司法書士「進学ナビ職業図鑑」シリーズ

高度な法律知識に基づいて、複雑な法的手続きを代行するため、司法書士の仕事をするためには国家資格が必要です。受験資格には制限はなく、だれでも受験できますが、司法試験と並んで難易度はトップクラスです。国家試験合格後は、日本司法書士会連合会の司法書士名簿に登録すると同時に、事務所を設置する予定地の司法書士会に入会して、初めて開業できることになります。
司法書士として独立する人は、資格取得後、司法書士事務所で経験を積み、開業する人が多いようです。

相続・離婚・破産などのいろいろな事件を担当していると、さまざまな人間模様が見え、仕事を通して人生経験が豊冨になったような気がします。身近な相談相手に、なるべく専門分野だけでなくその周辺の事柄も相談してもらえるような司法書士を目指しています。

弁護士秘書から司法書士に転身しました。会社の合併や買収の仕事は、一方から見るとよい話でも、吸収されるほうは悲惨な場合もあります。そのようなとき、家族の方々のことを思うとつらい気持ちになります。しかし、経営陣が握手して、新しい形の法人ができたときは、形式を整えたという誇りで満ち足りた気分になります。

息子も司法書士になり、3代続いた司法書士一家です。常に心がけていることは、お客様の話を十分に聞き、要望を反映させるということです。司法書士は、お客様から身分や財産的なことすべてについて相談を受けるわけですから、信頼関係がないと務まりません。