社会人入試
社会人入試とは、高等学校や大学を卒業後、社会人として働いている者に対して設けられた入試枠のことをいう。社会人入試は一般入試より筆記試験が軽くなっていることや、筆記試験自体がなく書類選考のみで入学できる場合がある。ただし、学校によっては選考方法として、面接、書類審査、筆記試験、小論文などを課す場合があり、出願書類は入学願書、出身高校の卒業証明書、出身高校の調査書、志望理由書、健康診断書、職場等の所属長の推薦書、在職証明書などが主としてある。志望理由書を元に面接を行われることが多く、もっとも重要な出願書類である。
昔に比べ、最近では大学に関心を持つ社会人が増えてきている。一方大学では、少子化の影響から18歳人口が減少ということもあり、社会人の学生も増やしたいため、設備の充実化や、社会人が通いやすい都心の駅前などにサテライトキャンパスを置く学校も増えている。その為、社会人入学は今ではかなりポピュラーなものになっている。
また、各大学の募集要項には受験可能な条件として「卒業後何年以上の社会経験がある者」「高校卒業後何年以上経っている者」「何歳以上の者」などが具体的に書かれている。しかし、それでも数少ない枠に多くの受験生が応募するため、一般入試より合格しにくい大学もある。
社会人入学の志望理由
社会人入学の志望理由について、必要な資格を取得したいという者もいれば、専門的な技術を身につけたいという者、一度は諦めた志望校に進学したい等さまざまな理由がある。獣医や薬学など医療系の場合は、今までの自分のキャリアを大きく転換させたいという強い思いから、現在の仕事を辞めて進学する者が多い。また、法律や経営などの学問の場合は今までの仕事を続けながら夜間の講義へ通う者が多い。