海洋生物資源の利用活用についての幅広い知見を身につけ、世界の中の地域という視点から新たな産業の創造に貢献できる人材を育成します。
海洋水産生物学科では、1次産業である農業と漁業(養殖を含む)を理解した上で、水圏環境を保全し、持続可能な形で利用することを念頭に置き、海洋生物や水産環境の保全のみならず、伝統的漁業や先端的な水産増養殖、そして水産食品や水族館など海洋生物資源を利用して展開する産業について幅広い教養を持ち、それらを多用な産業化に応用する知識と技術を有して、グローカルな視点から、新たな産業の創出に貢献できる人材の育成を目指します。
また、新しい漁業、水産生物を活用した新産業の創出や6次産業化を推進するために、海洋生物の特性を理解した上で、生物展示、海洋レジャー、水産食品製造の専門知識技術を習得し、それらを総合的に使って地域で産業振興に寄与しリーダーシップを発揮できる人材を育成します。
ここがポイント
①『新しい水産学をめざす』
海洋水産生物学科は、釣りやマリンレジャー及び観光や水族館なども含めた新しい水産業・海業に関わり、海や川の生物資源や環境を活かして地域を元気にするチャレンジができる人材を養成します。また漁業における6次産業化や多様なビジネスの取り組みについても学び、新時代の水産業界の担い手を育成します。
②『食品製造加工の知識』
ビジネスやレジャーなど、人生のどのようなシーンにも「食」は欠かすことができません。海洋水産生物学科では、水産食品学と水産食品学実習を通して水産食品について実用的な知識と技術を学びます。また、栄養や食品加工や食品管理や関連法規に関する専門授業を履修することで、食品を深く理解する力を養い、食品製造加工に関する確かな知識と技術を身につけられます。
③『学芸員資格の取得』
学芸員は、水族館や動物園、博物館等において、資料の展示、収集や保管などの業務を行う専門職員で、学芸員資格は文部科学省が認定する国家資格です。海洋水産生物学科では、その資格取得のための科目を開設します。これらの授業には、資料の展示や保管、そして関連法規など、地域の自然や文化財の重要性を認識し、それを教育や地域活性化に役立つ内容が含まれています。
④『副業、複業、起業の時代への対応』
働き方が多様化し、副業が認められるようになり、複数の仕事をこなす複業や、スモールビジネスからの起業も盛んに行われるようになっています。そこで、海洋水産生物学科では、海や川の生物と環境に軸足をおいて、多様な分野に一歩を踏み出せるよう授業科目を設定し、ユニークな講師陣を配置しています。
学費について
初年度合計 1,450,000円※詳しくは募集要項をご覧ください。
【南あわじ市入学奨励金制度】
農学部を設置する南あわじ市と本学では連携体制があり、強力なバックアップ体制が確立されています。
農学部の新入学生(入学年度の10月1日時点で在学している学生)を対象に20万円支給。
住民票を南あわじ市に移した(入学年度の4月末までに転入手続きを済ませておく必要があります)入学生には、さらに10万円が加算され、最大30万円が支給される制度です。
就職・進路
【進路の例】
食品製造業、水産加工会社、行政機関、水産関連各種団体、海洋レジャーサービス業、水族館・動物園、漁業従事者、水圏環境や生物保全に関する団体、起業、大学院進学ほか