女子美術大学の学部・学科一覧
芸術学部
美術学科
■「多様な表現を学び独自の表現を追究する」 油彩画、版画を中心に、ミクストメディア、インスタレーション、デジタルアートも。伝統的な表現技法から最先端の手法まで、多様な表現を学ぶ4年間。独創的な表現や発想を磨きあげていく一方、 美術全般の基礎技術や素材、実践に即した美術理論などを横断的に学び、幅広い視野と社会性を養います。時には教員や仲間と議論を繰り広げながら、自立したアーティスト、クリエイターをめざしていきます。
■「伝統を踏まえ自由で新しい日本画をめざす」 日本独自の美意識の中で育まれてきた日本画。その魅力は、多くの自然素材を用いることで生み出される日本の自然観、精神観を映し出した、豊かな表現にあります。本専攻では、日本画に欠かせない描写力、構成力を高めながら、和紙、岩絵具、筆、表具、箔などの伝統的な材料を使いこなすことを基本としています。伝統を踏まえながら、学生一人ひとりの自由で現代的で、豊かな感性に根ざした日本画を追究していきます。
■「多種多様な素材で挑む新しい立体アート」 従来の彫刻の枠を超え、多種多様な素材の魅力を引き出し、自由で新しい立体アートに挑戦する本専攻。粘土・木・石・金属はもちろん、紙や繊維素材も扱い、手に触れたときの感覚を大切にしながら、自分の思いを表現する最適な手法を模索します。ひとつの材料を掘り下げるのも自由。さまざまな素材に手を伸ばすのも自由。素材を自在に扱える専門的な技術を養い、高い表現力を育んでいきます。
■「つくる喜びを育む美術教員になる」 絵画、立体造形、工芸、デザイン、映像メディア。これら幅広い領域の知識と技能を習得し、「実技の総合力」を備えた美術教員を輩出している本専攻。同時に美術理論、美術教育理論、心理学などの知識、実践的指導力も身につけます。美術の裾野は、次世代に対する美術教育から広がっていくもの。美術に対する探究心を呼び起こし、つくること、描くことの喜びを伝えられる人材を養成します。
■「世界とアートをつなぐ教養人になる」多様性を尊重する社会。それは、さまざまな価値観が複雑に交錯する場でもあります。本専攻では、そこで育まれてきた芸術文化に関する基礎的なモノの見方や合理的な思考力を養います。芸術文化と世界との接点を見つけ、それを国境を越えて線でつなげていく主体的な力を身につける、それが本専攻のミッションです。そのために4年間を通して古今東西のアートを、社会・思想・歴史・感覚など、さまざまな観点とアプローチを用いてゼミの中で幅広く学びます。そしてバイリンガル授業を通じてコミュニケーションツールとしての英語力を高め、多文化理解の授業を経て海外研修で実践経験を重ねながら、国際的に活躍する人材の育成をめざします。
デザイン・工芸学科
■「ヴィジュアルコミュニケーションって何だろう?」 世の中にたくさんある、目に見えないこと。しかし、たとえば見えない風も、木の葉の揺れを通じて見ることができます。個々の中にあるまだ誰も見たことのないヴィジョンもそう。見えないことを見えるようにして伝えることが、未来をデザインすることにつながります。決められた答えはありません。だからこそ大変でもあり、面白さと自由があります。ヴィジュアルコミュニケーションの可能性を一緒に考えていきましょう。
■「技術と感性を備えた社会に望まれる人材に」 照明器具、インテリア雑貨、文具、アクセサリー、玩具、テーブルウェアなど、暮らしを豊かにするさまざまなデザインと企画を創出するプロダクトデザイン。4年間を通して、「考える」発想力、「創る」技術力、「伝える」表現力を高め、柔軟なデザイン力と企画提案力を養います。学生一人ひとりの感性や資質を見極め、真に望まれるデザイナー・プランナーを社会へ送り出しています。
■「家具から都市まであらゆる環境を創造する」 家具・ディスプレイデザインから、ショップや住宅、美術館などの公共施設のインテリア・建築デザイン、公園・街並みなどの景観デザイン、都市デザインまで、ヒトを取り囲むあらゆる外部・内部空間の企画・デザイン・コーディネートを学びます。一人ひとりの能力と志望にあわせて選択ができる自由度の高いカリキュラムが特徴で、専門知識やデザイン力に加え、社会で必要な企画力・実践力・プレゼンテーション能力も習得できます。また、一級建築士などの受験資格は、卒業要件単位内で取得できます。
■「伝統の継承と現代の創作を両輪に」染・織・刺繍・陶・ガラスの5つの素材に触れることからスタートし、伝統に根ざした技術と知識を学び、自由で独創的な造形を体得することで、多様な発想を形へと表現していける力をつけていきます。工芸には、先人たちが築いてきた手しごとの技術と精神が息づいています次世代の工芸の担い手にとって伝統の継承と現代の創作は両輪です。素材から作り出し、自らの手で根気よく形にしていくことを通して、創作を日々とする創り手を育てていきます。
アート・デザイン表現学科
■「デジタルと発想力を味方にして人の心に響く創作を」 テクノロジーを取り入れて、独自の感性を形にできるクリエイターに。アニメーション、キャラクターデザイン、ゲーム、ロボット、VR、広告デザインや映像制作。多様な媒体、多様な価値観、多様な文化に触れながら、自身のアイデアや想像力をどこまでも広げ、これまでにない表現で形にしていく方法を学びます。メディア表現を通じて、日常を楽しく、温かに変えていき、身の回りから地球の裏側まで、創造力で人の心を豊かにできるメディアクリエイターを育てます。
■「人がより良く生きるためのデザインとアートを追究する」 人とひと、人と社会。その関係性の中に「癒し」を芽生えさせること。そして「より良い生」を実現させていくこと。この営みは、人間にとって根源的なものです。人がより良く生きていくためのアート・デザインがあります。これを作り出し、社会と、そこに生きる一人ひとりの人に丁寧に手渡していくこと。それができる人を育てて行くこと。これがヒーリング表現領域の目標です。イラストレーションやキャラクターデザイン。そして絵本表現、ぬいぐるみ表現、関係性のデザイン、環境芸術としてのヒーリング・アート。作品の向こうにいる人の姿をしっかりと捉えながら、表現の可能性を押し広げていきます。単に技法や技術を身につけるだけでなく、自分だけの技能を育てるための「積み重ね」と「学びほぐし」を大切にしたカリキュラム。変化し続ける人を見つめ、将来の豊かな社会を構想します。
■「デジタルと手仕事を融合し想像の世界を広げる」 暮らしを豊かに彩り、常にその時代の社会を反映してきたファッション。時代の映し鏡を創造するためには、社会の小さな変化に気づき、新しいものを敏感に掴む感性を持って、少し先の未来を想像・創造する力が求められます。衣服を素材から考え「手で考え、つくる」と同時に、デジタル技術などを用いて独自の表現力を養っていく本領域。社会や人とつながる活動を通じて、社会に求められるクリエイティビティも習得していきます。絶え間なく変化を続ける社会。その変化を鋭く捉え、ファッションを用いて新しい価値を創造できる人を育てます。
■「空間の経験について考える」 人間のさまざまな活動や休息の場所を心地よく豊かな空間にするにはそこにどんな人が居て、どんなことが起こるのか、どんな情報と出会うのか、といった一人一人の経験を想像しながら考えることが重要です。座った椅子の肌触りや、そこで聞こえる会話、音、音楽。かべに貼られたポスター。そういったさまざまな要素から人はそれぞれの経験を紡ぎ出します。スペース表現領域ではこうした経験を構成するさまざまな要素について深くアプローチしながら空間を考えます。人にとって空間の経験とは一体なんなのか?を原点とし、空間の可能性をひらき、新しい経験と豊かさを社会に提案することのできる人を育てます。
■「人を幸せにする『場』の創造者に」 美術、音楽、演劇、映像。ジャンルを問わず優れたクリエイティブには、人を幸せにする力が秘められています。そうした作品を体感する「場」をつくることもまた、世界中にたくさんの幸せを生み出していくことといえます。大切なのは、知性と感性、そして自由な発想をもってクリエイティブの可能性を広げる方法を生み出すこと。苦しみや葛藤を喜びに変えるユーモアの力を育み、クリエイションが生まれる場に寄り添うことのできるプロデューサー、キュレーター、ファシリテーター、そして表現者を育てます。
■「多様な領域の人々と共に新しい価値を創造する『共創型リーダー』を目指す4年間」新しい価値の創造には、自ら問いを立て、そ の問いに答えを出していく自問自答のプロセスと多様な他者を巻き込み、共に構想し、共に成長しながら目標に導いていく「共創型リー ダーシップ」を備えた人材が力を発揮します。デザインを主軸に、ビジネス、テクノロジーを横断的に学び、実践型プロジェクトを通して、 多様な人々と「共創」する力を身につけることで、デザインスキルをベースにビジネスの中核で活躍できる力を身につけていきます。