片嶋　文子（中部ファッション専門学校）の紹介

企画・提案・創造のトータル・アビリティを

服の一点一点が宝石のような輝きを放ったオートクチュールの時代は、プレタポルテが台頭しはじめた20世紀後半から終息に向かいます。これは、ファッション文化が世界に扉を開き、だれもがファッションを楽しめるようになったポピュリズムの証でもありました。
時代はさらに進み、ブランドファッションからファストファッションへ、テクニック尊重からセンシビリティ重視へと変遷。それでも私たちが、煌めく宝石を生み出したマエストロのワザとスピリットを失うことはありません。
そしてそれ以上にこれからのファッションクリエーターに求められるのは、技術だけでは追いつけないチカラ、インターナショナルな視点でビジネス動向をとらえ、それを踏まえて新しいものをクリエイトするチカラ、総合的な企画力と提案力で世界に発信していけるチカラ。ファッションビジネスのあらゆるシーンで活躍する、ニュー・ジェネレーションの誕生を願って。