安岡 卓治
教授/映画プロデューサー
教授/映画プロデューサー
近頃ではドキュメンタリー映画にもヒット作が多い。映画としての面白さと問題意識を兼ね備えた作品が多くの観客に受け入れられている。だが制作は容易ではない。ドラマと違って、現実にキャメラを向けるわけだから、待ったなしの現場が待っている。学生には、実践的なカリキュラムで、可能な限り制作体験を積んでもらう。ドキュメンタリー作りは、発見の連続だ。先入観を捨てて目の前にある現実を、そこに生きる人々を、しっかりと見つめてみよう。浮かび上がる社会の深層、そして、人間。観察と考察を絶えまなく繰り返すことからドキュメンタリーが生まれてゆくことを実感するだろう。その営みは、あらゆる創作の根幹となるに違いない。