歩留まり率
合格者と入学者の比率
歩留まり率(ぶどまりりつ)とは、受験に関する用語である。学校入学試験の合格者数と、実際の入学者数の比率を表したものである。
歩留まり率の計算
例えばある学校が100人の入学定員を設け、入学試験の結果、100人の合格者を出したとする。合格者全員が入学した場合、歩留まり率は100%となる。しかし、実際は100%が入学するとは限らない。例えば、他の学校も志願してそちら側に入学した場合・いわゆるすべり止めとして受験していた場合などである。
歩留まり率の狙い
学校は上記の歩留まり率や、入学定員を考慮し、試験の合格者数を決定する。上記の入学定員100名、歩留まりが50%である場合、計算上200名を合格としていれば、入学定員100名に近い入学者数が想定される。但しこれらの計算は学校側の想定である。
歩留まり率の意味合い
上記のことから、歩留まり率が高いということは、その学校を本当に志願していた人、いわゆる「第一志望」の人が多いということが伺い知れる。そのため、歩留まり率は高いほうが良いと考えられるだろう。
入学者数の計算
学校がこれらの計算をするのは、実際の入学定員に近い学生数を確保するためである。また、私立大学では入学者数に応じて、国からの補助金の扱いが変わる。歩留まり率の予想を誤ると、合格者の中から実際に入学するものが大幅に増減する場合も考えられる。定員を超過する場合や、大幅に下回る場合、それらの補助金の減額や不交付となってしまう。