「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
航空整備士(2013.09.02UP)

どんなお仕事?

●航空機を整備して安全運行をサポート
高度に精密化された、飛行機の機体を構成する部品は何万にもおよび、その精度を保ち、性能が正しく機能するように保守点検するのが航空整備士の大きな役目です。
工具による手作業もあれば、防塵装置のある清浄室でのコンピュータ装置の整備まで多岐にわたります。航空整備士の仕事は大きく分けて2つあります。到着して次のフライトまでスポット(駐機場)で待機している航空機や八ンガー(格納庫)で航空機を整備するライン整備と、装備工場・原動機工場などで部品やエンジンなどのパーツを専門に整備する工場整備です。いずれの整備士においても、多くの人命を預かる飛行機を安全に運行させるために、徹密かつ幾重ものチェックを行いながら作業を進めます。毎日の点検や保守の経験から、航空機製造メーカーに改良・改善を提案することも仕事の一つです。
航空機は刻々とハイテク化し、新型の航空機も頻繁に登場しています。航空整備士に求められる技能や知識も日進月歩に変わりますので、これらをいかに吸収してゆけるかが、仕事を続ける大きなポイントになるでしょう。

●CHECK POINT!【理工科系だけでなく、総合職技術系の採用が増えています】
整備方法も、現在ではX線透視や通電処理などで目に見えない内部のひび割れなども検出できるようになりました。そのため整備士は理工科系といった従来の考え方にも変化が出てきています。また、国内大手航空会社の採用方針には企業ごとに特徴があり、志望する企業があれば、応募条件をチェックしておきましょう。例えば大卒の場合は当初、整備の現場の担当者が、後に技術開発業務や管理業務へ配属されるケースが多いようです。

航空整備士のお仕事

【ライン整備】
航空機の出発前の点検を各フライトごとに行うのが、ライン整備です。この整備では、確認整備士が最終的にOKを出さない限り、飛行機は飛び立つことができません。

【工場整備】
部品やエンジンを専門に、整備工場や原動機工場で整備を行います。

【定時整備】
一定の飛行時間を過ぎた飛行機に対して定期的に点検をするのが定時整備。機体全体ばかりでなく、部品ごとにも定期点検をする必要がある。

航空整備士になるには?
【国家試験をパスして1等航空整備士になる】
航空整備士は国家資格であり、資格は1等および2等航空整備士、1等および2等航空運航整備士、航空工場整備士の5つがあります。そのうち、1等航空整備士と1等航空運航整備士は、大型機の整備・検査が行える資格で、主に大手の航空会社が仕事場になります。一方、2等航空整備士と2等航空運航整備士は、一定重量以下の航空機の整備・検査業務を行う資格で、航空会社のほか、小型航空機やヘリコプターなどを使って事業をしている会社、新聞社、放送局、自治体、警察などの航空部が活躍の場になります。また、航空整備士と航空運航整備士の違いは、航空整備士が整備業務全般を行えるのに対し、航空運航整備士は、タイヤ交換など軽微な整備を行うのが仕事。さらに、航空工場整備士は、機体構造関係や計器類、無線通信器関係の各部について専門的な整備を行う資格です。国家試験は学科と実地試験があるほか、受験資格にはそれぞれ整備の経験が一定期間必要となります。

航空整備士の現状・将来性

我が国で整備士の職業が確立されたのが、戦後の民間航空の再開によってでした。現在に至るまでにさまざまな航空機が登場し、進歩してきました。より高度化し、機械だけに任せられない航空整備士の仕事は、これからますます需要も拡大していく方向にあるといえます。ですから、幅広く活躍でき、なおかつ生涯を通じて航空轄備士の仕事をするためには、ぜひ一等航空整備士の資格へチャレンジすることをおすすめします。

お仕事DATA

【平均収入】
普通の勤務より高く、深夜労働手当や特殊時間手当、シフト手当などが付き、優遇されているようです。

【勤務時間】
ライン整備ではシフトを組んで24時間体制をとっています。工場整備の場合は、一般の企業と同じように、朝から夕方までの決まった時間内で勤務していることが多いようです。

【必要資格】
ジャンボジェットなどの大型航空機を扱う場合は1等航空整備士の資格が必要です。専門学校などによっては2等航空整備士または2等航空運航整備士の資格が取得できるところもあります。

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