映画監督・行定勲さん
88年度卒
映画監督
(有)セカンドサイト
88年度卒
映画監督
(有)セカンドサイト
【おもな作品】映画『リボルバー・リリー』 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』 映画『劇場』
音楽を奏でるように、映画をつくってみたかった
2020年にリモート制作で手がけたショートムービーへの思いは?
コロナ禍によって映画館が封鎖されるという事態を目の当たりにして、今やれることは何かと考えたとき、僕が感じたのは“音楽を奏でるように映画をつくりたい”ということ。震災時に立ち上がったミュージシャンたちがそうだったように、僕ら映画人も、リモート収録やライブ配信という手段を使えば、リアルタイムに人々の心に寄り添う作品を届けることができると考えました。そうして生まれたのが、『きょうのできごと a day in the home』など一連のショートムービーです。感染防止で近づくことが許されない男女の姿など、ラブストーリーの肝になる“距離”という設定をコロナが与えてくれたから、題材としても非常に面白いものになりましたね。
映画を志す人へメッセージを!
表面的なうまさよりも、なぜその表現にたどり着いたのかというプロセスが大事。海外の映画祭を見ていても、先進国でない国の映画人たちがつくった無骨な作品の方が、よほど新しくて衝撃的だったりする。全然ヘタくそでいいんです。自分が求めているものは何か?という純度を大切にして、映像制作にのぞんでほしいですね。
5/18更新
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