での成績が問われず、希望すればだれでも挑戦できることなどがあげられる。
アドミッション・ポリシー
大学の入学者受入方針のこと。大学全体や学部で、それぞれの特色や教育理念に基づき、学校側が入学を希望する受験生に対して求める能力や資質に関する考え方のこと。アドミッション・ポリシーは大学のパンフレットやホームページなどで明らかにされていることが多い。
AO入試を受ける場合は、自分自身のめざす方向が志望大学・学部が学生に求める考え方、能力、関心、意欲、将来性などと合致しているほど、合格の確率は高くなるといえる。
AO入試の選考方法
志望動機、学部・学科への適性、入学後の意欲はもちろん、面接・小論文からの人物評価と高校の成績が数値化された評定から総合的に選考が行われる。学力試験は基本的には行わないが、医学部・歯学部・薬学部などの一部の学部では、最低限の学力の確保のため、大学独自の筆記試験や大学入試センター試験などを受けなければならない場合もある。また、オープンキャンパスで事前面談を行ったり、セミナーや講義の受講、レポート作成、研究発表などをあわせて実施する場合もある。
どんな人に向いている?
・論理的思考力・表現力を持っている
・入学への意欲が強い
・入学後の目標・ビジョンが具体的に描ける
AO入試では、時間をかけた丁寧な選抜が行われるのが一般的なため、出願日程が早くなっている大学が多い。最近では6月前半に出願受付を開始する大学も増え、オープンキャンパスが盛んに実施される夏前や、部活動の引退後には受付が終わっていることもあるので、AO入試での受験を考えるならば、高校2年生のうちから自分の適性や志望校を見極め、早め早めのタイミングで準備を進めることが必要になってくる。