今泉 真由子
規模の大きな研究に携わることのやりがいを実感しています
子供の頃から水族館が大好きで、自然科学系のテレビ番組をよく見ていました。深海の生物に興味があったのですが、一つの分野に絞ることができず、それならば生物学全般を広く学ぼうと思い海洋生物科学科に進みました。この学科は、無脊椎動物や哺乳動物、魚類の分類や生化学、海洋や河川環境といった多様な分野の研究をしている先生から、いろいろなことが学べるのが大きな魅力です。また、学芸員課程が履修でき、生き物を題材に社会教育活動に必要な技能を身につけられることや在学中に資格が取れることも魅力のひとつです。おかげで生物学に関する視野が広がり、その中から自分の興味ある研究テーマを見つけることができました。
卒業研究は、サケの胃から抽出した「グレリン」という物質の医薬品や健康食品への利用に関する研究です。木原稔教授の研究室で数年前から研究が続けられているテーマで、先輩たちの研究を引き継ぐ形で取り組んでいます。先輩たちが築いた研究成果を、さらに発展させるという責任の重さを感じますが、一人ではできない規模の大きな研究に携わり、医療に役立つ製品の開発に関われるのは、貴重な経験です。自分の研究が社会に役立つという実感が得られ、大きなやりがいを感じています。