「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
ブライダルコーディネーター(2012.07.24UP)

どんな仕事?

●挙式の企画、提案
結婚式を挙げたい人々から挙式の相談を受け、豊富な情報量と経験をもとに、要望に沿った挙式の企画・提案を行うのがブライダルコーディネーターの仕事です。

●結婚式の"かげの演出家"
ブライダルコーディネーターは、カップルと打ち合せを重ね、2人が思い描いている結婚式のイメ一ジを的確につかみ、具体的なプランを作りあげていきます。結婚式の主役は花嫁です。一生に一度の晴れの舞台を、花嫁が美しく晴れやかに過ごせるように衣装の打ち合せにも付き添い、花嫁の個性や美しさを生かすことに全力を傾けます。披露宴を担当する場合は、料理長やフラワー担当者など各部門のスタッフと協力しながら意見をまとめていきます。また、カップルの親類や友人の代表とも打ち合せをして、会場での来賓の着席位置を決めて名札を用意します。ほかにも、音響や照明について事前打ち合せを行うなど、結婚式の"かげの演出家"です。

●ブライダルコーディネーターの実際
最近の結婚式や披露宴は、形式やしきたりにこだわらず、オリジナリティあふれるものに人気が高まっています。家族や親しい友人だけを招待し、アットホームな式を洋館で挙げるハウスウェディングや、披露宴という形をとらず、レストランで趣向を凝らしたパーティだけを行うなど、いろいろなスタイルが登場。こうした結婚式や披露宴には、ブライダルコーディネーターが携わっている場合が多くあります。仕事の手順としてはまず、相談に来たカップルに希望やイメージを伺い、その内容にあったプランをおすすめするのが一般的です。予算の範囲内で希望を叶えるため、ブライダルコーディネーターは次々と効果的な演出を提案。会場側の責任者とも会議を重ね、実現に向けて具体的なプランを練り上げます。人生の大きなイベントに関わるため、カップルの不安を取り除いたり、両家親族との話し合いがきちんと済んでいるのかなど、精神的バックアップも大切な仕事になっています。

ブライダルコーディネーターの仕事内容

【12月:最初の打ち合わせ】
予約が多いジューンブライドを目指すには半年くらい前から準備。カップルは流行のハウスウェディングを希望しました。

【4月:プラン完成】
どんな演出にするか具体的なプランが完成。2ヵ月後に迫ったウェディングを前に、マリッジブルーの彼女の相談にものります。

【6月:ウェディグパーティ当日】
いよいよ当日。進行状況とプランを照らし合わせてチェック。ゆとりあるタイムスケジュールになっていますが、ハプニングにも即座に対応できる心構えを。

必要な免許・資格は?
特に必要な免許や資格はありません。日本ブライダル事業振興協会が行う講習会に参加して、ブライダルコーディネーターの資格を取ると仕事の幅が広がり、キャリアアップに役立つでしょう。講習会では、ブライダルについての基本知識や、挙式や披露宴の仕組みや進行、演習方法など、ブライダルに関するさまざまな要望に対応できる知識を学びます。
社会に果たす役割は?
人生最大のセレモニーである結婚式。一生の思い出を残したい、というカップルの夢を実現させるため、ブライダルコーディネーターは日々知恵をしぼりながら、魅力のある挙式を演出していきます。多様化、個性化するブライダルのニーズに、決められた予算の範囲内でいかに喜ばれる企画を出すかが重要になってきます。
また、仲人を立てない人やパーティー形式の披露宴をする人、ハワイやオーストラリアといった海外で挙式をする人など、カップルそれぞれの要望に応じた心に残る結婚式を作り上げていきます。
求められる適性・資質は?
文化祭や運動会、パーティーなどのイベントが好きな人や、人を喜ばせるのが好きな人に向いています。
カップルにとって、結婚式は人生最大のイベント。ほかの人がやっていない、自分たちだけの個性ある挙式を求めるため、さまざまな要望に応えていく企画力が重要になってきます。そのため、何にでも興味を持ち、積極的に物事に取り組んでいける行動力や創造力、センスが求められます。
また、カップルがどんな結婚式をしたいと考えているかを聞き出す力や、親身になって世話するための心配りが求められます。
ブライダルコーディネーターになるには?
【専門的な知識を身に付ける】
最近、ブライダルコーディネーターを目指す人が増え、それに伴い多くの専門学校やコースが登場しています。ブライダルに関する専門的な知識を身に付けることが可能になりました。就職先も、結婚式場やホテルのブライダル部門だけでなく、ブライダルプロデュース専門の会社や、ウェディングパーティを手掛けるレストランなど、幅広くなっています。発想力はもちろん大切ですが、多くのカップルから「この人にプロデュースしてもらいたい」と思われる好印象や信頼感を与えることも求められるでしょう。経験を積めば、ブライダルコーディネーターとして、独立することも可能です。

先輩の声

初めて訪れたカップルが話しやすいように、打ち合せだけでなく雑談をしながら相談にのっています。何があってもお客様に不安を持たせないよう、「この人なら大丈夫」と言われるように心がけています。そのため、毎日が勉強です。ほかのホテルにいってどんな接客をしているのかを学び、よいところを吸収して自分の仕事に役立てています。

カップルが挙式の打ち合せの時にけんかをしてなんとなく雰囲気がおかしいという場合や、親御さんとカップルの意見が違う場合など、どんなアクシデントにも冷静に対応していくことが難しいです。結婚式は、お世話になった人とこれからお世話になる人とのコミュニケーションの場所です。みんなが楽しめるように、いろいろな挙式を提案したいです。

みんなで喜びを分かち合いながら、カップルをサポートしていけるのが楽しいです。結婚式の前日は、ドキドキして眠れないときもあります。

ブライダルコーディネイターの現状・将来性

従来は家と家との儀式だった結婚式も、最近は当事者同士の問題としてとらえる傾向が強くなっています。もはや結婚式は冠婚葬祭の一部ではなく、新郎新婦が演出するイベントとなっているのです。今、人気上昇中の職業で目指している人も急激に増えているので、需要と供給のバランスがどうなるか、まだ分からないのが実状です。しかし、レストラン業界や旅行業界がそうだったように、今後ほかの業界がブライダル事業に乗り出すことも考えられます。そうなれば、ブライダルコーディネーターの活躍の場は広がり、需要も高まっていくと思われます。

お仕事DATA

【平均収入】
20~24万円くらいからが一般的です。担当するカップルの数によって異なる場合もあるようです。

【勤務時間】
8~11時間くらい。職業柄、土曜・日曜に休暇をとるのは難しいでしょう。

【必要資格】
特にありません。「フラワーデザイン」「テーブルコーディネーター」「イベント業務管理者」など関連資格を取得すれば有利といえます。

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