「進学ナビ職業図鑑」シリーズ
パタンナー(2013.08.28UP)

どんな仕事?

●パタンナーの実際
デザイナーがイメージした通りの服を形にするため、デザイン画から実際の寸法を出して型紙(パターン)をつくる仕事です。
パタンナーには高い専門技術と感性、実務経験、総合的な知識が必要と言われています。
デザイナーのイメージを忠実に図面化することのできるパタンナーは、その実力によってデザイナー以上の存在となることも。
有名なデザイナーが会社を移る際にパートナーだったパタンナーを伴って移籍するケースや、デザイナーの頭を飛び越えてパタンナーがヘッド八ンティングされるということもよくあります。

また、最近のパタンナーは、コンピュータによるパターンメイキングやマーキングなどの能力が求められる場合もあるので、コンピュータCADを使いこなせる必要性が高まっています。さらに、パターンをつくった後には、縫製や編み立ての現場できちんと指示を出すという大切な業務があるため、コミュニケーション能力も大切な要素。
腕の良いパタンナーになれば、日本国内だけでなく海外から招かれることもあります。
職人として感性の研ぎすまされたスペシャリストと言えます。

●CHECK POINT!
【パタンナーになるために求められる4つの資質】
(1)デザイナーのパートナーとしてデザインの本質を理解できる。
(2)素材や生地においても基礎知識を持っている。
(3)デザイン全体について幅広い知識がある。
(4)優れた専門技術が身に付いている。

これらの条件をふまえ、デザイナーのイメージに沿ったパターンづくりができるようになって初めて、一人前になります。

パタンナーの仕事手順

【デザイン画が上がってくる】
デザイナーがつくったデザイン画から、どんなイメージに基づいて描かれたのかを的確に掴みます。

【パターンづくり】
実際に立体的な表現を起こすには、どのようなパーツが必要になるかを考え、数字を算出。パターンをつくります。

【現場チェック】
縫製や編み立ての担当に細かい指示を出してチェック。ここでパターンが形に仕上がります。

パタンナーになるには?
【服飾系の大学や専門学校で学ぶ】
専門的な技術や知識が必要な専門職として所属するには、大学の服飾科や洋裁学校・パタンナー育成コースなどで学ぶことが近道と言えるでしょう。その後、アパレルメーカーやファッションデザイナーの事務所にパタンナーとして就職するのが一般的です。時代の流れと共に常に変わっていくファッション。その変化に対応していくために必要な知識は、パタンナーとしての専門的なものだけでなく、ファッション全体を幅広くカバーするものでなくてはなりません。職人色の強い職業ですが、技術を身に付ければ大きなやりがいを得られる職業とも言えます。

パタンナーの現状・将来性

アパレル業界におけるパタンナーの場合、社内でのポジションはそれぞれの企業によって違います。プレタポルテ型のマーチャンダイジング(商品計画)の場合はブランド別チームに所属したり、百貨店のボリューム商品の場合は生産部門のスタッフとして籍を置くなどさまざま。しかし、ポジションは違っても、パタンナーの役割は変わりません。デザイナーの感性をいかにしてパターンに表現できるかという一点に、全てがかかっているのです。服づくりの上で重要な業務を担当するスペシャリストとして、大きな期待と責任を背負った仕事を担っていると言えるでしょう。

お仕事DATA

【平均収入】
アパレルメーカーに就職した場合、専門職としての給与形態になっているので、一般職よりやや多いようです。初任給は18~25万円くらい。

【勤務時間】
アパレルメーカーに勤務した場合は、原則として8時間くらいです。

【必要資格】
特にありませんが、(財)日本ファッション教育振興協会の「パターンメーキング技術検定」を持っておくのも良いでしょう。

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