特別支援教育専修
特別支援教育専修では、特別支援学校及び小中学校等において、特別支援教育に携わる教員を養成します。現在、すべての学校種において特別支援教育が推進される中、一人ひりの子どもが抱える困難さを深く理解し、必要な指導支援を計画、実践できる人材が求られています。そこで本専修では、障がいのある子どもの療育・教育に対する知識と実践力を養い、ボランティアやインターンシップを通して、実際に障がいや疾患のある子も、そのご家族と関わっていきます。また4年次には、本学看護学部と合同で、医療的ケアを切り口に、多職種連携のあり方を学ぶ機会も設けています。
ここがポイント
子どもが本来持っている実力を発揮できるよう力を尽くそう。
私が特別支援学校で校長を務めていた時のことです。それまでなぐり書きしかできなかった子どもが、○を書けるようになった瞬間に出会いました。子ども自身にとって、大きな喜びとなったことはもちろんですが、保護者、先生方、そして私も感動し、みんなで喜びを分かち合いました。すべての子どもは、成長するにあたって課題を持っています。特に支援を必要としている子どもは、障がいや疾患学びにくさなど、努力では超えられない課題を抱えています。特別支援に携わる教員は、子どもが困っていること、苦しんでいることに気づき、それを軽減させ、本来持っている実力を発揮できるようにする力が求められます。本専修の学生は、学びを重ねるごとに、温かい気持ちで接しよう、困っていることに気づこうという成長を見せてくれます。そして違いがある社会が“ふつう”なのだ、一人ひとりがもっと自信を持ってよいのだ、ということを理解します。そんな心を持った教員が、一人でも増えることを願っています。