「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
音響エンジニア(2013.07.12UP)

どんな仕事?

●PAミキサーの実際
コンサートホールなどイベント会場で音を追求するのが仕事です。規模の大きいイベントの場合、チーフオペレーター・サブオペレーター・アシスタントなどでチーム構成し、音づくりを行います。チーフオペレーターは観客席にあるコンソール盤によって、ステージ上のマイクの音レベルをチェック。客席に最高の音質を提供するための調整役を務めます。もちろん楽譜の読解力や楽器に対する基本的な知識が要求される職種であり、優れた音感が必要です。音響工学基づいたコンサートホールでのミキシングだけでなく、日本武道館など本来の使用目的と異なる会場で最高のサウンドを提供できるかどうかは、PAミキサーの腕にかかっているのです。

●レコーディングエンジニアの実際
ミュージシャンがCDを制作する際に、ミキシンク全般を担当する仕事です。レコーディングでは、何回か演奏するのが一般的。録音された音の中からベストなテイクを拾い出し、失敗した部分を差し替える作業と、オーバーダビング作業を加える工程をくり返し、確かなサウンドを創り上げます。機器操作に強いだけでなく、楽譜の読解力などの音楽的知識が求められます。良い作品を創るためには、ミュージシャンとの信頼関係も欠かせません。

●CHECK POINT!
現場経験をいち早く アルバイト経験は大きい PAミキサーもレコーディングエンジニアも、それぞれ音響会社・録音スタジオなどに就職しなければ、次のステップに進むことはできません。特にレコーディングスタジオなどは、定期的な社員募集を行わず、また仮に臨時募集があった場合でも経験者が優遇されることは間違いありません。アルバイト期間を通じて貴重なチャンスを無駄にしないように努力するべきです。

音響エンジニアの1週間

【木曜日】
明日から3日間にわたって開かれるコンサートの会場づくり。音響機器の位置決めや、音の聞こえ方をチェックするなど、長時間かけてセッティングします。

【金曜日】
コンサート初日。リハーサルやアーティストのチューニング段階でも、たえず音をチェック。公演がスタートしても、アクシデントに備え、気が抜けません。

【日曜日】
コンサート最終日。無事に公演が終わると、すみやかに後片付けへ。音響機器はデリケートなので、手入れを充分にすることも大切な仕事です。

音響エンジニアになるには?
【音響工学を学ぶ】
一般的に音響エンジニアは、音響会社やPA会社・レコーディングスタジオ・音楽イベント関連会社・ビデオ制作会社・放送局などに所属しています。特別な資格は必要ありませんが、音響工学が基礎となるので、専門学校の音響系学科やレコーディングエンジニア養成学校、大学の理工学部や音響学関係学科で音響関連技術をしっかり学ぶ必要があります。在学中からアルバイトなど、早く現場の経験を積み重ねると就職する時に有利になることが多いです。

音響エンジニアの現状・将来性

アーティストが行うコンサートなどの音楽イベントは、大きな動員力と収益が見込めるため、PAミキサーも安定職種と言えます。イベントの種類は大小さまざまですが、PAミキサーが活躍する環境に事欠くことはないでしょう。また、アーティストやプロデューサーにとって、クオリティーの高い作品を創るには、楽曲の良さをさらに引き出せるテクニックとセンスを持ったレコーディングエンジニアが必要です。音響業界でもそういった人材は強く求められます。

お仕事DATA

【平均収入】
一般的に、音響会社に就職した場合、20代の平均収入は13~23万円くらいです。残業代が含まれることが多いです。

【勤務時間】
PAミキサーの場合は、イベントのタイムスケジュール次第。セッティングなどで遅くまで拘束されることもあります。レコーディングエンジニアの場合は、アーティスト側のスケジュールに合わせることが多く、不規則な場合がほとんどです。

【必要資格】
特にありませんが、エンジニアの基本的な知識と、現場での経験が採用のポイントに。

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