カリキュラム
カリキュラムとは、教育目標を達成するために、学生の学習段階・能力に応じ編成された教育内容の計画が配列されたもの。指導計画・指導方法・目標・内容などが体系的に示されている。カリキュラムには履修可能な科目、卒業に必要な条件が定められており、内容は入学年度によって変動があることもある。教育課程と訳され、同意義で捉えられることが多いが、カリキュラムは教育課程よりも広い意味が込められている。
教育課程とカリキュラム
教育課程とは
・教科課程/学科課程・・・教科科目の内容や目標を定めたもの
・教科外活動・・・教科科目以外の活動からなる特別活動
の2つから成り立つ、「何を、いつ、どれほどの時間をかけて教えるか」という教える側の視点からみた教育指導の計画である。
一方でカリキュラムは学ぶ側の視点で、何を学習したか・何を学習できるかといった「学びの履歴」、「学びの展望」や、教授・評価の学習活動も含めた広義としての意味を持っている。どのような視点からカリキュラムを考えるかにより、さまざまな分類がある。
カリキュラムの類型
・教科カリキュラム
(相関カリキュラム/融合カリキュラム/広領域カリキュラム など)
教科それぞれで学習目標を定めている。教科の学習内容の達成が重視される。
・経験カリキュラム
(クロスカリキュラム/コアカリキュラム/経験カリキュラム)
学習者の経験・体験を重視した教育内容。経験を元にした成長を促し、授業は学習者中心に行われる。
このほかにも、科目の配列、評価の姿勢を含んだ類型が存在する。
隠れたカリキュラム
明示的されたカリキュラムの他に、暗黙的に学校の制度・政治学的に存在する知識・行動様式・意識などが意図せず教えられていくことをカリキュラムとして捉え、隠れたカリキュラム(ヒドゥン・カリキュラム)「潜在的カリキュラム」と表現することもある。
カリキュラムは教育機関としての大学のアイデンティティともいえる。
志望校・志望学部のカリキュラムについて、一度目を通しておくと良い。