松下 太
作業療法学科 学科長
作業療法学科 学科長
「人への興味」×「遊び心と柔軟な発想」で、 生きる喜びをともに感じる作業療法士へ。
少子高齢化が進む日本では、既存の医療・介護サービスだけでなく、地域で暮らす障がい児・者や高齢者を支える体制が整えられつつあります。そしてその変化に伴い、作業療法士の役割も拡大しています。医療中心の作業療法だけでなく、その人らしい生活をサポートすることや介護予防、重度の障がい者支援や終末期におけるQOL(生活の質)の向上、といった場面において活躍する機会が増えています。作業療法士にはリハビリテーションの専門家としての技術面はもとより、患者さん一人ひとりの個性に合わせて、その人の生きる喜びを取り戻すオーダーメイドのケアを実践できる「総合力」が求められるようになりました。まずは人に興味を持ち、その仕草や表情から心を洞察する力を養うことからはじめてほしいと考えています。また、本学では実際の現場を感じられるよう、さまざまな症状のある当事者をお招きしてお話を伺うなど、体験的に身につける授業を取り入れています。病気や障がいだけでなく「人」を学び、遊び心や柔軟な発想で、楽しい作業療法を提供できる医療人になってほしいと思います。