ライター「進学ナビ職業図鑑」シリーズ

●ライターの実際
雑誌ライターの場合、出版社に所属しているかフリーランスか、どちらかの立場が一般的。依頼を受けて記事を制作するという仕事ですが、取材を行うことも多くあります。店舗や人物について取材を行う場合は、相手が話しやすい雰囲気をつくったり質問を投げかけたりと、インタビュアーとしての能力も求められるのです。事件記者なら機動力・観察力がなければ良い記事は書けません。事件を追うジャーナリストから、流行を紹介する雑誌ライターまで、その記事内容は様々。世間全体に通じていることも大切ですが、音楽ライターや美容ライターなど専門分野を持って活躍する人は、ジャンルについての深い知識を仕入れる時間や行動も必要です。執筆においては締め切りがあり、時間的に余裕のない状況下におかれることも。徹夜仕事も多々あるので体力も必要かもしれません。また、企画書を持って出版社などに持ち込み、単行本を出版することもあります。企画力はもちろんですが、スポンサーを説得できるような話術や社交性が、出版実現の鍵となる場合が多いです。

●CHECK POINT！
【幅広いジャンルの文章に触れ　辞書を引く習慣をつけるべし】
ライターにとって多くの文章を読むことは不可欠です。苦手なタイプの文章や読んだことのないジャンル、知らなかった作家の小説など幅広く読みましょう。人の書いた比喩表現や情景描写、文章の組み立てを知ることで、自分の文章にも幅が出ます。また、言葉に対しては真摯に向き合うべき。知らない言葉や意味が曖昧な言葉を見つけた時には辞書を引き、その言葉を自分のものにする努力が大切です。