税理士「進学ナビ職業図鑑」シリーズ

税理士になるためには、大学・短大の法学や経営・経済学・商学部系統の学科、あるいは専門学校の税理士養成の課程やコースで、国家試験突破のための関連科目を学ぶというのが有利な進路です。
税理士になるためには、税理士試験に合格して後、税理士事務所などに勤務し、2年間以上の実務経験を踏んだうえで税理士会に登録されます。
試験は、年1回行われますが、かなり高いレベルで、税や会計に関する知識が問われ、複数の科目に合格しなければなりません。

祖父が公認会計士で、小さい頃からそろばんをパチパチさせていたのを見ていて、自分も会計の仕事をしてみたいと思うようになりました。 お客様を紹介され、はじめて税理士として仕事をしたとき、お客様の契約書に印鑑を押す姿を今でも鮮明に覚えています。

大学は哲学科です。就職して、たまたま経理関係の仕事に就いたのですが、経理のことがまるでわからないので、会計学校に行きました。通っているうちに「この仕事は私に向いている」と思えるようになり、本格的に勉強をはじめました。試験に合格してから半年で開業できました。

顧客との信頼関係を大切にしています。というのは、顧客は、自分の全財産を税理士にさらけ出すのですから、信頼関係なくしては仕事ができません。納税者から脱税まがいの相談を受けることがあるのですが、そんなとき、我々の倫理を教えるようにしています。そういった倫理観が顧客との信頼関係につながると思っています。