聖心女子大学の評判(学生)
学生の声
蒲原さん
英語を学ぶことを通じて、グローバル人材への一歩を踏み出す
私はどちらかというと英語が得意な方だと思っていましたが、授業では自分の実力がまだまだだったことに気づかされました。この気づきで意欲に火がつき、「もっと頑張ろう」と授業にも積極的に取り組めたように思います。英語音声学のゼミは、英語母語話者の発音の仕組みを理解でき、わからなかった音を聞き取れるようになる面白さがありました。またジャーナリストや翻訳者など主にメディアで働く人をゲストスピーカーに招いた授業では、グローバルな課題に向き合う姿勢を知り、英語力だけでなく社会人としての心構えを養うことができました。
こうした様々な学びによって海外で働きたいという思いが芽生え、アメリカに拠点を置くメディアに就職しました。日本と海外の架け橋となれるよう力を尽くしていきたいと思います。

星野さん
日本語・日本文学への理解が、グローバルな観点を持つ視座になる
文学を通じて、日本の文化や伝統、日本人の心を学びたいと、古典から近現代文学、さらには日本語史なども勉強。言語はその国を知るための重要な要素であると気づきました。例えば日本語における敬語の形や使い方の多様性は、日本人ならではの相手を思いやる心を表していると考えられます。語学とは文化と表裏一体であり、語学への深い理解がその国や地域を理解することにもつながるのだと知りました。
私は『蜻蛉日記』の研究を通じて女性の苦しみに焦点を当て、女性のあり方について考察しています。今、世間ではグローバル人材に注目が集まり、求められる傾向にありますが、日本人のものの見方や考え方を学ぶことは、グローバルな視座を持つための根幹になりうるのではないかと思います。

小堀さん
哲学的な議論を重ねて養う物事を深く考え言語化する力
1年次の基礎課程演習で上石学先生の担当する授業を受けたことがきっかけで、絵画や美術史への興味が高まり、哲学科に進みました。授業では、哲学的な思想に関する難しいテーマについて意見を交わす機会が多くあり、自分の考えを言語化して人に伝える力が鍛えられました。このことは、アウトプットが苦手だった私にとって、大きな収穫だったと感じています。また、他学科に比べて必修科目が少ない分、史学科など他学科の授業を積極的に受け、哲学とは異なる視点の知識に触れることもできました。少人数制で、手厚いご指導が受けられることも哲学科の特徴です。先生方は、学生の「やりたい」という気持ちを尊重し、背中を押してくださる方ばかりです。興味がある事柄を、自分のペースで深く考えていきたい人には、ぜひおすすめしたい学科です。

髙橋さん
歴史を物語のように理解し、新しい価値観が得られました
史学科の学びは、歴史上の事実を単に受け止めるだけでなく、資料をもとにその背景や経緯を解き明かし、考えを深めていくことに特徴があります。そこが、暗記中心になりがちな高校までの歴史の学び方との大きな違いです。私にとって、先生方の授業はまるで一つの物語のように興味深く感じられ、覚えようとしなくても自然に記憶に残るものでした。また、博物館学芸員課程の授業も履修し、美術館の経営など学科の授業とはひと味違った新しい知識が得られたことも印象に残っています。歴史上の出来事を多角的に理解する授業、さらに、個性豊かな学科の友人たちと一緒に学んだ経験は、私に新しい価値観や視野を与えてくれました。歴史が好きなみなさんにとって、さらに歴史を面白く感じられるようになる環境だと思います。
鎌苅さん
「キャリアを積み周囲をサポートしたい」と思える自分に出会えた
入学当初の私は、「結婚したら家庭に入ろう」と考えていました。しかし人間関係学科で社会学、心理学、文化学という3つのジャンルから社会や人間を学ぶことによって視野が広がり、自分も社会の一員として家ではなく外に出て働き続けたいと思うようになりました。
特に2年次に職業社会学に出合い、社会調査実習などを経て「管理職=プライベートが犠牲になる」というイメージが、むしろ「管理職=自らタイムマネジメントができ働きやすくなる」という印象に変わったことは、大きな出来事でした。
卒業論文は、私のような文系出身の女性がIT業界でどうキャリアを形成しているかを調査してまとめ、卒業後はIT業界で働きます。ITの発展・普及による「働きやすい社会」の実現に向けて、少しでも貢献していきたいと思っています。
小濱さん
日本と諸外国について、幅広く深く、学ぶことができました
海外を訪れた際に、政治や経済などに関する知識が浅いことに気がつき、日本と海外について多角的に学びたいと思っていました。国際交流学科では、国内外の政治・経済・人権・国際協力など、本当に幅広い分野を学ぶことができます。また、語学にも力を入れられるので、海外に興味を持っている人にぴったりです。ゼミでは、金融政策についてゼミ生と共同研究発表・論文執筆に取り組み、他大学の学生とその成果を発表し合いました。考え方が異なるメンバーで一つのテーマに取り組み、オリジナリティを生み出すことは、想像以上に大変でしたが、論理的思考力、プレゼンテーション力、リーダーシップなどを得ることができました。さらに広い視野を持つことや臨機応変な対応力を学ぶことができました。実践型の授業が多く、日々自分の成長を実感しています。
渡邊さん
心理学は本当に奥が深い 授業をきっかけに進路が拓けました
子どもの頃から友人の相談に乗ることが多く、もっと相手に寄り添いたいと思ったことから心理学に興味を持ちました。「心理学」と一言でいいますが、認知・発達・臨床などといった領域が重なり合っていて、本当に奥深い学問です。今まで自分が考えていた「人に寄り添う」ことを改めて見直すことになりました。
特に興味を持ったのは「老年心理学」という分野です。「人生100年時代」と叫ばれる中、QOL(Quality Of Life/人生の質)をどう高めていくのかを考えました。この授業をきっかけに「誰かのQOLを高めるお手伝いがしたい」と思うようになり、介護の仕事に就くことに決めました。入学時は全く考えていなかった進路ですが、授業によって視野が広がりました。この学科で学んだことを生かして、人に寄り添うことを心がけていきます。
山下さん
多様な分野を学んで実感した人生で学び続ける大切さ
教育学科と聞くと、学校教育のための学びをイメージするかもしれませんが、教育学専攻では環境問題や貧困問題、国際的な課題など、多様な分野を幅広く学ぶことができます。実践的な学びが得られるスタディーツアーは、そうした問題に対する理解を深めるのに役立ちます。私は2年次にナミビアと北欧へのスタディーツアーに参加し、生涯学習や環境問題についてグローバルな視点から考える機会を得ました。特に北欧では「誰も取り残さず、誰もが平等に成功する機会を与える」という考え方の下、国や街全体であらゆる世代に対する教育を推進していることに感銘を受けました。人生を通して学び続けることの大切さを胸に刻み、これからも知識をアップデートして多くのことに興味を持ちながら成長していきたいと考えています。
松浦さん
学生と先生の温かい雰囲気と実践的なカリキュラムが魅力
初等教育学専攻は、人と真摯に向き合う優しい学生が多く、居心地の良い温かな雰囲気が魅力です。また、実験や屋外実習など実践的な授業が多く、子どものころに戻ったような感覚でさまざまな体験をすることができます。私自身、子どもの目線に戻って授業を受けることで、教員として不可欠な「子どもに深く寄り添う力」を養うことができたと感じています。
卒業論文では「障害がある子を取り巻く子どもたちの実情」をテーマに、すべての子を取り残さない障害理解教育のあり方を論じました。自分の子ども時代の実体験や教育実習での経験とも結びつけながら執筆を進めることができました。これからも障害の有無に関わらず、すべての子にとってより良い成長につながる教育を考えていきたいと思っています。