川口 心愛さん
自分で考え、意見を言う。引っ込み思案の自分から大きく成長できました。
今も現役の看護師として元気に働く祖母に憧れ、同じ道を選びました。祖母の話から勉強の大変さは覚悟していましたが、実際の看護は「患者さんのベッドサイドでしかわからない個別性だらけ」だと感じています。実習で接した多くの患者さんの中にも、教科書どおりの人は一人もいませんでした。そこでもう一度教科書に戻ってみると、「あの患者さんの状態は、こういうことだったのか」と気づくことがたくさんありました。臨床から学び、基礎を振り返る。この繰り返しが大切だと実感しています。実習では、患者さんに合わせた看護計画を立てます。自分の意見を述べるのが苦手だった私は、指導役の看護師さんから「なぜそういう計画にしたの?」とたずねられても、最初はうまく説明できませんでした。しかし現実と振り返りを重ねることで、自分がどう考えたのか、思考の経緯を説明できるようになりました。すると自分の未熟な点が明確になり、より良い看護を実現できる自信につながりました。情報収集力の高い看護師を目指してさらに学習を続け、認定看護師や専門看護師など、高度な資格にも挑戦したいと考えています。