エスカレーター方式
進学方式の1つ
エスカレーター方式とは進学方式の1つである。俗にいう内部進学であり、移動手段であるエスカレーターになぞられた用語である。「エスカレーター方式の進学をする」というように用いられる。
概要
中学校から高校など、一つ上の課程に進学をする場合、通常、入学試験が行われる。この試験を合格することによって、進学が行える。しかし、エスカレーター方式は内部進学であるため、これらの入学試験を行う必要がない。エスカレーター方式の中には、幼稚園から大学までカバーするものも存在する。
内部進学・費用
これは、進学先を同学校法人の学校にすることで可能となる。学校には大きく分けて、公立と私立が存在するが、エスカレーター方式の場合、課程を私立・同法人に限定することとなる。そのため学費をはじめとする多額の費用が発生することとなり、保護者の金銭的負担は大きくなる。
メリット
入学試験が無くなることによる負担の軽減や、卒業後の自分の姿を見据えられるのが大きなメリット。また、課程は異なっていても同法人内での教育となるため、質の高い教育が受けられるというメリットも存在する。
デメリット
進学先の事前決定を裏返すと、その他の進学先を選定しにくいということとなる。学校生活の中で、予定していた進学先と異なる学校へ興味を持つことや、進学ではなく就職を志望する場合も考えられる。その場合、エスカレーター方式を修正しなければならないため、負担が生じることとなる。また、進学先を変更しない場合においても、入学試験という重要度の高い試験が無くなるため、人によっては勉強を怠りがちになる場合も考えられる。