(40名)
いのちのエンジニアと称される「臨床工学技士」
臨床工学技士とは、医療機関において専門的な工学知識を用い、チーム医療の一員として「生命維持管理装置*の操作及び保守点検を行う医療機器のスペシャリスト」です。現在の日本では平成25年度末で約2万人の臨床工学技士(平成26年版厚生労働白書「制度の概要及び基礎統計」P44.医療関係従事者数より)が活躍していますが、医療現場では人材不足が叫ばれています。一方、腎不全による慢性透析患者数は平成25年末には314,180人(日本透析医学会基礎集計より)になり、医療機器を専門に扱えるスタッフが求められています。臨床工学技士は今まさに、医療現場において必要とされている専門職であり、いのちの現場に向き合う責任ある職種なのです。
*生命維持管理装置…人工透析装置/人工心肺装置/人工呼吸装置/手術用機器などのこと
<チーム医療における臨床工学技士の役割とは>
患者を中心とし、医師や看護師、臨床工学技士、理学療法士、言語聴覚士などが連携し、それぞれの専門知識や技術を最大限に活かして医療を提供する治療体制がチーム医療です。臨床工学技士は、糖尿病患者の運動療法、インスリン療法、透析療法などを支える糖尿病サポートチームや、嚥下訓練などの支援をする栄養サポートチームなどの一員として活躍しています。
ここがポイント
高度化・多様化した現代医療の現場で活躍できる臨床工学技士をめざす
<東北文化学園大学での教育体制>
本学の臨床工学科では、医療現場で生命維持管理装置を中心とした医療機器の操作、安全管理を行い、高度化したチーム医療を支える人材を育成します。また、先進的医療機器の研究・開発に必要な知識・技術・研究心を学び、地域や社会に貢献できる能力も養成します。基礎教育と専門教育から成るカリキュラムを少人数で学びます。
基礎教育では、通常の講義やゼミ以外に地元学や哲学カフェなど、対話を通して考える力を養うゼミもあります。さらに、ベートーベンの第九コンサート、ボランティア活動、海外での語学研修も用意しています。
専門基礎教育及び、専門教育では工学と医学の知識修得に加え、患者の立場に立った医療の実践ができ、かつ医療チームの一員として他のスタッフとのスムーズなコミュニケーションも重視した教育も行います。
また、各学年に2名の教員を配置し、学びや学生生活に対するサポートを行い、学生が安心して学びに集中できる環境を整えています。
学費について
初年度合計 165万円