染めと織りによって作品を制作するにあたり、まず重要なのは基礎的な描写力とプロセスであり、その二つが織り重ねられることで技術になります。そして発想力やイメージを大事にしながら、日々の生活の中で制作を通して作品はもとより、人間的な成長を目指して欲しいと思います。染織は技術的に、自然といかに共存するか、そしてコントロールできない部分が多いので、難しい反面、失敗から得ることも多々あり、そのような工芸的な制約を体験することは社会に出た時に非常に役に立つと思います。自由な感性で、楽しみながら、いまだ誰も見たことのないロマン溢れる作品を是非つくってください。