履修が必須な科目
「必履修科目」(ひつりしゅうかもく)とは、様々な授業科目の中でも、必ず履修しなければならない授業のことを指す。日常会話では、「必修科目」(ひっしゅうかもく)と呼ばれることが多い。また、選択できる科目のことは「選択科目」と呼ぶ。主に高等学校以降の教育課程で用いられる用語ではあるが、高等学校では特別意識することは無いと思われる。なぜなら国語や数学など、普段慣れ親しんでいる科目が必履修科目であるためである。
大学における必履修科目
高等学校とは打って変わって、大学において履修する科目は、選択科目が中心となる。必履修科目は、初年次の基本的な科目や、最終学年の卒業論文・制作などの科目に設定されている。
必履修科目の重要性
卒業条件に直接関わるため重要である。必修・選択を問わず、履修した科目を修了出来ていない場合、単位が取得出来ず、再履修となる。これが選択科目の場合、再履修を行わなくても良い。なぜなら規定の単位数を満たせば進級・卒業が可能であるため、別の科目の単位で代替することが可能なためである。ところが必履修科目ではそのようにはならない。選択科目のように代替する科目が無く、再履修を行わなければならない。
時間割と必修科目
大学は履修する科目を選び、時間割を自身で作成する。ただし、必履修科目は必ず履修しなければならないため、その項目を埋めた上で、科目を選択する必要がある。時間を有意義に使うため、必履修科目の前後に開講されている科目を履修することも多く、学生生活に大きく関わる。
再履修の場合
単位を取得するため、再履修の授業に出席しなければならない。通常二年次以降は、必履修科目が少なくなるため、時間割を自由に組めるようになる。例えば履修する科目を一日に集中させ、丸一日休みを作ることも可能である。しかし、必履修科目の再履修が発生した場合、その科目の授業に出席する必要が生じる。その曜日に、自身が興味関心のある科目が開講されていない場合、再履修授業のためだけに大学に通学する場合も生じる。