春日市×心理学科「若者の主権者意識の醸成と投票行動促進のための課題解決学習」最終報告会を実施しました【地域貢献】
2025年4月10日更新日
包括連携先である春日市から大学側に「若者の主権者意識の醸成と投票行動の促進」という課題を提供いただき、人間関係学部心理学科 藤村まこと准教授の授業「心理学フィールドワーク(キャリア)A・B」おいて、学生たちが心理学の知見を活かした課題解決学習に2022年度から取り組んでいます。
2024年度の集大成として、3月26日に学生による最終報告会が本学で行われました。
今年度は新たに、「#選挙デビュー 街づくりで学ぼう」「センキョ割」の2つの企画を実践。ご出席いただいた春日市議会、春日市選挙管理委員会、春日市商工会の皆様に向け、実践報告を行いました。
◆「#選挙デビュー 街づくりで学ぼう」
主権者意識の醸成は、子どものときから行うことが効果的と考え、小学5,6年生を対象に模擬投票イベントを開催。最初は難しい、怖いといったイメージを持っていた子どもたちは、意外と簡単、楽しいといったプラスのイメージに変わることができました。
◆「センキョ割」
事前調査で若者の政治に対する関心が薄いことから、心理学「外発的動機づけ」を活かし、行動から興味を持つきっかけづくりを行うため、投票後の証明書をお店で使用すれば割引がきく「センキョ割」を企画。春日市商工会に協力いただき、複数の店舗に選挙割制度の導入と広報について依頼しました。広報はインスタグラムとTikTokを活用し、若者の目にも触れてもらえるよう工夫しました。
ご出席の皆様から大変好評で、自分たちでは気づかないことを気づかせてくれるし、学生の働きに、とても感謝をしているとの言葉をいただきました。
学生たちは、
「この授業をきっかけに、選挙にちゃんと行かなくてはと思った」
「人と関わることが苦手だったけど、授業を通して人と関わる楽しさを知った」
「今回の活動を通して、いろんな大人が陰で支えてくれていることに気付くきっかけになってよかった」
「自分は春日市在住ではないけれど、自分の住んでる町の選挙に興味が出た」
など、前向きな感想を述べていました。
心理学の知見を地域に活かすとともに、主権者意識の向上にもつながる貴重な機会になりました。今回の企画が今後春日市で活かされ、さらに若い世代の主権者意識の醸成と投票行動の促進につながることを願っています。