数学専修
小学校・中学校・高等学校の教員として算数・数学の教育を実践する力を養うため、数学と教育法について十分に学べるカリキュラムを組んでいます。具体的には、算数・数学の教内容の基礎(初等算数、代数学、幾何学、解析学、コンピュータ、確率統計)及び算数・数学の教育法(教科教育法初等/中等)を学習します。そこで得た力は、児童、生徒にとって、将来社会で必要となる数学的論理力などを獲得する上で、支えとなるものです。また、本専修での学びに基づいて、教員になってからも自己研鑽を続け、数学的思考や教育法を活かせる社会人になってもらうことも意義があると考えています。
ここがポイント
おかしから人をひくって、なんだか、へんだな。
小学校1年生の問題です。[おかしが7こあります。こどもが5人いたので、1人に1こおかしをあげました。おかしはなんこのこっているでしょうか?]。「7-5」で「2個」は大人なら誰でも答えられます。しかし、児童から「おかしから人をひくって、なんだか、へんだな。」と質問されたら、どのように答えますか?「7-5=2」という式と答えは間違っていません。7はお菓子の個数、5は5人のこどもに1人1個あげたお菓子の個数です。「問題を解くこと=算数・数学を教えることができる」ではありません。よりよく教えるためには、問題の背景にある数学的事実、そこに至る論理、思考過程を知り、分析して、分かりやすく伝える力が必要です。一方で、数学では常に新しい発見がされています。社会の変化や要望により教える内容も変わっています。自分で学び、それを分かりやすく教える力も必要となります。これらの力を私たちと一緒に身に付けていきましょう。