2009年
OEMパタンナー
"株式会社クリエイトルーム"
将来を見据えた、パタンナーとしての再スタート。
文化を卒業後、デザイナーとしてアパレルメーカーに入社した張さん。学校でもデザインを中心に勉強してきた張さんが、数多くの一流ブランドを取り扱う「株式会社クリエイトルーム」のパタンナーとして働くきっかけになったのは、「デザインだけでなく、服作りの基本であるパターンメイキングの経験を積みたい」という思いからだったとか。「1月に転職したので、まだ仕事の流れを掴めてきたところなのですが、いつかアメリカで写真の勉強をしている姉と洋服のブランドをつくるのが夢なんです。姉も写真学校を卒業したばかりなので、お互い納得できるまでキャリアを積んでから実現したいと思っています」。
より正確さが求められるOEMのパターンメイキング
服飾専攻科の授業でもパターンを引いてきた張さんですが、OEMのパタンナーの仕事を手がけるようになって基本の大切さを実感していると言います。「ブランドからデザインの指示書をもらい、その指示書に従ってパターンを起こして、ファーストサンプル、セカンドサンプルを作り、デザイナーに確認してもらいながら、その都度修正を加えていきます。量産されるものなので、数ミリのずれでも洋服の仕上がりに影響してしまうため、より正確さが求められます。1、2年生のときに授業で習ったスカートのベンツの縫い代のつけかたや、ジャケットの芯を貼る部分など、一番の基本が今、生かされています」
人とのつながりを大切にしながら向上していきたい
パタンナーは、デザイナーからの指示書からイメージを膨らませて要望を汲み取ることが醍醐味とも言える仕事だが、縫製工場のスタッフに伝える仕様書を作成するのも大切な役割。「パターンに添える仕様書の作成も初めての経験でした。"誰が見ても分かるように"書き方を自分なりに工夫しているのですが、それがなかなか難しい」張さんが手がけた作品はまだ10着ほど。パターンを起こすところから検品まで関わるので、先輩からの教えなど、すべてが経験につながる。「パターンチェックで上司に指摘されてから気づくことがけっこうあるので、上司に言われる前にチェックできるように早くなりたいですね」
文化出身の先輩や同級生たちとの充実した日々
大阪に本社を構える「株式会社クリエイトルーム」の渋谷オフィスに勤務する張さん。渋谷オフィスは、生産管理、スポーツブランド、パタンナーの3つの部門で構成されていて、パタンナーは文化出身の先輩と同級生を含む5名で担当しているそうだ。「学校の話で盛り上がったりすることもあります。私は中途採用だったのですがパタンナーの経験はなかったので、入社したときに、未経験でも一から仕事を学べる機会をいただいて、感激したことを覚えています。CADなど、パタンナーの基本的な仕事を一通り覚えるまで丁寧に教えていただいて、とても感謝しています」
休日はデザインのインスピレーションが湧く場所へ
張さんが洋裁に興味を持ったのは16歳のころから。人形の洋服を作りながら、いつか人の洋服も作れるようになりたい、とこの道を目指したそうだ。目下の目標は、張さんが作った服をお姉さまが撮影した写真集を作ること。「本当に普通のコンセプトなんですけど、シンプルだけど一着持っていればいろんなコーディネートが楽しめる服。あま り見かけないデザインだけれど、普通の人が着こなせる難しくない服、がいつかつくりたいと思っているブランドのイメージ。両親が暮らす釜山、姉が暮らすアメリカに出かけるのも楽しみで、いろんなアイデアが出てきます。特にニューヨークは毎日がひらめきの連続でした!」
※この取材内容は2010年8月時点のものです。
【参照元】文化服装学院HP Next