黒木 裕子
女性の体に寄り添う、鍼灸を目指す
中学校から陸上競技を始め、高校卒業後は企業の実業団選手として活動してきました。実業団ではハードな練習が原因で足を傷めたりケガに悩まされたりすることも多く、その際に受けた鍼灸治療で効果を体感できたことが鍼灸に興味を持ったきっかけです。鍼灸師の仕事の大きな魅力は、各科ごとに専門的な治療を行う西洋医学の医師とは違い、患者様の状態を総合的に把握して施術ができるところではないでしょうか。
大学の学修環境には非常に満足しています。日々の充実した授業で専門知識を習得できると同時に、大学内には地域の方が来院できる「はり灸治療所」が完備され、医療人としての心構えや倫理観、患者様との向き合い方などを身につけることができます。キャンパス内で最もお気に入りの場所は図書館です。一人で集中したい時、友人と一緒に勉強したい時と目的に合わせたスペースが完備され、日々の学修に役立っています。毎日少しでも鍼や灸に触れることで手の感覚を養えるよう心がけること、部屋の壁やドアに経穴(ツボ)の表を貼って常にチェックすることなど、将来への一歩につながる小さな努力の積み重ねも欠かせません。
今後は女性特有の症状などに対応できる知識や技術も養い、女性の健康障害に寄り添った施術ができる鍼灸師を目指したいと思っています。