「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
客室乗務員(2012.07.27UP)

どんな仕事?

【フライトアテンダントの実際】
航空界の華として誰もが憧れる職業のひとつです。航空機機内においてお客様が快適に空の旅ができるように、さまざまなサービスをするのが主な仕事ですが、空の上という特殊な状況の中で何か突発的なことが発生した場合には、保安要員として働かなければなりません。急病人やけが人が出た場合には応急処置をして看護師の役割をしたり、また機内で火災が生じた場合には早期消火にあたったりと、場合に応じて臨機応変に対応しなければなりません。運行不能や緊急着陸など、極めて深刻な事態が生じた場合に備えて保安要員としての厳しい訓練にも耐えなければなりません。最前線の接客要員としてまた、緊急時の保安要員として厳しいプロ意識が求められる一方、一期一会の出会いを大切に毎回達成感や、やりがいを感じられるすばらしい仕事です。

●機内サービス
お客様が機内で心地よくお過ごしいただくための、さまざまなサービスがあります。お飲み物やお食事など、決められたサービスをする以外にお客様のご要望に応じて、読み物をお持ちしたり、ブランケットをお持ちしたりと細心の心配りにつとめます。

●救護要員・保安要員としての仕事
乗り物酔いから深刻な急病人の発生まで、お客様の体調の変化にも適切な対応が求められます。また通常のフライトでは見せることがない、機内火災や緊急着陸といった緊急事態に備え、お客様の安全を第一と考えた保安要員としての任務もあります。

●特別な配慮を必要とするお客様のお世話
お子様連れや、体の不自由なお客様のお世話などは、特に細やかな心配りが必要とされます。それぞれのお客様が機内で快適にお過ごしになれるように状況に応じたお手伝いを心がけます。

フライトアテンダントの仕事内容

【お食事・ドリンクのサービス】
いくつかの種類からお客様に選んでいただき、お食事をお持ちします。ご要望に合わせてドリンクも随時お持ちします。

【お子様への配慮】
慣れない機内や長時間のフライトとなると、お子様はご機嫌斜めに。おもちゃやお菓子の提供など、ぐずってしまわないよう特に気を配ります。

【夜のフライト】
夜間フライトの場合、お休みになるお客様のために、ブランケットを掛け直したりして回るなど、機内でもゆっくりお休みいただけるよう配慮が必要です。

必要な免許・資格は
客室乗務員に特別な免許・資格・学歴は問われませんが、おおむね高校卒業か、短大卒業以上の学歴が必要です。国際線では多くの外国人に接するため、多方面わたる知識や常識が必要とされます。さらに英会話などの外国語に堪能であれば、採用に際して大変有利となります。
社会に果たす役割は?
海外への旅行客が増加の傾向にあり、国民の3人に2人が、毎年飛行機の旅行を楽しんでいます。国際線では、13時間以上に及ぶ長旅もあります。その間、より快適な旅を過ごせるように、食事、飲み物、読み物などのサービスを行うのが客室乗務員の仕事です。しかし、客室乗務員のきわめて重要な職務として、万が一のトラブルに対する機敏な応対という仕事があります。たとえば病人、ハイジャック・故障による緊急着陸などの異常事態です。このような事態に対して、客室乗務員は冷静に乗客のパニック化を防ぎ、被害を最小限にとどめるという、人命にもかかわる役割があります。
求められる適性・資質は?
客室乗務員にはまず、知性・教養が求められます。様々の階層、国籍の乗客を応対するには、健全な常識を備え、自己啓発に富んでいなくてはなりません。次いで、明るさ、素直さ、健康的な美しさ、といった爽やかな印象を与える資質が必要です。特に、国際線では外国人乗客やVIP(重要人物・要人)に出会う機会も多く、日本を代表する女性といった心構えが必要です。したがって、語学に堪能であり、気品とユーモアのある会話がごく自然にできること。その上に大切なことは、時差や長時間の勤務に耐える体力、耐久力が必要とされます。常に体調をベストコンディションに保ち、そのためには自己管理能力も備えていなければなりません。
フライトアテンダントになるには?
【採用にはイメージも重要】
大学・短大・専門学校を卒業して、各社の採用試験を受け合格することが一般的です。激烈な競争率を突破するには高いレベルの教養・常識が求められることはもちろんの事、外国のお客様にもきちんと対応できるようTOEIC600点、英検2級以上の語学力が必要ですが、一番大切なものはお客様のみならず、誰に対しても感じよく接することができるというコミュニケーション能力を持っていることです。お客様に心地よく感じていただくためには、清潔感を感じさせるきちんとした身だしなみは大前提で、常に笑顔でお客様の立場に立ってお世話できるサービス精神が必要とされます。1万メートル以上の空の上での接客・保安要員としての業務の性質上、健康面にも厳しい条件がつけられ、視力をはじめとして、耳鼻科系や腰椎系に以上がないことが求められます。また不規則な勤務形態のため厳しい自己管理ができることも必要です。

先輩の声

中学のときに、英語を使った職業に就きたいと思いました。スクールに通って英会話を勉強し、普段から立ち振舞いに気をつけるようにしました。体力作りにも励みました。この職業ではどんなに忙しくても、笑顔とおもてなしの気持ちが大切だと思います。

3年目ぐらいに、他に自分の才能を生かせる仕事があるのではと辞めたくなったこともありましたが、その後チーフパーサーとなり責任とともにこの仕事の奥の深さに、大きなやりがいを感じるようになりました。 国の内外を問わず、多くの人に出会え、沢山ことを学び、感動も与えられました。

サービスの基本は『心』です。後輩の指導にあたっては、保安要員としての重要さを教えています。不機嫌な様子で乗ったお客様も、降りる際にはお礼を言われて最高の気分になります。行楽シーズンは忙しく、休みはとれませんが、キャリアを積むほど人間として成長していくと感じます。

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